文明病とは
この本の中での定義は、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味しています。
進化に追いつかない体と心のミスマッチです。
人類の長い歴史で育まれてきた遺伝子が、ここ数十年の劇的変化に対応していないのではという「仮説」です。
典型的な例は、「肥満」そして心のトラブルや脳のパフォーマンス低下もそうです。
この本の目的
たくさんの論文を読む作者が、最新の科学的検証結果と自分の体験的スキルを書いています。この本の目的として扉に書いてあるのは
あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し
あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを
引き出すお手伝いをすること
ターゲット
身体の不調・倦怠感・怒り・不満・
目的
体調を整えて不安をコントロール
結果
集中力が持続し、生産性が向上
幸福感がたかまる
解決策
食べ物・心理面・環境などを旧石器時代に戻してあげればいいのだとします。
筆者は32歳まで肥満で仕事中毒のような生活をする編集者でした。
それが、「旧石器時代の食事法」で健康を取り戻したそうです。
ブログのプロフィール欄に
「デブ、アレルギー、抑うつ状態」の三重苦から抜け出せたとあります。
試してみたい実践法
たくさんの実践法が紹介されていますが、手軽で私がすぐ実戦できると思ったことをメモします。
①食生活の再野生化 腸内環境の改善
発酵食品を多種摂取 食物繊維は腸内細菌のご飯
抗生物質は腸内細菌を殺してしまう
②「悪いのは自分だ」という考え方を採用しない
③デジタルデバイスに触れる時間を少なく (目にも触れない方がいい)
④自然に触れる時間を定期的に取る(自然はフェイクでもいい、パソコン動画でも!)
⑤睡眠時間をたっぷり 昼間目を閉じるだけでもいいのでこまめに睡眠負債の解消
平均睡眠時間が少ないと体内の炎症マーカーが激増
感想
身体の不調を文明病として捉え、総合的な解決法が書いてあります。
納得できるところが多くて参考になります。
もっと若いときに知りたかったとも思いますが、今からでも実戦できることがあります。
時間割引率の話とかも出てきて、勝間さんのお話とも共通している部分がたくさんあります。
現在の研究成果を論文で読み、エビデンス(証拠)がしっかりしているのがわかりました。
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