70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『最高の体調』鈴木祐 著  文明病からの脱却方法が具体的

文明病とは

この本の中での定義は、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味しています。

進化に追いつかない体と心のミスマッチです。

人類の長い歴史で育まれてきた遺伝子が、ここ数十年の劇的変化に対応していないのではという「仮説」です。

 

典型的な例は、「肥満」そして心のトラブルや脳のパフォーマンス低下もそうです。

 

この本の目的

たくさんの論文を読む作者が、最新の科学的検証結果と自分の体験的スキルを書いています。この本の目的として扉に書いてあるのは

あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し

あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを

引き出すお手伝いをすること

ターゲット

 身体の不調・倦怠感・怒り・不満・

目的

 体調を整えて不安をコントロール

結果

 集中力が持続し、生産性が向上

 幸福感がたかまる

 

解決策

食べ物・心理面・環境などを旧石器時代に戻してあげればいいのだとします。

筆者は32歳まで肥満で仕事中毒のような生活をする編集者でした。

それが、「旧石器時代の食事法」で健康を取り戻したそうです。

ブログのプロフィール欄に

「デブ、アレルギー、抑うつ状態」の三重苦から抜け出せたとあります。

 

試してみたい実践法

たくさんの実践法が紹介されていますが、手軽で私がすぐ実戦できると思ったことをメモします。

①食生活の再野生化 腸内環境の改善

 発酵食品を多種摂取 食物繊維は腸内細菌のご飯

 抗生物質は腸内細菌を殺してしまう

②「悪いのは自分だ」という考え方を採用しない 

③デジタルデバイスに触れる時間を少なく (目にも触れない方がいい)

④自然に触れる時間を定期的に取る(自然はフェイクでもいい、パソコン動画でも!)

⑤睡眠時間をたっぷり 昼間目を閉じるだけでもいいのでこまめに睡眠負債の解消

 平均睡眠時間が少ないと体内の炎症マーカーが激増

 

感想

身体の不調を文明病として捉え、総合的な解決法が書いてあります。

納得できるところが多くて参考になります。

もっと若いときに知りたかったとも思いますが、今からでも実戦できることがあります。

時間割引率の話とかも出てきて、勝間さんのお話とも共通している部分がたくさんあります。

現在の研究成果を論文で読み、エビデンス(証拠)がしっかりしているのがわかりました。

 

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)