導入
身体ほぐしは導引術をとりいれて。
手のひらをくぼませて関節部分を中心に、
身体全体を軽く叩いていきます。
管長様が学ばれた技法で、
これはと思われたものを取り入れて毎回改良改善を図っています。
首の体操はヨーガ禅とよく似ています。
呼吸に合わせて吐きながら首を動かし、
吸いながら元に戻すのです。
首の体操をしっかりするのは、
現代人はスマホや読み書き首が前に出ているのです。
首の位置を直す
前に出ている首を正しい位置に戻す方法
①人差し指(中指だったかな)と薬指で耳の後ろの骨をはさみ上に上げる
親指で顎を後ろ押す
②両の手のひらでこめかみ部分を押してそのまま上に引っ張る
こうすると首の位置がまっすぐになり、首も伸びた感じになる
足裏を押す
母指球、子指球、踵を意識するテニスボール押し。
今回はそれぞれの間もしっかりボールで押して、
気持ちのいい場所を探しました。
足踏まずとか母指球と子指球の間などです。
母指球を押すとき、
地面を押す力で腰が伸びるんですと解説。
確かに押すだけを意識すると前屈みになりがちでしたが、
反発で腰が伸びると意識すると姿勢が良くなります。
これが腰を立てるということなんでしょう。
イス座禅でも「大地を踏みしめて腰を立てる」
これの前準備だということがわかりました。
これらの準備運動をしたあとイス坐禅をするのです。
上半身
椅子に座ったあと、腰から45度前に倒します。
背骨は伸ばしたまま前に前に手を引っ張られるような感じ。
そんな腰の伸びた状態で上体を戻したのが腰が立った状態。
両手のひらを腰の横で小指側を前にすると胸が広がる。
その状態を保ったまま右手の小指が下腹に、
その上に左手が来て親指はかすかに触れる程度。
ももの上に置いて安定させる。
呼吸
呼吸が浅くなると心が乱れてくるし、
不安が出てくるということになります。
つまり心が乱れたり、不安があったら呼吸を深くすれば
その状態から逃れることができるとも言えるのです。
これが「禅の効用」だと思います。
人生のよろこび
人生の一番のよろこびとは何でしょう?
管長様が参加者に問いかけられました。
インドの王様の物語を引き合いにして
こうして生きている、それだけで十分だということです。
息をして食事して排泄し、疲れたら寝るだけです。
その一つ一つがかけがえのない人生のよろこびであり、
それを楽しめばいいのです。
人間として生を受け、
この身体をいただいています。
坐禅をしながら呼吸に意識を集中すると、
宇宙に漂っている一人ぼっちの感覚になりました。
この身体だけがあるというのかしら。
人間に生まれてことが奇跡的でまれなことで、
生きていることだけでいい。
この身体で生きていることをただ楽しめばいい。
疲れて寝るときはうれしい。
空腹の時には一つのおにぎりがとてつもなくおいしい。
すべては相対的で、絶対ってものはないってこと。
自分の考え方自分の状態で感じ方見方は変わる。
随所に主と作る、ってこういうことかな。
世界は美しいと思えば、世界は美しい。