70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

腸の中の菌が喜ぶ食事を届けたい 栗生隆子さんの発酵食のすすめ

『体においしい発酵生活』栗生隆子著

発酵生活研究家栗生隆子さんの本です。

 

円覚寺の管長さんとの対談で初めて栗生さんのことを知りました。

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コメダ珈琲でじっくり

最近管長さんが発酵の事を良く話題にするのは、彼女との出会いからです。

禅寺の食事を含めた生活環境が、理にかなった身体にとって最上だという発見です。

 

理想的な食事

禅寺では漬物や調味料を手作りしています。

樹木に囲まれ清潔に保たれた空間に住む「菌」を利用した発酵食です。

お味噌汁と漬物だけだと栄養的に足りないのではと思われがちです。

でも栗生さんに言わせれば、

たくさん食べても消化できなかったら、全く身につきません。

消化吸収には消化酵素を使います。

たくさんの種類、量を食べたら、たくさんの消化酵素を使います。

使った消化酵素はまた自分で作らなくてはならなくて、

エネルギーが必要になるのだそうです。

発酵食とは菌が半分くらい消化をしてくれるから、

腸への負担が少なく栄養が効率的に摂取できます。

疲れた内臓に優しいのです。

腸内細菌が少なかった栗生さんは「甘酒」で難病から回復していきます。

南嶺管長さんも夕食は「具なしのお味噌汁」だけにしていて、調子がいいそうです。

 

身体の中に宇宙がある

管長さんが栗生さんに注目するのは、栗生さんの精神的な面からです。

難病と長く向き合うことで、彼女は度々精神的な転機を迎えます。

それが般若心経の世界観と同じだったりします。

 

「身体も自然界そのもので、体の中に川があり、大地があるのだ」

血液は水。血管や血流は河川で、腸は大地。自分の体の中にもひとつの宇宙があり、自然界がある

栗生さんが病を治すために発酵食を取り入れたのは、

大地(腸)を整えて生き物たちを呼び戻し、河川(血管)に滞りがないようにきれいな水(血液) を流す。

ことで、これはどんな病にも通用する自然治癒力を高める=免疫力をつける方法だと思います。

 

作りたいと思うレシピ

本には魅力的なレシピがたくさん載っています。

私がもう作っていた「発酵玉ネギ」の他に

豆乳ヨーグルト

・お米の発酵クリーム

・乳酸発酵で作る塩らっきょう

岐阜県明宝村の"おひさまらっきょう"

・甘酒キムチペースト

は手軽に作れそうです。

 

お米と豆乳を発酵させたパン種もありますが、

ちょっとハードル高いです。

 

暖かくなって発酵には最適な季節です。

外出自粛のあいだ、去年の管長さんみたいに発酵食品作りの研究期間にしてみます。

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青空にツツジが映えます

 

からだにおいしい発酵生活

からだにおいしい発酵生活

  • 作者:栗生 隆子
  • 発売日: 2017/06/21
  • メディア: 単行本
 

 

この本がAmazonの読み放題にあったので早速ダウンロードしました。