山中博士の危惧
最近のコロナ感染へ山中博士の提案が話題になっています。
訴えたいのは
「桜は来年も帰ってきます。人の命は帰ってきません」
新型コロナに一人一人が正しくリスク管理し、正しい知識を持って医療崩壊を防ごうという提言です。
生命科学の最先端にいながら、その危険性を発信しています。
多様性が必要
その記事を見ながら他の記事も読んでみました。
関連記事を読んでいて見つけました。
生命科学研究のトップリーダー山中伸弥さんと浅井健博さん(NHKスペシャル「シリーズ人体」制作統括)が、いまなぜ生命倫理が必要か――その最前線の「現実」を語り明かした。
山中 ダーウィンは、進化の中で生き残るのは、いちばん強い者でも、いちばん頭がよい者でもなく、いちばん適応力がある者であると言いました。
適応力は、多様性をどれだけ保てるかにかかっています。ところが今、人間はその多様性を否定しつつあるのではないか。僕たちの判断で、僕たちがいいと思う方向へ生物を作りかえつつあると感じています。
ゲノムのなかで無駄だと思われていた部分に、まだ解明されていない意味があって人類の将来に大きな価値があるかもしれないのです。
弱者とか障がい者とか思われている人を、排除してはいけない理由がそこにあります。
遺伝的な疾患にも何か意味があるかもしれないです。
生命科学者の柳澤桂子さんも、得体の知れない病気に罹りながらその意味を必死に探りました。
病気にも意味があるし、病気には誰でも罹る可能性があるのです。
例えば人類が多様性がなく単一だったら、今回の新型コロナで絶滅してしまうかもしれません。
でも、多様だからこそ新型コロナにも強い遺伝子があり、人類は生き延びることもできるということではないでしょうか。
弱者も切り捨てない、そういう社会こそが病気にも強いといえます。
今回のコロナ、収束にはまだ時間がかかると思います。
こんな時こそ、利他の精神と英知を集めて乗り越えたいです。
自分だけはという気持ちになっていないか、試されます。