70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

YOGA CAMP 初参加 盛りだくさんで消化できなくても身体に刻まれたはず

参加まで

ヨガ合宿の案内があった時、興味はありましたが参加できるのか不安でした。

参加資格がヨガを継続して半年以上練習している人とあり、3泊4日と長い期間だったからです。

ヨガセンターに入会してまだ半年、そして64歳という年齢で体力的にどうかと心配だったのです。

指導員の方に相談したら「大丈夫!疲れたら休んでもいいから」と言われて、思い切っての参加です。

(実際は疲れても休んでいられなかったけど、ちゃんと体力や経験に応じた指導をうけられました。)

 宿泊施設は埼玉県武蔵嵐山にある国立婦人教育会館

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*宿舎の前の花壇 周りは新緑がきれいでした

多彩な練習と貴重な講義の数々

アサナの練習では、基本的なアサナをいろいろなアプローチで深めていきました。

いつもと違うプロップスの使い方、ペアワークがありましたが、とてもたくさん次から次に教えていただき、あとからメモを取ったのですが思い出せません。

アサナの解剖学的・心理学的な考察について純子先生がお話になり、「いいお話だ、へぇそうなんだ!」と思うのですが、練習が終わった時にはもう忘れてしまっています。いい意味で、頭の中が空っぽになって、肉体の気持ちいい疲労感に浸ってしまうのです。

後からメモしたものを思い出しながら記録します。何日目かについては、記憶違いもありそうです。

 

それに、これは全体のほんの少しです。

 
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1日目

・内腿を後ろに押し出す感覚をつかむための方法

ブロックの新しい使い方。純子先生がブロックを大きく押し出す実演にびっくり。

 

・壁を使ってのサーランバ・シールシャアサナ

指の組み方を交互に変え、始めにあげる足も交互にあげるなど左右バランスを取ること

ポーズに入ってから長かったけど、何分だったかしら。

ベテランの方は真ん中で壁なしで、足もいろいろ変化させていた。

一日目の午前中から逆立ちがあるのなら、これから毎日午前と午後にこの練習があるのかと、合宿の厳しさを想像して圧倒された。

1回で終わるかと思ったら2回目もあり、これも私にとっては長いキープだった。

これから1回は挑戦するけど2回目はパスしようかと思った。

 

・スプタ・パーダーングシュタアサナ

ベルトを使う方法を実習。足にかけ、肩に回して反対側の手でも引っ張ることでよりポーズが強くなる。ベルト使いで、ポーズに正確に深く入ることができる。でも形だけ真似するのでなく、正しいアライメントがどういう形かを知ったうえでベルトを使うことが大切。正しいアライメントだと、腰が水平になりお腹に空間ができることの説明もある。

 

・サルワーンガアサナ

椅子を使うけど壁は使わない方法。椅子の位置の決め方、L字にした人差し指が肋骨と平行になるように。これは家でも練習できそう。

 

2日目

・ベルト一本で横にねじるポーズの補助←一人でもできる

肩を寄せて胸を広げる。下にたらした輪に肘を入れると捻じるときの補助になる。

 

・ベルト2本で鎖骨を広げる←一人ではできない

後ろで金具を止めるので一人では無理。2本目はより肩を廻すように肘上にかける

 

・ギータ先生考案のセットメニュー

前方に手を伸ばした状態から左右に展開していく。立位のポーズが網羅されていてこれが気持ちよくできるようになったら素晴らしいだろうな。

でもこういう動きのあるポーズをするときも一つ一つのポーズが正しいアライメントでなくてはいけないから、初心者向きではないようだ。私の参加する入門クラスでもこの頃少し連続したポーズをするけど、合宿ではベテランもたくさん参加しているのでフルセット。きついけど、終わった時には皆さんフーと楽しそうな感じだった。

 

3日目

・ベルト使い 一人でできる肩関節を外旋する方法

 

・ウシュトラアサナ 私の苦手なポーズなのでやさしい別コースに入った。足の上にボルスターを載せて補助したけど、頭を後ろに下げると首のあたりがとても緊張する。

 

・バックベントの練習も別コースで。足を最初から高くして補助としたけど上がらず、アシスタントの先生に持ち上げてもらった。いつかは自力で持ち上がる日が来るのかな。

 

・アドー・ムカ・ヴィーラアサナ

3人一組でのワークをたくさん。ひとりはインテリジェントベルトを後ろに力いっぱい引っ張るのだけど、私は何度もしているうちに腰が痛くなってしまった。私以外の二人は若くて体格もいいので、腰を引く係りは交代してもらって、前側からの補助専門にしてもらった。快く応じてくれて感謝。

かかとから坐骨までをまっすぐ強く引くこと、腕の伸び、肩の外旋を徹底的に。

このアサナだけでも、とても力強いし、伸びを感じる。

いつもよりグーンと上半身が伸びた。

 

・質問コーナー

「肩甲骨をつなぐ」とかアイアンガー独特の表現(だと思う)についてや、練習方法についてなどの質問がたくさん出て、純子先生がどれにもくわしく答えてくださった。

 

4日目

・アイアンガー師の著作『Light on life』を純子先生が解説も少し交えて朗読

内面の世界への旅についてです。

メモしながらお聞きしました。冨田さんという方の訳で、ヨガセンターにも貸し出しようがあるそうなので、是非読んでみたいと思いました。

英文で読むとアイアンガーグルジの生の言葉に触れることができるから、できたら英文を読みといいですよ、と。ちょっとそれは、と思いながらも、ちょっと挑戦しようかなって気持ちも湧いてきました。

 

心に残った言葉

透明な窓になるまで磨き上げる

自己を制御しコントロールする以上の修行はあるだろうか

身体の健康は汗によって獲得しなければならない

健康のためのヨガは表面的

身体の中に深く入るとアサナの精神性は身体のすみずみまでしみわたる

自分自身の身を頼りにすると幸福になる

 

・アサナではスプタ・パーダーングシュタアサナの各種をベルトを使って

・椅子と壁を使ってウッターナアサナをしてペアワークで首と頭を押す

・ヴィタリータ・カラニ を体調によったり、使える道具を変えてのバリエーション

 

もう次から次に、先生の見本を見て、自分でセッティングして実践の繰り返しでした。

 

それぞれのアサナのポイント、プロップスがなかったら代用できるものなども教えて下さいました。家の中のドアノブだって立派な道具になるのに驚きです。

ロープがなくてもベルトがある、心と頭の柔軟さが必要です。

それが、智慧っていうものでしょう。

アサナの目的がわかっていて、解剖学的な知識があるから、応用がきくのだと思います。

 

純子先生って本当にすごいです。

 

終わってみて

4日間はとても早く終わったような気がします。

家に帰って、そんなに疲労感はなかったです。

それどころか、身体が良く動くのです。毎日考える暇なく身体を動かしていたせいか、家の用事もだらだらせずに片づけるようになりました。

 

透明になるまでガラスをふく、という言葉がとても心に響いたからかもしれません。黄砂のせいで汚れていた自動車を洗ったり、庭の草取りをしたり、いつにない行動をするようになりました。

 

合宿で学んだことが、心と身体に刻み込まれているといいです。

 

記録することで、しっかり刻まれていくと思うので、これからも思い出したことを書き加えていこうと思います。