マインドフルネス
脳科学者の茂木健一郎さんが、NHKのテキストで『赤毛のアン』を脳科学的な解説をしています。
アンの物語がマインドフルネスの実践というのです。
マインドフルネスとは
価値観も考え方も異なる人々を登場させて、誰が正しいと決めつけることなく、物語は描かれていきます。・・・その人を良いとか悪いとか決めつけるのではなく、ただこの人はこういう個性を持った人なのだと、ありのままに認識して受け入れる (NHKテキスト100分de名著 10月号より以下同様)
さらに
価値基準を持つということは脳の働きからすると偏見と表裏一体ですから、そうではなくマインドフルネスが実践されているこの物語には、ヒューマニズムが表現されている
最新の脳科学で「ストレス軽減」「集中力アップ」「自律神経回復」などの効果が実証され、IT企業で取り入れられているマインドフルネス。
インド哲学でも、ギーターに同じようなことが書かれています。
たまたま手に入れた物に満足することとか、善悪など二元的な価値判断から離れるようにと繰り返し説かれています。
茂木さんはアンの物語が人間の普遍的な幸福は何かを描いているとします。
インド哲学で説かれている、心の平安への道と根本的なところで同じだということになります。
他にもインド哲学を似た考え方が出てきます。
少女小説と侮れないです。