イギリスのドラマ
Amazonのプライムビデオですばらしいドラマを見つけました。
『クランフォード』です。
1800年前半のイギリスの田舎町に住む女性達の物語。
ミス、と呼ばれる結婚しないで姉妹で住んでいる女性がたくさん出てきます。
その中には、家族のために自分の結婚を諦めた女性も。
何年も何十年も待たせたあげくに、やっと結ばれそうになっても不慮の病で死んでしまったり。
そんなエピソードに涙がこぼれそうになります。
でも、たくましさもあります。
投資していた銀行の破産でお金がなくなったシニア女性が、お店を開こうと決心し、動き出すところなんか、かっこよかったです。
応援したくなります。
彼女のプライドを傷つけないように、周りの人たちは隠れて援助の手を差し伸べます。
まわりのやさしさにも、ほろりとさせられて。
噂話
小さな町では、少しの出来事が噂の種になり、まわりまわって大ごとになってしまいます。
悪意はなくても、大きな迷惑をかけることになるシステムは、今も変わらないかも。
田舎の醜さ、住みにくさも適度の「毒」ってくらい入っています。
変わること
ドラマの大きなテーマは、時代の変革です。
女の子だけでなく、男の子も学校に行かなくてもいいと思われていた時代が、どんどん変わっていきます。
貴族が大きな領地と館を維持することが難しくなり、鉄道の建設工事に賛成と反対が入り乱れます。
女領主が時代の変化を認めたくなく、土地も使用人も守ろうとする気持ちも描かれています。
そんな彼女ものみこんで、時代は容赦なく変わります。
魅力は俳優と服装・風景など
出てくる俳優さんが達が豪華。有名でいろんな映画に出てきた人たちです。
ヒロインがジュディ・デンチさん。
わたしは映画「ラヴェンダーの咲く庭で」の演技に魅了されました。
若い男を囲い込んでおきたい初老婦人役でした。
このドラマの魅力はそれ以外にもたくさん。
ボンネットをかぶり、レースの襟やカフスのドレスという服装。
女領主の髪はとてつもなく大きく結い上げられています。
領主館の内部、田舎の風景、見どころ満載で何度も繰り返し見たくなります。
気分転換
連日の音訳の録音が一段落つき、ホッとした半日一気にこのドラマを5話見ました。
いい気分転換。
わたしも紅茶を飲みたくなりました。
こういう時間の使い方って幸せです。