70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

「皆川明 つなぐ」東京都現代美術館 洋服は人を幸せにできると思えました

NHK日曜美術館

録画していた番組で皆川明さんの展覧会を知りました。

ファッションに疎い私は、皆川さんのことを知りませんでした。

でも、60歳以上の女性が店頭で働くお店のことは、何かの番組で見ました。

そのブランドの洋服が好きだから、お客様に薦める仕事が楽しそうなのが印象的だったのです。

そのブランドを作り上げたのが皆川明さんでした。

最初、デザイナーだから派手で気をてらったような人が出てくるのだと思いました。

でも、話しぶりは落ち着いていて着ているものも地味なんです。

番組ではその職人気質と哲学者めいた話ぶりに魅了されました。

 

清澄白河駅徒歩13分

都営大江戸線清澄白河駅から歩きました。

駅近くにある清澄庭園にはうちこヨガで来たことがあります。

おしゃれなカフェが点在している若者に人気の場所です。

深川めしのお店にも行列ができていました。

 

ちなみに清澄庭園
入園料
一般   150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

 

【年間パスポート】
一般    600円
65歳以上 280円

近かったら絶対年間パスポート買います。

www.tokyo-park.or.jp

洋服がいっぱい

東京都現代美術館には、たくさんの人がつめかけていました。

初めて行ったので、いつもの様子はわかりませんがテレビの影響のあったのかしら?

皆川さんのファンか関係者らしき方たちも家族でいらしている様です。

展示は洋服以外に布地であるテキスタイル、小物、家具、デッサン、新聞の挿画など盛りだくさん。

でも私が一番見たかったのは、洋服たちです。

f:id:hoymin:20200111191606j:image

f:id:hoymin:20200111191550j:image

 

形はシンプルなものが多いのですが、布地のデザインが巧みで手が込んだ刺繍など工芸品的仕上がりです。

本当に近くに寄って、細かい細工を見ることができました。

素晴らしいです!

f:id:hoymin:20200111191714j:image

写真OKの部屋もあって、たくさん写真を撮りました。

f:id:hoymin:20200111191736j:image

自分が洋服を作るなら、どんな色やデザインがいいか考えて眺めました。

f:id:hoymin:20200111191846j:image
f:id:hoymin:20200111191842j:image

面白いアイデアには、自分もちょっと真似したいと思って写真に撮りました。

まったく知らなかったのですが、特徴的なデザインがいくつかあるのですね。

来場者の中に、皆川さんの洋服を着ている方を何人も見つけることができました。

身体を締めつけることなく、着心地もよさそうです。

洋服を身にまとうことが幸せそうでした。

 

ユニクロと無印の洋服ばかりを着ていては味わえない世界だなぁと思いました。

 

100年つづくがテーマ

皆川さんは「せめて100年つづく」をブランドテーマに活動を始めたそうです。

だから、流行を追うことはせず25年前の洋服と今の洋服が混在して並べられています。

洋服を作った後の端切れをつかっての小さなバッグ。

袖口や膝の部分が擦り切れてきたとき、別の表情を見せてくれる服作り。

洋服はそれを着る人の日常に寄り添って、生活着となっていきます。

 

哲学のある服

 日常で気分を高揚させる洋服を意図しています。

皆川さんの強い意志がテキスタイルや洋服に反映されています。

 

詩人で(お父さんは哲学者の)谷川俊太郎さんと作った絵本について、NHKの番組が取り上げていました。

 

谷川さんは皆川さんの絵を見て、

「人間にはこういう面もあるのかと怖かった」と思ったそうです。

テレビの中の皆川さんは、やさしい語り口でおだやかな表情です。

でも25年にわたって揺るぎない、堅固な哲学を感じました。

 

楽しい洋服を着たい

展覧会を見終わって、充された気持ちになりました。

私のつたない手作り洋服ですが、ちょっと一手間刺繍でも入れてみたくなりました。

面白い生地を探して、洋服の冒険をしてみたくなりました。

自分を喜ばせる洋服づくりができたらと、またまた妄想が広がりました。

 

f:id:hoymin:20200111204840j:plain

美術館の隣は大きな公園でした