70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

プライムの映画「血と骨」 ぬるま湯の自分を感じて

アマゾンプライム無料映画

アマゾンのプライム会員なので、無料の映画を見ることができます。

久しぶりにゆっくりひとりで家にいるので、大きなテレビ画面で映画を見ました。

いつもはパソコンやiPad でアメリカのテレビドラマを見ているのが多いのです。

 

映画は一人で見るのが好きです。

今日もある場面で涙がこみ上げ、誰もいなくてよかったと思いました。

 

血と骨

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ビートたけし主演とは知りませんでした。

原作を読んだことはなかったのですが、とんでもないような実体験にもとづいた重い内容の小説だという書評を読んだ記憶があります。

在日作家の作品にはトラウマがあります。

梁石日の「火山島」を雑誌「文学界」連載中に読んでいて、その内容が辛くて辛くて苦しくなったのです。

在日作家の辛い実話物には目をそむけていたかったのです。

 

血と骨」の映画では、在日ゆえの差別とか政治的な話はあまり出てきません。

そのかわり暴力場面がたくさん出てきます。

とても事実とは思えないような派手さなのですが、理不尽で破壊的な暴力は実際はそれ以上だったらしいです。

 

男の暴力に耐え続ける女性たちは、悲しいです。

そして強いです。

私にはとても真似できない強さとたくましさで働き続けています。

でも、暴力的になってしまう男たちの側にも、求めても得られないやるせなさがあり、暴力で憂さを晴らそうとする弱さを感じました。

 

でも、暴力はいけない。

 

在日と差別

子どもの頃、どうして朝鮮の人たちが日本にたくさん住んでいるのか知りませんでした。

わたしの近所にも友達にもそういう人はいなくて、家族での話でもあまり出てきませんでした。

穏やかで保守的な価値観に守られた子供時代だったのだと思います。

 

初めてその存在をはっきり意識したのは、中学の卒業式を控えたときです。

卒業証書の名前が日本名の通称でない本名の人が数人いたからです。

 

そのなかの一人とは、授業中もよく議論をする仲でした。

東西の冷戦中で、ドイツのベルリンの壁がまだ存在していました。

東側社会主義の擁護をする彼に、私は「ベルリンの壁を東から西に乗り越えようとする人はいるけど、西から東に行こうとする人はいないでしょ。西の自由のほうが魅力的なのよ」

そんなふうに、西側資本主義の自由と繁栄を擁護していました。

 

彼が「自分の出身のせいで、血のせいでそう思うのかもしれない」と言ったのですが、そのときはその言葉の重さを思い諮ることができませんでした。

 

在日でも日本人でも、思想や信条は変わりなく自由だと思っていたからです。

日本で生まれ育った友達なんだから、同一価値観で生きているとしか思えなかったのです。

 

その後、強制連行のことなどを学び、在日の人たちが差別されていることを知るにつれて、自分がなんて浅い考えだったのだろうと恥じる気持ちになりました。

 

今でも思い出す未熟で幼かったエピソードです。 

 

自分の心の中で差別や偏見がないだろうかと、ときどき考えます。

差別も偏見も確実にあるのです。

なかなか払しょくできないでいます。

 

私の原点

強制連行で連れてこられた朝鮮人女性が、年老いてから日本語を学ぶために夜間中学に通うドキュメンタリ―を見たとき、こういう人たちの力になりたいと思いました。

 

理不尽に連れてこられ、教育を受ける機会もなく必死で働いた人たちが困っているのです。

”差別と偏見に苦しむ人の側に寄り添いたい‘

というのが、若いころに考えた私の生き方でした。

 

でもこの映画を見てちょっと考えが変わりました。

在日の人は困っている人ではなく、置かれた場所でしっかり生きています。

かわいそうだから助けてあげるなんて、思い上がっていました。

 

わたしなんかより、ずっとたくましくて強くて働きものです。

 

私が見習うところ、学ぶところがたくさんあるのです。

 

映画の中に出てくる女性達の過酷さに比べて、わたしはぬるま湯のような穏やかな人生を送ることができています。

 

少しの困難やトラブル、理不尽さなんて笑って心穏やかにやり過ごしたいです。

そんな強い心を持ちたいと思わせてくれた映画でした。

 

 

今日の作り置き 気持ちよく出かけるためにも

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午後は台所

朝8時半からのクラスに出ると、午前中には家に戻ることが出来ます。

ネットスーパーで注文したものが夕方届くので、午後は台所でいろいろ作りました。

 

午前中はヨガセンターに通うことが多くなり、疲れもあると思うのですが時間がないので買い物は生協以外にネットスーパーでも注文します。

以前はモールや喫茶店に行って本を読んだりしたのですが、近ごろはご無沙汰です。

 

作り置きのおかずに加えて、お菓子やパンも手作りを心がけています。

 覚書としてのメモです。

 

ポリ袋で作るパン

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ポリ袋の中でこねてしまうとても簡単なパンを作ります。

冷蔵庫に入れて1日か2日後に成形して焼き上げるので気が楽です。

忙しくて焼けない時は、冷凍庫に移しておけばあと数日は猶予ができます。

クルミパンもピザも同じ配合です。

自家製ならではの、ドライフルーツやナッツたっぷりのパンで、焼きたてをついつい食べすぎてしまいます。

 

今日は余っていたドライフルーツとクルミを入れてちぎりパンに。

無印のホウロウ容器で。

 

私のいつもの配合は

①強力粉    200g

②砂糖        大1

スキムミルク    大1

④塩    小半分くらい

イースト  小半分くらい

⑥ぬるま湯  140cc  寒いときはレンジで温めます

⑦サラダ油かココナツオイルを好みで

粉類をポリ袋の中で混ぜる。大きく膨らませて口を閉じて振る

水分と油分大1も加えてポリ袋を振って一まとめになるまで10分くらい。

袋の空気を抜き、しばって冷蔵庫へ

 

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この状態で冷蔵庫へ、次の日かその次の日くらいに焼いて食べます。

 

朝食にピザもよく作ります。ピザソースがなかったらケチャップでも大丈夫です。

家族に好評で一度になくなります。

 

  白崎茶会のお菓子

小麦粉・バター・卵を使わないお菓子です。

小麦粉の代わりに米粉やアーモンドプードルをつかいます。

白砂糖のかわりに、てん菜糖や蜂蜜、甘酒なんかを使います。

油はココナッツオイルが多いですが、なかったら菜種油や白いごま油でもいいみたい。

私はこの本を見てココナッツオイルを買いましたが、生協のサラダ油でも良いならその方がコストが安くてすみます。

 

 

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クッキングペーパーで折って作った型で焼いたケーキです。

ココナツオイルと豆乳ヨーグルトが入っています。

ココアがなかったから、アーモンドプードルと米粉を増やしてアレンジしました。

 

ココナッツオイルの乳化がうまくいかなくて出来上がりが油でギトギトしてしまいましたが、味は好評でその日のうちに無くなってしまいました。

 

つくおきのレシピから

nozomiさんの大ベストセラー「つくおき」も活用しています。

 

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小さな子供にも好評の鶏むね肉のピリ辛ケチャップソース

 

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味付けは

ケチャップ  大2

②みりん   大1

③しょうゆ  豆板醤   各小1

④にんにくと白ごま  お好みで

 

が本のレシピですが、子ども向けに豆板醤を少な目でケチャップと醤油を多めにしました。

 

1キロの大袋で購入して砂糖と塩で下味をつけたムネ肉は、残りを鶏ハムと蒸し肉にしました。

 

お菓子やパンは心を暖かくしてくれます。

家で素性の分かった材料で、余計な添加物入れずに作って食べることは心の栄養にもなります。

 

これで、心置き無く明日のヨガの練習に行くことが出来ます。

家族のために食事を用意しておくのが、わたしのカルマヨーガ。

 

 

白崎茶会のあたらしいおやつ 小麦粉を使わない かんたんレシピ

白崎茶会のあたらしいおやつ 小麦粉を使わない かんたんレシピ

 

  

白崎茶会のかんたんパンレシピ

白崎茶会のかんたんパンレシピ

 

  

つくおき 週末まとめて作り置きレシピ (美人時間ブック)

つくおき 週末まとめて作り置きレシピ (美人時間ブック)

 

  

もっとつくおき もっとかんたん、もっとおいしい (美人時間ブック)

もっとつくおき もっとかんたん、もっとおいしい (美人時間ブック)

 

 

 

 

木製ブロック購入 価値観について

楽天のお買いものマラソン

ポイントがたくさんたまるという楽天のお買いものマラソンで、アイアンガーヨガに最適だと思われる木製ブロックを購入しました。

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無垢材を扱っている四国加工から販売されています。

口コミでヒノキの香りがとてもいいというので楽しみです。

名前も入れてもらえる(100円プラス)ので、到着が楽しみです。

なぜ木製なの

ヨガセンターでは木製のブロックを主に使います。

他のヨガスタジオでは、高密度 EVA 発泡体(ウレタンみたいなの)が多いです。

私もヨガワークスの2個セットを持っています。

 

秋津のスタジオで初めて木製ブロックを目にしました。

その時は、かたくて重くて身体にフィットしないなと思いました。

志木のヨガセンターでも木製だったのですが、どうしてなのか理由がわかりませんでした。

GWの合宿の時、ウレタンのブロックを持参した人もなるべく木製を使うようにという指示がありました。

 

堅さと重さがアサナのキープに必要なのです。

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*画像は四国加工さんのホームページからお借りしました。許可済み。

 

合宿で、純子先生のアドー・ムカ・シュヴァーナアサナのデモを見て驚きました。

内またに挟んだ木製のブロックが腿の内旋でぐっと後ろに動いたのです。

ブロックの堅さと重さがあってこその動きです。

軽量で軟なものでは、あの力強さはないでしょう。

 

木製ブロックがもっとほしくなりました。

 

そして使い方のかわいいイラストもありました。同じく四国加工さんのHPです。

 

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私もパールシュバコーナアサナやアルダチャンドゥラアサナの時はブロックのお世話になります。

おもいっきり頼っているので、ウレタンフォームの軽いのでは安定感がないです。

 

 

他の物との比較

でも、自宅ではウレタンの物があるので、木製ブロック購入には躊躇していました。

お値段が高いのです。

2つで税込7000円以上するのです。

 

お買いものマラソンでポイントがたくさんつくこの機会だからと、思い切って購入を決めました。

 

でも、そのあと考えたのです。

 

洋服を買うときはもっと簡単にそのくらいのお金を出しています。

店員さんに勧められるままに、そのあとあまり出番のないワンピースを買って、何年もクローゼットで断捨離候補としてぶら下がっています。

 

お付き合いの食事会でそのあとお茶なんか飲んだら、そのくらいの出費をすることもあります。

 

そういうことに比べたら、一生使える、そして今熱心に通っているヨガに使うブロックを買うことを、もっと気持ちよく自分に許可してもいいはずではないのかしら。

 

無駄に洋服を買わない、外食を極力控える、そういう工夫で出せる金額です。

 

何を大切だと思うか

例えば洋服を買うとき、定価では高かったものがバーゲンで安くなっていると、思いがけない掘り出し物に出会ったという高揚感で、買ってしまうようです。

 

店員さんが「お似合いですよ」とか「元が高かったから品物はとてもいいです」なんて言葉にすぐ心を動かされます。

 

断捨離でいうところの自分軸がないのです。

 

洋服の選び方に軸を持っていないだけでなく、いろいろな場面でも自分の価値観がぐらぐらし続けているということです。

 

今思うのは、整った身体でまっすぐ立つことができ、落ち着いたていねいな所作をすることができたら、洋服はシンプルでも素敵だということです。

 

デザインが凝っている洋服よりも、下半身がしっかりして背骨がまっすぐをキープするための道具にお金を使うという決断(大げさ?)です。

 

まだまだ揺れ動く心ですが、ヨガを続けていくことで自分の内面の観察に集中していくことで、自分軸を見つけ強くできるはずです。

 

よく思うのですが、身体の自分軸と価値観の自分軸は相関関係にあります。

 

私がバランスポーズの時にぐらぐらするのは、心が定まっていなくてふらふらしているときです。

 

ヨガセンターではウェアも自然素材を薦めています。

いつまでも綿のTシャツとジーンズが似合うスタイル、そしてどこに出かけるにも洋服がチープだと気後れすることがない心を育てることが今の目標なんだと気がつきました。

 

洋服はもっと減らすことができそうですし、手持ちの洋服を使いきるまで新たな購入は控えます。

 

夏の帽子が経年劣化でぼろく、どんなものを買おうかと探していました。

この夏はブロックを購入したし、新調は我慢します!!

 
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ぼろいといいながら、3個もあります。数も多すぎますね。

ぼろくてかぶれないのなら、処分です。

処分できない、執着だらけの私を見つけました。

 

 

 

 

『「使いきる」レシピ』有元葉子著  使いきって又新たに始めることもできる

『「使い切る」レシピ』

2015年出版  有元葉子の”しまつ”な台所術

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2013年の『使い切る』が好評だったので、続編として出版された本だと思います。

この本はエッセイのほかに、レシピがたくさん載っています。

 

何をどう食べるかが、その人の生き方そのものだという事です。

新鮮な食材を「食べきる」「使い切る」ための工夫がたくさん紹介されています。

 有元さんは一人暮らしでも、大根・キャベツは丸ごと購入します。

鶏も丸鶏を蒸して極上のスープを楽しみます。

かつお節のだしも一袋一度に全部使います。

そのだし汁で、めんつゆもポン酢も作りましょうとありますが、それは市販のいいものがあるので私は作りません。

 

だんだん手順良くできるようになったら、そこまでの丁寧な生活ができるかもしれませんが、今の私ができることだけを見極めます。

 

私も実行しようと思うレシピをいくつかメモします。

 

例えばきゅうり

一袋を買ったら、時間差で食べるという工夫です。

その日のうちに生で食べて、食べきれなかったら切って塩もみにして保存袋で冷蔵庫に入れれば、1週間くらい保存できてあえ物や酢の物に便利。

まだ残ったものは、干して半干し状態をオイルやビネガーであえてサラダに。

 

私は生でも1週間くらいもつと思うのですが、おいしく飽きなく食べる工夫なのでしょう。

我が家の家庭菜園でも、キュウリが大量に収穫出来るときがあるので、やってみます。

 

そのほかにも、食材を新鮮な状態で食べるための干したり冷凍する方法が書いてあります。

 

 乾物は一袋全部

使いかけの乾物はおいしくなくなるので、ひじきも切り干し大根も一袋使い切る方法は参考になりました。

 

・ひじき (60g)

    にんにく   3かけ

    赤唐辛子  3本

    オリーブ油   大4

     ひじきは20分〜30分水につけて戻し、食べやすく切る

     にんにくはみじん切り唐辛子は小口切り

     オリーブ油とにんにくはを弱火にかけじっくり炒める

     にんにくが色づいたら水気を切ったひじきを加えていためる

      塩とコショウで味付け

 調理展開  そのままごはんのおかずに・パスタに使ったり・千切り野菜とあえ物

  

・切り干し大根

       戻したもの 胡麻酢和え   (ゴマ大3 醤油大3  酢 大3)

       シンプル煮物(かつおだしと酒で煮て、メープルシロップと醤油で味付け)

       桜エビとの炒め物(ごま油で水気をギュッと絞った切った切り干しを中火でしっかり焦げ目が付くまで炒める。桜エビを加え仕上げに塩をパラパラ) 

    

食の立て直しとヨガ

有元さんは身体の声を聞いて、身体が欲するものを食べるようにしています。

でもあまりに疲れると身体の声が聞こえず、適当なものを食べると、ずるずると悪いほうに行って、体調を崩すことにつながるとか。

そういうときの有元さんの方法は「いったん断ち切ること

適当なもの(悪いもの?)を食べるくらいなら、いっそ「今夜は何も食べない」と自分自身に宣言して、水を飲んで早めにベッドに入ってしまう。・・・ときに内臓を休めることは、体力&気力の回復につながる、というのが私の実感です。

わたしこれ、ときどきしています。この本を読んでからですが、なんだか間食をだらだらしてしまったら、夕食はやめてみます。

 

いつでも、いつからでも立て直しのできる方法です。

 この考え方は食だけでなく、対人関係でも立て直すのに有効です。

 

インド哲学では、寝ている間意識がなかったら死んでいるのと同じだというような話を聞いたことがあります。

毎朝、新しい自分で生まれ変わるというのです。

ちょっと人と言い争って気まずくなった場合に、新しい自分で以前のごたごたを引きずらないで、あたらな気持ちで向かい合うことができると、ずいぶん生きるのが楽になります。

 

楽しく豊かに生きるために

蕪は皮ごと茎も一緒にかつお節をたくさん使ったとっておきのおだしで煮て食べます。それは、

わたしの料理はやっぱり、もったいないから残さず食べる”しまつ”とは違うのです。おいしく楽しく、むしろ贅沢に食べるための”しまつ”なのです。

そして、おいしい料理は人を呼ぶから、おいしいものがある場所はにぎやかで明るく楽しくという風に生活全体の底上げができるというふうにつながります。

素材を頭からしっぽまでおいしく食べることも、道具を手入れしていろいろに使うことも、わたしたちの祖先が伝えてくれて「知恵」で、私たちの宝物です。私たちもまた後世に伝えていきたいのです。みんなでより豊かに生きるために。

インド哲学でも、知識ではなく知恵を持つ段階を目指します。

身体の使い方、心のコントロールは知識ではなく実践して会得していく知恵のようなものともいえます。

 

なんだかインド哲学と共通することが結論として出てきてしまいます。

 

買い物から帰ってすぐ食材の下ごしらえをするのも、ヨガのアサナと同様に「そういう順序なのだから」ということで自然に体が動いてくれるようになったらいいな、って思いました。

 

食事用意の時、なんとなく時間の有効活用だと思ってテレビをつけているのですが、電気ももったいないし、食材にまじめに向き合うことが大切だと思うので、これからは消そうと思います。

 

真剣に愛をこめて食事の用意をすることが、豊かな生活の一歩でもあると、改めて考えました。

 

食材が高価ではなくても、心と気持ちを込めて大切に向き合いたいです。

 

食べるものがこの身体を作り、与えられたこの身体でこの人生を生きていくのですから。

 

一緒に食べる人への愛も込めたいです。

 

こちらを先に読みました。エッセイ中心です。 

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

 

 

 レシピがたくさん載っています。

「使いきる。」レシピ 有元葉子の”しまつ”な台所術 (講談社のお料理BOOK)

「使いきる。」レシピ 有元葉子の”しまつ”な台所術 (講談社のお料理BOOK)

 

 

次のヨガ合宿に向けて 

秋の合宿

GWのヨガ合宿の時、秋の合宿の案内がありました。

ヨガセンターのHPにももう案内があります。

ワークショップ&イベント|アイアンガーヨガセンター

 

「女性のためのYoga集中セミナー」 ということで、女性のみを対象にしたものです。

ヨガセンターでは、「女性クラス」という人気のレッスンがあります。

(初心者の私は「入門クラス」しか参加できません。)

このクラスのテーマは「女性が女性として健康でいきいきと生きること」

火曜日の入門クラスの次にあるのですが、たくさんの参加者でヨガマットがいっぱいになります。

いつか参加したいと思っていたので、秋の合宿で集中して学べるのはチャンスです。。

 

参加基準

参加するための基準があります。

  1. アイアンガーヨガまたは他流派ヨガを1〜2年以上学んでいる方
  2. サーランバシルシアサナ、サーランバサルバンガアサナが5分以上できる方

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 *ヨガセンターのHPより

 

 GWの合宿でも参加対象は半年以上の経験でした。これは、プロップスの使い方やアサナの説明がある程度なしでも動けるためだと思ったのですが、それだけではないことがわかりました。

 

身体を感じること

ヨガ経験が少ないと参加できないのか質問した方がいて、その答えをそばで聞いていてなるほどと思いました。

アサナのポーズをとって、それがどんなふうに身体に作用しているかを「感じる」ことができないと、参加してもあまりわからないのではということです。

 

アサナのインストラクションでは「息を肺まで入れる」「下腹部を広げる」「肩甲骨をつなぐ」「体側を伸ばす」「〇〇と〇〇と〇〇を意識で一本につなげる」「〇〇の骨を感じてそれを押す」などなどたくさんの指示が出ます。

 

それに身体がある程度応えてこそ、効果を感じることができるということではないかと思います。

それができない状態で合宿に参加しても、もったいないということです。

 

例えば、体側を思いきり伸ばしてから身体をひねりましょうと言われても、体側が伸びていないままにひねっても、思うような効果がでないでしょう。

 

修練を積む

 

今の私では、外側の形をまねることが精いっぱいです。

ウッティタ・トゥリコーナアサナで、後ろ側のかかとを押すことが少しわかりかけてきたくらいです。完成形の気持ちよさには至らず、苦しいけど目指すものはわかってきたというところ。

 

 

今私が習っているのは、本当に基礎の「下半身を強くすること」です。

 

それができると、上半身は力が抜けて息が肺に入り、気持ちが良くなるはずです。

 

頭で考えてばかりで、上半身に「気」が上りがちな私です。

 

強い下半身を作るよう鍛えて、柔らかな頭と顔の表情を目指します。

そうしたら、アサナによって変化する身体を微細に観察できそうです。

 

秋の合宿までの目標ができ、修練のモチベーションを保っていけそうです。

『使いきる』有元葉子著 生き方の哲学も教えてくれる

『使いきる』

2013年に出版されて、サブタイトルは 

有元葉子の整理術   衣・食・住・からだ・頭

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はじめに

大掃除はしないけど、いつも有元さんの家がきれいなわけが書いてあります。 

つまり、汚れをためないのです。

汚れだけではなく、ものもためません。

お腹の中にもよけいなものはためないし、心の中にもよけいなものをためない。

いれたものがスムーズに流れて、循環しているのが、快適な体であり、快適な暮らしであると思います。

これは、断捨離本に書いてあることとまったく同じです。

同様に、ヨガとかインド哲学とも通じる真実なのだと、今さらながら驚きました。

ヨガでは心を純粋に素直に静かにすることを目指します。

インド哲学では、うまれたての赤ちゃんを一番の理想とします。

 

実は有元さんは、お洒落で高級な食材を使う料理研究家というイメージを持っていました。調理道具も身に付ける洋服も、私の感覚では高価です。それで、見た目はいいけど生活に取り入れるのはちょっと無理かしら、って敬遠していました。

 

でも、快適に生きるために、必要なところにはお金を惜しまないという生き方なので、決して贅沢な高級趣味ではないことがわかりました。

 

食は生きるための肝心かなめで、真剣に向き合うべきで、そのための道具と食材に妥協しないのです。

その食材をおいしく無駄にしないことも大事にします。

皮だって捨てないで、どうしたらおいしく食べることができるかとことん考える生き方です。

 

芯が一本通った調理法、片づけ法、考え方、生き方です。

 

第一章 まずは「片づけ」

いらないものを失くしてその状態を保ってきれいにしておくことが片付けの基本。

本当にその一本の考え方で、収納方法や収納用品をあれこれ考えなくても済むはずです。

 

台所も、クローゼットも、車の中も、身体の中も同じ。いらないものを失くして、きれいにしておく------。それが、私たちが快適に生きるための最大の鍵だと私は思っています。

 

ものは厳選して、いるいらないを見極めるようにしています。断捨離では、外から来るものもなるべく減らすけど、有元さんはそれとは違って、本当に気に入るものを手に入れるという考え方です。

衣類でも寝具でも台所道具でもなんでも、自分に本当に合うものって、そんなに多くないです。その限られたものを最後までとことん使い切る。自分自身も同じ。自分を使い切って、人生さよならするときは、笑って「はい、さよなら」って言いたい。

自分自身を使い切るというのは『魂の退社』の稲垣さんに通じるものを感じます。

稲垣さんも、朝日新聞にいたのでは会社に守られたままです。退社していろいろな依存から自立して、自分を使い切る生き方をしています。

 

第二章 家事の「流れ」を作る

「何もない状態でスタート」し、「何もない状態でおわり」にする流れを重視します。

台所仕事では、何もないところに使うものを全部用意し、使い終わった物の行先(たとえば使ったふきんの入れ物)を考えます。

食事用意ができたときには、台所も片付いているようにしたいということです。

 

これは我が家では家庭の事情で無理です。

 

でも、我が家ではどうしたらいいかを考える参考になることはたくさんありました。

調理中にレンジ周りを拭いたり、冷蔵庫を開けるたびに庫内をちょっと拭いたりはしています。

真剣に調理と片づけに向き合う姿勢は学びたいです。

 

流れを意識した作業、日常生活のあらゆる場面でも心がけたいことです。

 

第三章 掃除・メンテナンスの技術

掃除用品としてマキタのハンディ掃除機とか万能洗剤が紹介されています。

万能洗剤を濃度を変えてスプレー容器に入れて便利に使う方法です。

 

これは、我が家では私一人が家事をしているわけではなく、それぞれ考え方が違うのであまり参考になりません。

まだ我が家の掃除システムは確立していなので、今後の課題です。

私があれこれ情報に振り回されて、道具などだけ揃えて実行できていない弱点です。

クエン酸重曹が何年もあったり、アルカリ洗剤やら種類が増えてしまって収拾がつかない・・・)

今はちょっと手を付けられない部分です。

 

でも、だからと有元さんが使っているすぐ洗剤に飛びつかないだけ慎重にはなっています。

 

第四章 使い切る=生きる

有元さんは自分の頭で考えることを強く勧めます。 

なんだかみんな、世間の流れとか、与えられる情報とか、人の意見を鵜呑みにしすぎでしょう、って。怠けているんですよね。自分の頭で考えることを。

ああ、これも稲垣えみ子さんの主張と同じですね。

今まで読んだたくさんの本の中でも、そう書いてあったのに、読むたびに自分の頭で考えていない自分を反省しているようです。

 

私がヨガやインド哲学を学んでいるのも、自分の頭で考えることが目標です。

そのためには、自分の身体を感じ、自分の身体を通じて心のコントロールができるようになりたいと思っています。

 

そのコントロールというのは、周りに一喜一憂しないでいることです。

周りに影響されやすくて、すぐ動揺してしまう自分を変えることです。

 

自分の心が平穏でいて、身体を使い切るような生き方ができたらいいです。

 

う~ん。使い切るような生き方は、努力なしではできないですね。

その努力を毎日続けるのは、しんどいです。

でも、それができるようにと思い続けながら、ヨガの修練を積むってことかしら。

 

う~ん。ヨガは楽しいばかりではありません。

 

有元葉子さんのこの本は、料理家のエッセイを超えて、哲学を持った人の生き方の本でした。

 

 

 

 

 

『魂の退社』稲垣えみ子著 お金がなくてもハッピー

筆者のこと


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50歳で会社を辞めるまで、ほぼ順風満帆にきた元朝日新聞編集委員

会社を辞めることを考え始めたのは、40歳くらいの時。

人生の折り返し地点、上ってきたこの坂はあと下るだけ?と考え始めたときからです。

知力体力財力を、失っていくことに耐えられる心の準備がないことに気がつき、それらに頼らないでも幸せでいることを考え始めます。

 

結婚せず、仕事にまい進し、高額なお給料で好きなもの買い放題の生活だったけど、その幸せって永続的ではないです。

自分以外の物に幸せの価値を求めることは、いつかそれを失う苦しさに襲われるということです。

 

お金がなくてもハッピーなライフスタイルの確立を目指す・・・・

ただでさえ老女が、一人で生き抜くのは簡単じゃないのだ。せめて晩年の心の平安を保つためにも、これだけは何とか探し出さねば大変なことになる。  P.44 

具体的な方法がわからないまま、筆者は都会から地方都市への転勤を命じられ、そこでお金がなくてもハッピーのモデルを見つけます。

 

生きるだけならシンプルにできる

田舎生活で「楽しみを見つける」ことに真剣になり、農産物の直売所に通うことになります。そこでは、季節物しかありません。それは「ない」ことの幸せだということを発見します。

それまでなかったから、季節とともに旬の作物に出会えることに喜びがあります。

何でも手に入れることができると、「ある」になれてしまい、喜びもないのです。

 

そんな発想の転換をして、「あるものだけ」で楽しむことを続けていくと、そんなに欲しいものがないことに気がつきます。

 

「ない」幸せを追求していくことで「自由」になっていくことになります。

もしかして、「なければやっていけない」ものなんて、何もないんじゃないか。

 そう気づいた時、私はものすごく自由な気がしたのです。

その状態を例えて

 チューブにつながれていれば、必要な薬や栄養が着実に与えられて命をつなぐことができます。しかし一方で、ベッドから起き出して自由に動き回

ることはできません。

 

そして、生きるだけならシンプルにできると確信していくのです。

 

頭で考えたのではなく、田舎で生活しての確信だったのが強いのだと思います。

 

季節ごとに、また天候によってまったく違った表情を見せる自然。その中を一人そっと分け入っていくと、一歩先になにがあるのか想像もつかないことばかりである。

 こんな驚きと苦労と感激の連続を知ると、テーマパークやゲームなど、高いお金を払って楽しむ人口の娯楽がショボいものに見えてくる。・・・しかもそれを楽しむのに1円のおかねもいらない。

 

ほしいものがない、購買意欲がないと経済的には回っていきません。だから、これも便利あると楽しいと物を買わせようという情報が周りにいっぱいです。企業側はメディアをつかって、意識操作しているのです。

 

本当に必要なものを自分の頭で考えることを手放してはいけないですね。

 

私も高野山、鎌倉、有名観光地に行かなくても、近場のお金のかからないところでも楽しめるんじゃないの、とちょっと反省しました。

 

守られていた会社員

無職になると、途端に後ろ盾を失い無力になります。不動産屋さんで賃貸契約する時不審者扱いされたり、クレジットカードもつくれなくなります。

(ちなみに、私も賃貸契約や奨学金の保証人にはなれないと最近経験)

 

年金や税金、各種補助金も会社に就職することが前提で有利になります。

 

今の日本は、会社員前提というか会社員が優遇されて、会社の為に働く人間を守っています。

 

でも筆者は、そんなにも会社に依存していたことに気づき、依存しないで生きる道を選んだことに後悔しません。

 

依存をやめる

不動産もパソコンも携帯電話も全部会社頼みの法人契約だった彼女です。

個人の携帯電話の契約にてこずり、あまりの煩雑さに熱を出して寝込む事態に陥ります。

 

会社依存の悪いスパイラルを見極めて、「会社からの自立を!」

人よりも自分のほうが優れているのだと思いたい気持ち。

少しでも贅沢をして暮らしたいという気持ち、あるいは、今の生活水準を落としたくないという気持ち。

それは人が誰しも本質的に持っている弱さであり、欲だ。弱さを握られると、人は容易にコントロールされやすくなる。会社の利益という大義名分の名の下に、何でもやってしまう人が少なくないのはそのためではなかろうか。それが習慣になると、もはや罪の意識すら感じなくなる。P..176

会社依存度を下げると、本来の仕事の喜びが蘇ってくるのではという提案もあります。

会社は「修行」の場であって「依存」の場所ではない、自分で生きる力を持ちなさいということです。

 

私の場合

ここで私も自分の依存について考えました。

 

家族があり、家があり、専業主婦時代も長く、配偶者ということで自分では支払わなかった年金をもらうことができ、ずいぶん守られた生活をしています。

自分一人で立つことをしないで生きてきたように思います。

 

生き方や考え方も、親の価値観や世間体という実体のないものに縛られて、あまり冒険をしてこなかった人生でした。

 

でも、今ヨガで修行しているのは、ひとりきりで自分の身体と心に向き合うことです。

 

誰の助けも受けることができなくて、自分で体の硬さや痛みを克服していく道です。

ヨガを通じて、身体と心を鍛え、生き方や考え方を学んでいくことが、今とこれからの私の冒険です。

この冒険の道を踏み出して進んでいるのは、誰かからの指示や誘いではなく自らの意思だったことが、とてもいいことだったと思います。

 

歩み出しは遅くても、いつからでも冒険に歩み出すことはできます。

 

どんな生き方をしたいか

稲垣さんは、どんな生き方をしたいか、どんな死に方をしたいかを考えます。

 

お金がなくても、病気でも、ハッピーならいいのです。

会社依存から自立します。それから人とのつながりを考えていきます。

 

お風呂は近くの銭湯に行くようになり、そこでおばあちゃんたちと知り合い、勇気を出して挨拶をして仲間に入れてもらいます。彼女たちは「孤独で無職の先達」だから。

 

人と競争して自分だけがいい思いをしようという価値観から、あるものを愛おしんでそのなかに喜びを見出そうという価値観への転換です。

 

稲垣さんの提案は、超高齢化した日本の未来に希望を与えてくれます。

欲しいものがないから物が売れなくなり、経済的には下り坂になった日本にとってもこの価値観の転換が必要ではないでしょうか。

 

電気のこと、そして生き方

東日本大震災の後、稲垣さんは原発に依存しない生活をしたいと節電に努めます。

 

冷蔵庫も掃除機もない生活で、引っ越した月の電気料金が200円だったとか。

 

そんな稲垣さんの節電を読んで自分の行動を振り返りました。 

夜、家でヨガのアサナをしていて気がついたのです。

ヨガの練習をするとき、電気はつけなくてもいいのでは?

なんとなくテレビもつけっぱなしで、ヨガしているときもありました。

ヒーリングミュージックをかけたりしたことも。

(稲垣さんはテレビなしでラジオだけ)

 

暗い中でも、眼は自然と暗闇になれるのだそうです。

暗闇でのヨガは、より一層自分に集中できるかも。

行動してみると新しい展開が広がるかもしれません。

 

持ち物、衣類、食べ物に、より微細に向き合うことはヨガに通じます。

 

シンプルだけど、用心深く智慧ある生き方を教えてくれる本です。

 

 

 

魂の退社

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