70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【音訳奉仕者指導者養成講習会】①視覚障害者の福祉施策等の現状について

開校式

養成講習会の開校式と第一回の講義がありました。

正式には

令和4年度 点訳・音訳奉仕員指導者養成講習会

 

東京都からの委託で行われる講習会なので、

都の担当課長さんもご挨拶を。

福祉行政にかかわる勉強なんだと自覚を深めました。

点字と朗読(音訳)の合同の講義が6回あり、

以後は音訳担当だけになって19回あります。

音訳は8名なので、講習を受けている間に仲良くなれそうです。

 

 

視覚障害者概論

音訳だけをしていると、視覚障害の方を個人として認識することがありません。

でも茶話会などで視覚障がいの方とお話をする機会があると、

全盲とかロービジョン(弱視)の方がいること、

視野障害でも真ん中だけ見える人と真ん中がよく見えない人がいること、

などを知ることが出来ました。

視覚障害の概論ではそんな分類や主な原因疾患の説明がありました。

 

共通する不便さもありますが

例えば視野障害では

真ん中だけ見える人は文字を読むことは出来るけど

道路で信号などは見ることができません。

真ん中が見えない人は文字を読むのが困難なんです。

 

新たな知識

講義をされた方は幼い頃から弱視で中学生の時に点字で本を読むように。

年齢が進んで緑内障全盲になりました。

その体験から貴重なお話を聞くことができました。

私が知らなかった、想像できなかったことをいくつかメモとして。

 

点字

高校受験を控えていたから点字で読む(触読)を必死で覚えたこと。

資格試験など目的があると触読は早いけど、

成人になってからの中途失明ではモチベーションが難しい。

 

試験や試験勉強では点字がなくてはならない。

音読とか読み上げで試験をするのは、

一部で試みがあるが集中力の問題などで難しいのではないか。

 

職場復帰

中途失明では障害者雇用で別職種を探すことが多いが、

元の業種でもできる業務を探したり作ったりできないか。

 

高齢期に視覚障害になった場合

元気な人には生きがい対策、虚弱な人には生活の場の確保と

個人の特性に見合ったきめ細かい対策が求められる。

 

災害対策

情報弱者である視覚障害者には全員に配慮と手助けが必要。

手助けがいらない人に手を上げてもらい、他の人すべてを手助けすること。

(手助けが欲しくても遠慮して手を上げないから)

 

バリヤフリーの街

「踏切では、踏切の前か中か、もう出ているのかわからないときがある。」

 

点字のカルタ

特別のルールで楽しみます。

弱視の人がカルタを探して競い合ったら、怪我をします!!

 

講義を終わって

90分の講義の後、福祉器具を手にとって使い方を教えていただいたり

質疑応答がありました。

受講生の方々は、点字と音訳の経験者でとても熱心です。

指導者講習会なのですから、指導者になろうという方なんですよね。

視覚障がいの方と関わりあってきて、

より力になりたいという気持ちがあるのだと思います。

25回の講習会が終わったとき、私もバージョンアップできそうです。

 

会場が寒くってアームカバーしていました