脳科学的な解説
この頃読んでいる本とかテレビで、不思議にシンクロしていることがあります。
NHKの100分de名著の二回目。
『赤毛のアン』はコンプレックスについてもっと掘り下げています。
赤毛をからかわれてギルバートに腹を立てるアンですが、赤毛は単に目に見える欠点ではなくて、彼女のコンプレックスの象徴だと言うことです。
私の読み方は浅かったです。
自分の生まれと育ち、すべてに自信を持てなかったアンは、目に見える赤毛を自分の不幸せの元凶だと思い込んでいます。
だからそれをからかわれて激怒したのです。
でも、子守をした経験が親友の妹を救い、現実逃避かのような夢物語を「素晴らしいお話作りの才能」とほめられるなどの「成功体験」を積み重なることで自己肯定感を得ることができます。
そんなふうに自分の価値を認めることができてくると、赤毛のことが気にならなくなってくるのです。
これが茂木さんによる脳科学的な解説なんです。
シンクロ
コンプレックスは音訳練習の滑舌問題で私が今直面しています。
それで本を読んで細かい口の形、舌の位置などを勉強をしなくてはと自分を追い込んでいました。
それって本当に小さくて凝り固まった視点です。
滑舌がいいに越したことはないのですが、明るくて元気な声、落ち着いて安定した口調なども大切です。
わたしにあるいいところを見つけて、自分を肯定して活動を続けたいという気持ちになりました。
他人にも
自分では見つけること、自覚できないよいところを、他人から言ってもらえたらうれしいです。
そういう体験を積んでいくと、生きることが楽になれそうです。
そんなふうに考えていたら、人にも優しくしないとなぁと心から思えます。
悪いところを指摘しがちなんですが、よいところを口に出して伝えたいです。
そう、音訳を始めたのは、私が口に出して伝えていないことも気づかせてくれます。
思っていても口に出さなくては伝わりません。
伝えるためには口に出すこと、どんな言葉が適切かを考えること、それも音訳で学ぶことができます。
人それぞれが自己肯定感を得て、人にも優しくなれたら、平和にもつながっていく。
そんな妄想が広がってきました。
妄想を広げてもいいんだ!
妄想も力だ!
それも『赤毛のアン』で教えてもらえました。
ほかにもシンクロ
妄想は創造です。
今読んでいる『赤土に咲くダリア』は私と少しだけ縁のある作家さんが書いた物です。
自伝っぽいのですが、フィクションとして強い力を持っています。
彼女は想像力によって現実の苦しさから這い出し、強く生きていけたのではないでしょうか。
実生活ではかなわないことも、本の中で想像(創造)の中では自分らしく生きることができます。
アンの著者のモンゴメリーが、自分とは違うハツラツとしたアンを創造したように。
あと、妄想さえできない状況の話も聞いてきました。
国境なき医師団で活動した中村悦子さんの講演です。
夢は何?将来の希望は?
と聞かれて
「生きること」
としか答えない最貧国・紛争地・難民キャンプの少女たちの話です。
すこしでもいいから想像力を使って彼女たちのことを考えて欲しいと訴えていました。
今の日本なら、夢を持つことが出来、それを自分の意思さえあれば叶えることができます。
いくつになっても進化しようと思えます。
いろいろなことをシンクロして考えるのは、自分の中の感受性が敏感になっているからでしょう。
ヨガを学んでいることが、感受性を豊かに育てているように思えます。