南嶺管長さんの詳しい指導
円覚寺でもオンライン座禅会が行われるようになりましたが、
管長自らが今まで長い間の実践で、気づいたこと考えたことを教えて下さいます。
「ただ坐れば良い!!」
というのでは、今の修行僧はついてきません。
膝や腰を傷めることがない、
坐るのが楽しいと思えるようにと考えられています。
其の一「足の組み方」では、
坐禅で大事な「垂直に腰骨を立てる」、そのために土台となる足の組み方をご説明いたします。其の二「上体の調え方」では、
坐禅にて深い呼吸が自然とできるよう、中心から上体の調え方をご説明いたします。其の三「呼吸の調え方」では、
「調えよう」と意識して行うのではなく、常に当たり前のように行われている呼吸を見つめていきます。
息を吸っているのか、吐いているのか見つめて、感じるだけで、心は不思議なもので落ち着いてきます。
呼吸を通じて心の調え方をご説明いたします。(円覚寺チャンネル概要欄)
1,2,3の個別編も公開されています。
禅の言葉で「蛤の教え」というものがあるそうです。
蛤は口をパッと開けると,全部さらけ出すことになります。
そのように、管長さんはご自分の知識を惜しみなく教えて下さっています。
初めて座禅をする人が、座禅を好きになって続けて欲しいという願いがあると思います。
ヨーガと座禅
ヨーガは瞑想のため身体作りの体操です。
そのことは知っていたのですが、動画のお話で再確認。
床に接している部分、つまり土台がしっかりしていないと腰を立てて長時間坐っているのが難しいのです。
腰を立てると、背骨から頭までまっすぐできて腰や首を傷めることがありません。
だから長時間坐っていても楽なのです。
結跏趺坐(ヨガでパドマアサナ)は、苦行ではなく楽に坐るために必要なのです。
今までそう思えなかったのですが、管長さんのお話で納得です。
瞑想をして苦から逃れ、心の安寧を得たい
↓
長く瞑想をしたいから、結跏趺坐で坐りたい。
↓
結跏趺坐ができるような身体になりたいからヨーガをする。
こういう流れなんですね。
瞑想は楽しい!
坐っているのが楽しい!
から始まるのだと思います。
結跏趺坐は昔の人が試行錯誤の末に編み出した、楽に長く瞑想ができる坐法です。
少しずつ励みます。