ホリスティックとは統一
ヴィーラバドラアサナⅡの練習をしているときです。
「ヨガはホリスティックなのです」と純子先生がおっしゃいました。
「ホリスティックとは統一です。脚だけではない、手だけでもない、胴体だけでもない体全体が統一されている必要があります。」
前足を90度に曲げていくとき、脚にばかり気を取られている様子を見ての言葉です。
90度に曲げる脚だけではなく、後ろ足のかかとも押し、ひざを引き上げ太ももを押すことも意識します。それを考えていると、他がついおろそかになりがちです。
その時、腕も左右にまっすぐ一本の軸のように伸ばしています。
両脇も引き上げ、会陰から頭頂までの軸もまっすぐです。
全てに気持ちが入っている
アサナをするときは部分ではなく、体全体が統一されているのを目指します。
曲げているところ、伸ばしているところ、ねじっているところがあります。
でも、動かないところもあります。
足裏はいつもターダアサナの足で3点を骨で押します。
からだ中に意識をめぐらせて、正しい姿勢を取っているかを見ます。
実際に目で見ることができなくても、そこに目があるかのように感じるのです。
手のひらにも、指先にも目があってみるようにするのです。
意識をめぐらせる様子は、体を旅しているようだとも言えます。
先生のインストラクションとともに、身体のすみずみまで意識を届かせるのです。
初心者で身体が硬くても、それなりに全身に気持ち(=意識)を届かせることを目指します。
頭は静か
体の各部に意識を届かせ筋肉を使いますが、頭は静かです。
顔ものども柔らかく、呼吸はなだらかな自然呼吸です。
頭を緊張させてはいけません。
頭は体を外から眺めるように見ているだけです。
頭ばかり使って、脚が地についていないことが現代の不調の原因にもなっています。
ヨガでは、ひたすら
足強く、頭静かです。
そうすると、精神的な疲れも取れていきます。
自分の身体に集中すると、浄化される
ひたすら自分の体に集中していると、周りのことが気にならなくなります。
自分の体のどこが硬いのか、どこが痛いのか、昨日とはどのように違っているかを観察します。
同じアサナを2回したら、1回目とはどのように違っているかの変化を感じます。
そのように自分に集中していると、心が浄化されていくのだそうです。
そこにヨガの妙味があります。