70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

風景を整える

ヨガセンターで

アイアンガーヨガではベルトやブランケットなどのプロップス(補助具)を使います。

アサナによって使う種類や数が違います。

その人の状態によっても違ってきます。

例えば私はひざが悪いので、前に倒すときお尻を高くするためにブランケットを使い、頭のところにボルスターを置きます。

ヨガマットの周りに人より多くのプロップスを置くことになります。

 

次のアサナに移るとき、それらを素早く片付けます。

その時指導の先生が「ホールを片付けて風景をきれいにしましょう」と言われました。

 

その言葉がとても新鮮で胸に響きました。

 

そういえば、他の方はブランケットもきれいに畳まれて、マットに整然と置かれています。

私は、おざなりなたたみ方で、適当な場所でばらけていたりします。

 

それまで、次の動作に移ることにばかり気がせいて、整えることに気が回りませんでした。

 

 

整えること

 

家でヨガの練習をしようとしてできないのは、周りが整っていないからでもあります。

ヨガをしようとすると雑然とした部屋が気になるのです。

 

整えることが大切です。

ヨガセンターでも、ホールが整っているから気持ちも集中できるのです。

わたしのマットの周りが整えられていないのは、他の方にも迷惑なことでした。

 

部屋

子どものころから片付けが下手でした。

 

断捨離に出会ったのは50代半ばでした。

以後ジグザグしながらも励んで、部屋のものは少なくなりました。

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再掲 この状態をキープしたいです

 

でも、出したものをすぐしまうという癖が身につかず、すぐに散らかります。

整えるためには、いつでも整えるという気持ちを持続させなくてはなりません。

ヨガ合宿で、すぐ片づける癖がちょっとついたのです。それを持続させる努力を忘れてしまいます。

hoymin.hatenablog.com

整えることもヨガの修行です。

そう思うと、ヨガの修行はアサナをすることでなく日々の行動そのものです。

 

心へとつながる まずは目の前から

断捨離では物を捨てることが目的ではありません。

目に見えるものを整えることで、心も整えることを目指します。

心のみだれが、服装やら部屋のみだれに現れます。

 

部屋を整え、心を整えたら、すがすがしい生活ができそうです。

 

部屋だけでなく、家や庭その周りとか、どんどん対象は広がりそうですが、手始めは机の上とかバッグの中くらいから始めましょう。

今机の上を見ました。

 
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・貼ってある付箋はもういらなかった

・ハンドクリーム・ピアス・デンタルフロスを片付け

・本とノートは揃えて重ねる

 
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 マウスを机の上でじかに動かすためか、机の塗装が剥げています。

デスクマットを買えばいいのかしら。塗装は難しそうです。

 

整えることは、目の前から。

ヨガセンター1年

ヨガセンター入門クラス

志木市のアイアンガーヨガセンターに通っています。

去年の10月に3回の体験をして、11月から会員になりました。

そろそろ1年たとうとしています。

 

まだまだ入門クラスで、体つくりをしています。

 

入門クラスの指針は

・アイアンガーヨガセンターに通ってくることに慣れる。
・アイアンガーヨガセンターの人的、物的、環境に慣れる。
・インストラクションや道具の使い方、ポーズに慣れる。
・基本的なポーズのやり方を知り、身体を動かすことに慣れる。

いろいろなことに慣れてはきましたが、ポーズがまだできないことが多くて、泣きたくなります。

 

難しさに出会う

できないこと、硬いところ、痛さに出会うことが大切という言葉を頼りに練習を続けています。

 

いつまでたっても、できないところばかりが気になります。

ウッティタ・トゥリコーナアサナで、最初はかかとを押すことなんで全然できませんでした。

今は、少しかかとを押すことができるのですが、太ももを押すことはできないし、両手をつなげることもできない、骨盤が一直線上にこない・・・・どんどん課題が出てきます。

 

以前よりできるようになったという喜びよりも、まだできないというヨガのむつかしさに気持ちが萎えそうです。

 

続けること

家でも練習をすれば、もっと身体が変わるはずでしょうが、していません。

そういう怠惰な気持ちを、自分で許せなくて心が苦しくなるのかもしれません。

でも、センターで1時間半練習すれば、もう家では練習しなくてもいいような気もします。

 

60歳過ぎて若い人たちに交じって汗を流している、それをほめてもいいのかしら。

ヨギーニ目指しているのなら、そんな甘いことではいけないとも思ったり。

 

とにかく、家では練習できないのですからヨガセンターに通うしかありません。

 

働いていたころには通えなかったのですし、若い時にはアイアンガーヨガに出会わなかったのです。

 

若くなくても、今ヨガに通えていることに喜びと感謝を見出して続けることです。

 

日本画家の堀文子さんが90歳過ぎたころにお会いして、言われました。

「私はいまでも昨日より1ミリでも成長したいと思っています。」

 

私もミリの単位で成長することにします。

 

 

 

 

 

太ももを押し骨と一体化 ひざ痛改善

ひざ痛を治すため

ひざを悪くなるのは太ももの筋肉がなくて、ひざだけで体重を支えるからだということです。

そのためにも太ももの筋肉を鍛えるように言われます。

太ももを押す

ヨガセンターでは、太ももを骨に押し付けるよう、くりかえし言われます。

「ひざを上げる」ことで太ももの筋肉(大腿四頭筋)が使われます。

それに加えて、「太ももを骨に押して」「太ももと骨を一体化して」という説明もされます。

毎回それを繰り返しているので、だんだん太ももの筋肉がついてきたように思います。

でもひざのすぐ上は力を入れると固くなるのですが、足の付け根のほうは頭からの命令がまだ行き届かない感じで、固くなりません。

力を入れてない時はふわふわで、力を入れたらぐっと硬くなるのが目標です。

 

こんな練習を毎回します。

壁を背にしてターダアサナで立ちます。

 

尾てい骨を下に向けて背中を壁に添わせると太ももが前に出てきます。

その太ももをぐっと力を入れて壁のほうに押すと、腸骨が垂直に立って、おなかが緩み胸に息が入ります。

 

*他のポーズでも太ももを押すと胸に息が入るとよく言われます。何だったかしら?

 

パーダーングシュタアサナ

壁を使ってこんな練習をしました。

 

パーダは「足」アングシュタは「足の親指」の意味です。

手の指をつま先につけるのは難しいので、アイアンガーではベルトを使います。

 

立っても行いますし、仰向けでする方法もあります。

 

今回は壁を使ってしてみたら、太ももを押すことがとてもよく意識できました。

普通に壁に足を上げていても、太ももは壁につきません。

力を入れて意識して太ももが壁につくよう頑張ります。

 

立っていたときには感じられなかった、太ももへの力の入れ方がよくわかるアサナのやり方です。

 

こんなふうにいろいろな方法で太ももを骨に押す練習をします。

 

ウッティタ・トゥリコーナアサナで、後ろ足の太ももをしっかり骨に押さえつけると骨盤が正しく正面に向いていることができます。

 

この時も太ももをしっかり骨に押していると、胸が開いたままで息がしっかり肺まで上がってくることができます。

太ももの力がないと、腰が前に落ち、胸も縮まってしまうのです。

 

いつだって、太ももを骨に押すことが大切なんです。

 

脳を静かにする 瞑想への入り口 あわてない

いろいろなアサナで

マットに横になるポーズから起き上がるとき、静かにゆっくり動きましょうと言われます。

静かになった脳の状態をキープするためです。

「せっかく静かになったのですから、その状態を失くしたらもったいない」のだそうです。

次のアサナに移るために、ブランケットなどのプロップスを用意する時も、

「手早くするけど、あわてないで」と注意されます。

 

あわてるときは、脳が静かになっていません。

 

日常でも静かにゆっくり

日常生活でも、あわてないようになるといいです。

 

私は何かとあわててしまう癖があります。

あわてたための失敗も多いです。

出がけにバタバタして忘れ物をしたり、人の話を最後まで聞かないでさえぎってしまったり。

 

ほんのちょっと時間を取って、静かにゆっくり忘れ物はないか、し残したことはないだろうかと振り返ったらすることのない失敗です。

 

静かにゆっくり、そしてていねいに過ごすことはヨガの練習を続けていくことでトレーニングできそうです。

 

心も穏やかに

車を運転する時も、あわてないことが大切です。

運転が得意でない私は、あわててしまってのアクシデントがいくつかあります。

ぶつけたり、こすったりです。

小さなものからちょっと大きなものまで、あとから考えるといつもあわててしまったのが原因です。

 

ヨガであわてないようにと心がけていると、運転中にもあわてないようにと自分に声掛けができるようになりました。

 

運転中だけではありません。

 

駐車券をいつもの場所にしまってなくさないとか、駐車場の位置(階数など)をしっかり覚えて後で迷子にならないこともそうです。

 

いつも次のことに気を取られてしまって、なにげなく行動してあとから後悔します。

 

 

あわてないで心穏やかでいることは、わたしの生活全体の質を向上させてくれます。

 

何かに急き立てられたりの強迫観念がなくなります。

 

ていねいにしても、そんなに時間のロスにはならず、多少遅れたからといってそんなに困らないことがだんだんわかってきました。

 

意味なくあわてていたのは、なにが不安だったのでしょうか。

 

あとホルモンとかも関係するかもしれないです。

更年期かと思っていた頃、いつも何かにせかされているような気持になっていました。

 

車に乗って運転しようとハンドルの前に座っても、行先を決めるのに時間がかかるときがあり、なんだかそれがとても辛かったような記憶があります。

胸がドキドキしたりもありました。

 

時期が過ぎれば心穏やかにのんびり行動できる時が来るんだろうか、と思っていたことを思い出しました。

 

年代的な問題だけではなく、持って生まれた性格もあるかもしれません。

そうにしても、ヨガの学びは心穏やかで丁寧で安全な生活にも貢献してくれています。

 

 

NHKスペシャル「シリーズ 人体」ヨガで腎臓を鍛える

腎臓

NHKスペシャルの「人体」シリーズが大好きです。

かなり以前に「驚異の小宇宙 人体」というシリーズがあり、科学の進歩とその圧倒的に詳しいビジュアルに感動した覚えがあります。

 

今回も楽しみで、一回目に取り上げられたのは「腎臓」でした。

www.nhk.or.jp

 

人間の身体の全体がネットワークで関係しあっていて、メッセージを送りあっているのだそうです。

それまで体の各臓器への指令は脳から出されていると思われていました。

でも、腎臓がとても大きな役割を担っていること、そしてたくさん働いていて疲れやすいこともわかりました。

 

肝腎要

昔から肝腎要と言われて、肝臓と腎臓が大切だと言われています。

私はマッサージや整体に行くとよく腎臓が疲れていますと言われます。

前回のヨガ合宿では、肝臓が固く盛り上がっていると指摘されました。

 

私も個人的に肝臓と腎臓が弱点だと思っているので、疲れているなら休ませたい、回復の為に良いことをしたいと思っていました。

 

NHKスペシャルで腎臓に過大な負担をかけないために、投薬を減らす試みをしていることが取り上げられていました。

 

高血圧気味で、病院では薬を進められている私ですが、やはり薬に頼らない生活習慣で乗り切りたいと強く思いました。

 

内臓の位置

ヨガのアサナでは、おなかの空間を広くして内臓をゆったり本来いるべき正常な位置にいるようにします。

猫背で腰も曲がっていては、内臓も押しつぶされてしまいます。

 

ヨガセンターでのいつもの最初のアサナは、ターダアサナで手を挙げます。

背を伸ばし、肋骨の一本一本の隙間を作るように横腹を伸ばします。

身体の前面も背面も両方伸ばします。

かかとを押して指先をできるほど高くして全身を伸ばすのです。

 

腎臓も肝臓も喜びそうです。

 

内臓のマッサージ

外からはなかなか触ることのできない内臓です。

でも、ヨガのアサナをすることで内臓をマッサージすることにもなるのではと思います。 

その周りの血液の循環もよくなり、滞りもなくなります。

なにより、肺を大きくしてたくさんの息が入れば血液中に新鮮な酸素がたくさんになります。

 

曲げたり伸ばしたり、左右に捻じったり、内臓もストレッチされてうれしいのではないでしょうか。

 

アイアンガーヨガでは、アライメントを正確にします。

ねじるときでも、会陰から頭頂までのまっすぐの軸はしっかり垂直を保ちます。

腰骨、肋骨、肩の線、両目、両耳は平行のままです。

そういう正確さなしに、無理やりねじっても身体を壊すだけで内臓は喜ばないです。

 

これからアサナをするとき、ただ筋肉を伸ばしているのではなく内臓をマッサージしているイメージでしたら、もっと効果がありそうです。

 

ヨガを続けることで、腎臓と肝臓も大事にしています!

 

ヨガで

ヨガで特定の病気が治るなんて、アイアンガーヨガを学ぶ前は信じていませんでした。

ヨガは健康法で、心身をコントロールするメソッドとして優れているとは思っていました。

 

でも、あるアサナで特定の内臓を刺激してマッサージされることを考えると、ヨガでの病気の治癒も否定できないです。

 

『アイアンガーヨガ 完全マニュアル』では第7章が「病気のためのヨガ」として、かく疾病ごとのヨガシークエンスが紹介されています。

 
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ひざ関節の場合も高血圧の場合のシークエンスも出ているのに、いまいち信じ切れていなくて実践していませんでした。

 

あれこれ考えたりしないで

「練習あるのみ」

 

初心に戻って、練習します。

 

 

アイアンガーヨガ

アイアンガーヨガ

 

 

 

 

自分を観察する癖をつけたら

練習の前に

ヨガセンターでは、練習の前に指導員の方から体調の確認があります。

生理中にはできないアサナがあり、寝不足や疲れているときには無理をしないようするためです。

 

身体の故障も報告します。

アサナによっては他の人と違ったプロップスの使い方が必要になるのです。

私の場合はひざが悪いので、立ポーズでは壁を使ったり、座って前に倒すときは頭や腰を高くしてひざに負担のかからない方法でアサナをします。

 

手短に

練習の前の短い時間で、手短に自分の身体の様子を伝えなくてはなりません。

いつもの先生とは違っている場合は特にこれまでの経緯とかも含めて説明します。

 

ひざ以外に

「頭が2,3日痛い。今も頭を振ると少し痛い」

「のどが痛くて夜が眠られなかったけど、今は元気です。」

「来る途中から吐き気がしてきて、身体が重い」

などなど、不調が割とあるのです。

 

今日はどんなふうに短く端的に説明しようかと、センターに向かう道すがらいつも考えます。

 

観察して原因を推察

報告するからと自分の身体の状態を言語化します。

的確に伝えたいと子細に観察して、その原因も心当たりがあったらつけ加えるようにします。そんなことをしているうちに、体調を崩す原因もわかるようになってきます。

 

温度の変化が大きくて体調がついていかないとか、間食を食べ過ぎましたとかです。体調を悪くする原因がわかるようになったら、事前に気を付けることができるようになりそうです。

 

自分の身体を大切にすることの一つの方法です。

 

いただいているこの身体

体調の報告の後、皆で合掌しマントラを唱えます。

最後に、胸の前で合掌した手に向かって「お願いします」と頭を垂れます。

 

最初のころ、これは指導してくださる先生に向かっての挨拶だと思っていました。

 

 

だんだん違う気持ちが湧いてきました。

 

「自分の身体に向かっても」お願いしているのです。

 

「これからヨガの練習をします、どうぞこの身体でヨガの練習をさせてください。」と願うようになりました。

 

今与えられているこの身体で、ヨガを練習し、学びを得られる感謝のような気持ちです。

 

わたしの身体、これからも観察し鍛えます。

シャバアサナから起き上がるとき

ゆっくり起き上がる意味

シャバアサナを終えて起き上がるとき、ゆっくり腰の後ろの方からというインストラクションが毎回あります。

わたしは、急に頭を上げると貧血気味になる人がいてふらふらすることがあるからだと思っていました。

 

でも、気がつきました。

もっと深い意味があります。

 

ひとつには、頭の静かさを失くさないためなのだと思います。

 

何かの時に、「あわてて動かないでください。頭が静かになっているのがもったいないです。」と言われたことがあります。

 

心が落ち着き頭もあれこれ忙しく考えない時間を作ったのだから、その余韻をなるべく長く保つようにしたいです。 

 

そういえば練習の始まり

練習の最初にも頭を静かにさせています。

マントラを唱えているときです。

 

たたんだブランケットの上に坐骨をしっかり立てて座ります。

胸骨を引き上げ、肩は後ろに回して肩甲骨は引き寄せます。

目を閉じて胸の前で合掌してヨガの父パタンジャリへのインボケーション(祈り)を唱えます。

 

背中の皮膚、顔の筋肉、目玉の向かう先などたくさんのイントロダクションで祈りの形を作ります。

 

この時も頭が静かになり、これから始まるヨガの練習への心と身体の準備が整えられていく時間です。

 

練習中の山

ヨガセンターでの練習は、静かさから始まり静かさで終わります。

 

その途中には足の指先のほぐしからタダアサナ(立ち姿勢)、ダイナミックな立ポーズへと強度が増していきます。

そのあと、前屈やねじり逆転のポーズなどもあって、シャバアサナでまた心も体も頭も静かにさせていきます。

 

とても考えられたシークエンス(順番)になっているのだと、改めて思いました。