大人にこそ読んで欲しい
NHKの「100分de名著」今月は『赤毛のアン』です。
子供向けとも思われるこの本を、大人こそ読んで欲しいという意見に私も大賛成です。
断捨離のやましたひでこさんが勧めていたのは、「自己承認を得ようとする物語」という観点からでした。
今私が「英語で楽しむ『赤毛のアン』」に参加しながら思っているのは、自分を見失わない強い個性を持ち続ける自立した女性への成長物語です。
今回一回目で
NHKでは脳科学者の茂木健一郎さんが、解説してくださいます。
一回目の放送を見て、予想以上の内容だったので次回以降も楽しみです。
茂木さんの解説が脳科学からの観点を織り込んで斬新です。
登場人物のなかでリンド夫人のことを「彼女は世間を体現している」と喝破します。
確かに彼女は常識的な世間を代表して、アンの考え方や行動を批判します。
でも、そんな彼女にアンはひるむことなく抗議し、そのうち認めさせてしまいます。
世間体を持ち出す親世代との軋轢は、今の私にも続いています。
英語勉強では『赤毛のアン』は松本侑子さん訳ですが、テレビでは一番最初に訳した村岡花子さん訳。
これがまた魅力的です。
以前NHKの朝ドラで、この作品に惚れ込んだ花岡さんが描かれていましたが、その興奮ぶりを思い出します。
何度も読んでみて、今回のテレビの解説もあって、もっとよく理解できます。
描写と翻訳の巧みさにどんどん惹きつけられます。
プロの朗読やナレーションが時々入り、物語を生き生きと描いてくれます。
だから人生は楽しい
早速4回全部を録画しようと思い、ついでに毎週この番組を予約録画しました。
今始めた音訳奉仕では、どんな本を読むことになるかわかりません。
あらゆることに用意するためにも、この番組を見ることが準備にもなりそうです。
というより、知識を広げること、新しい考え方を知ること、それは人生の楽しみです。
脳科学者の茂木さんは番組中、
人間の脳はいつまでも進化(変化)できると言っています。
サブタイトルは
「コンプレックスを力に変える」
困難に打ち勝つために想像力を使うアンの物語は、どんな世代の人にも関係するのです。
茂木さんと一緒にアンの物語を読む10月にわくわくします。