70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

見えない障害 想像力をつかわないと見えない

茶話会

視覚障害のかたとの茶話会では気付きがたくさんあります。

例えば

最近あった日航機の事故で、

脱出シュートで皆さん助かりました。

でも荷物は全部機内においてくださいと指示されます。

視覚障害者の白状も持ち出すことができません。

先がとがっているから、他人をきずつけることもあるし、

脱出シュートを突き刺してしまう恐れもあるのです。

そんなこと、考えもしなかったです。

 

人に押されて脱出して機外に出たとしても、

同行者とはぐれ白杖をなくしては立ち尽くすしかありません。

 

被災地でも

年末に給湯器が故障して苦労した話をした方がいました。

お風呂には入れなかったことです。

近くの温泉施設に行くことができないのです。

娘さんとかがいたらいいのですが、

夫婦二人暮らしでは勝手のわからないお風呂には入れません。

裸で堅い床で転んだりしたら大きな怪我をします。

目が見えても知らない温泉施設の脱衣所のシステムは怖いです。

貴重品を入れる場所もわからないし、鍵があるかないかなど。

 

地震で避難されている方々の中にも障害をお持ちの方がいます。

自衛隊のお風呂、温泉施設の開放などのうれしい情報もありますが、

それを使えない方もいることも忘れたくないです。

高齢の方というだけでもハンディがあります。

誰でもハンディを持つようになる可能性はあるのです。

 

茶話会でお話を聞くことで、

普段気がつかない不自由を知ることができます。

想像力を使わないと見えない障害です。

 

希望

茶話会では嘆く話題ばかりではないです。

誰かが困っている話をすると、

そうよねぇと同意する声とともに

「わたしはこうしてるのよ」という声も必ず出るのです。

最初は笑顔が少なかった方が、

だんだん声も大きくなって笑顔も出るように。

 

なかなか動いてくれない役所などにも、

ほかの自治体の実態などを教えてもらって、

声は挙げ続けようねと話します。

 

こうして当事者が集まっていることが、

希望ですし楽しみだと思います。

お花は香りでも楽しませてくれます