70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【イス坐禅】かかとから息を吸ったり吐いたりします

イス坐禅会後半の実習

臨済録の講座のあと10分ほどの休憩の後で

8時から坐禅の実習を25分くらいして、

少し質疑応答の後8時半には終了して皆さん帰宅します。

アンケートもあったのですが、帰宅を急ぐ方はそそくさと帰り支度。

 

かかとでの呼吸

具体的な方法をメモしてきたのですが、

今朝の管長日記にくわしく解説がありましたので引用します。

 

第992回「やはり坐禅はいい」2023/9/25【毎日の管長日記と呼吸瞑想】| 臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師 - YouTube

 

まず右足をあげながら息を吸い、吐きながら降ろします。

次に左足をあげながら息を吸い、吐きながら降ろします。

これを行いながら、だんだん足をあげるのを小さくしてゆきます。

足先はつけたまま、踵だけを持ち上げて、降ろすということにしてゆきました。

かすかな動きに呼吸を合わせます。

その時に踵から息が出たり入ったりするように意識してもらいました

 

坐禅中に足をほぐすために歩く動作を途中に入れます。

これを「経行」(きんひん)というのですが、、

 

場所がないためにその場で行う方法を南嶺管長が工夫されたのです。

イス坐禅会でも、立って行いました。

片足立ちになるとき、

上げている足と反対の足でしっかり床を押しているのを感じることができます。

 

かかとをあげるのが目に見えないくらいになると、

外から見てもわからないのでどんなときにも実践することができます。

信号を待つとき、電車に乗り遅れて次の電車を待つとき、

この呼吸法を実践すると、焦ることなく心が落ち着けることができます。

 

姿勢そしてイメージ

イスに座り、腕は肩からぶら下がっているだけ。

たらした腕はひじから先を外に曲げ、

小指側を上に胸を開く。

そのまま右手小指をおへその下に当て、その上に左手を乗せる。

親指は付きそうで付かない、紙風船を押すときと同じ感覚。

目は半眼、見えていてもただ目に映るだけで気を散らさない。

 

頭で考えることをやめる。

 

おへその下に顔があるとイメージする。

考えずイメージすることに集中。

おへその下に鼻があって、そこから息が入ったり出たりしているとイメージ。

 

息を吐くとき、下腹部の息が腿、ふくらはぎを通ってかかとから出ていくイメージ。

イメージを使って呼吸を続ける。

 

次に自分の好きな仏像が下腹部にあるとイメージ。

次に浄土とか極楽をイメージし、それが自分の下腹部にあるとイメージ。

この下腹部っていうのが丹田です。

 

内観の法

呼吸とともにからだの部分を内観していきます。

腰、腿、ふくらはぎ、かかと、下半身の充実を目指しているのでしょう。

現在のマインドフルネスのボディスキャンと同じ、

というかこれも白隠禅師の内観の法が西洋に渡って変化したものかもしれないです。

イメージで身体の中を移動しながら観察します。

下腹部に仏像や極楽をイメージするというのは、

守られ安心できる頼れるものを具現化しているということかな。

 

この方法は普段イスに座っているときに試みてもいいし、

夜寝るときにもできそうです。

 

学びがたくさんあり、消化しきれないでいます。

これからも

毎日の管長日記でも日々学びながら、

日常生活でも禅の考え方を取り入れていくことで、

自分軸ができあがっていく予感がします。