70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

当事者の会に参加すると 落ち込みからの回復が早くなる

当事者の会

視力障害の方の茶話会につき月1回参加しています。

運営は当事者の方。

会の中で視力障害のある方は自分のことを「当事者」と呼びます。

私は主に聞き役ですが、

コロナ対策で提出する参加者名簿を記入したり、

忘れ物チェックなどのお手伝いもします。

今日は初参加の方もいて話題もたくさん出ました。

当事者の方と付き添いのガイドヘルパーの方。

家族が付き添ってくる場合もあります。

 

情報交換

視覚に障害を持つ理由はたくさんあります。

幼いころからなんとなく見にくい状態が続き、

成長して生活に不便を感じるようになっても、

どんな支援があるかの情報を得ることは簡単ではないです。

病院では治療法がないとそこで関係が切れてしまいます。

福祉につなげることは病院の仕事ではないから。

自分で動かないと社会と切り離された孤立感が深まるようです。

 

当事者の会ではどんな支援があるかの情報交換をします。

便利な道具や生活の知恵のシェアも。

行政の不備に意見をまとめて掛け合うことにもつなげます。

今回は障がい者用のパスモの使い勝手が悪いことが

話題になりました。

 

共感してくれる

なにより当事者の会では正直な気持ち話せるのが、

一番喜ばれています。

目が不自由になったときの驚き、

社会から隔絶されたような絶望。

どうやってこれから生きていったらいいのか。

何を楽しみにしたらいいのか。

誰もがそのような感情を経験していて、

会ではみなさんに共感してもらえます。

 

つまずいたり転んだりの失敗も、「よくあるわよね」

と皆が自分も経験者だったことを打ち明けて笑い合うことができます。

参加し始めたとき暗かった方が、

いまは殻を破ったように明るくなっていくのが、

運営している方々にとってなによりうれしいそうです。

 

「わたしはもう80歳過ぎたから・・」

とつぶやくと、

「私だって同じよ」と声が飛び交います。

 

落ち込み

今回の会で一番心に残ったのは、

「会に参加したからといって落ち込まないわけではない。

だけど、落ち込みからの立ち直りが早くなる」

という冷静な言葉です。

当事者の会に参加し、皆さんに話を聞いてもらい

経験者の話を聞くことで、

立ち直りの時間が半分くらいになるのではないかと。

 

でも生活していく上で厳しい現実も続きます。

「一度立ち直ったからといって、

その後も波があって落ち込むことっていくらでも出てくる。

そんなときでも立ち直るのが早くなるんですよね」

 

当事者だけでなく健常で参加している私も、

立ち直る早さをもらっている気がします。

不自由なことを工夫して生活している、

それを逞しく笑い飛ばしている姿は美しいです。

 

困っている人には自分の経験からなんとか助けたいと行動しています。

スマホiPadを使いこなそうと80歳でも挑戦しています。

お手伝いすることで私もスキルを上げることができています。

もっとスキルを上げてお役に立ちたいと思うからです。

 

井の頭公園で森林浴

ベンチで噴水を眺めていました