言葉の言葉の力について考え続けています。
この頃の私は、言葉の力について考え続けています。
書き言葉だけでなく、話す言葉についても考えさせられたのがこの本です。
考えてみたら、毎日のコミュニケーションは人と話すことが主です。
どんな言葉、どんな口調、そのときの表情がどんなだったかで、受け止め方はとても違ってきます。
広瀬さんは元NHKアナウンサー。
『女の器量は言葉次第』がベストセラーになりました。
駅前の図書館で偶然見つけたこの本は、それと同じ系統ですが、もっと個人的なエピソードがたくさん載っていました。
これもファミレスで涼みながらの読書でした。
辞書を友として
日本語の乱れ、近頃若い人の語彙のなさなども指摘もあります。
水菓子はデザートの意味ではなく果物なのだと、行く先々で指摘したりします。
料理屋も辞書を引かないのか?!と拳を振り上げます。
でも、その辞書も間違っていることがあるから3冊は引かないといけないと。
怒濤のような日本語の変化の中、「言葉美人」になるのは、結構大変ではあるが、「艱難汝を玉にす」の言葉どおり、いくつもの辞書を仕入れ、近くの長老に聞きと、苦労して身につけた結果は「超美人」。おためしあれ。
ビジネスの場面
国際線の飛行機の中で、デパートで、新幹線の中で広瀬さんが出会った言葉に関わるエピソードがたくさん載っていました。
言葉によって気分を害したり、その気になったり、気持ちや行動をコントロールされてしまうのです。
客室乗務員が、若い男性に一番すり寄るように丁寧だってこと、いまでもそうなのかしら???
ひとに依頼するときのとっておきの技も書いてあります。
「ナンパのされかた」もあります。
コミュニケーションには笑顔と話術です。
詳しくは本をお読みください。
日本語の危機
広瀬さんは黙っていません。
「水菓子はデザートではなくて果物だ」、と料亭の仲居さんに抗議し続けます。
新幹線の中で騒ぐ子供と親にも、もの申します。
かつて日本は美しく、魂のこもった言葉を使っていたのだろう。いつからか、それが、まったく語り継がれず、ぷっつり切れてしまったような気がする(中略)異様な景気の浮上に人々は自然を壊し、血走った目で金儲けに走った。そのついでに言葉もうしばわれていったのではないか。
言葉は立ち居を表わす
という諺の通り、言葉はその人の性質や普段の行為を表わしてあまりあるもの
言葉を磨くことは、お金がかかることではありません。
肉体が衰えても、身につけた言葉使いはいつまでもその人の品格をたもちつづけてくれるはずです。
広瀬さんは自分の年はサバを読んで20年間28歳と言い続けたそうです!
これは、人を傷つけず、自分には気持ちを明るくさせることばマジック。
これも修練です
時代遅れの言葉を使ってコミュニケーションがとれないのでは困ります。
でも目指すのは、
きめ細やかな美しい言葉。
心がこもった、穏やかな口調。
相手の立場を考え、自分の意思もぶれない内容。
そんな言葉美人は、修練でなれるのでしょう。
口から出す言葉を大切にすることは、ヨガでも同じです。
嘘や、汚い言葉はヨガ的にも×です。
頭を鎮めて、言葉も静かです。
ヨガを続けることと、言葉美人はつながります。