ほほえみの人
南嶺管長はいつも微笑んでいらっしゃいます。
顔施とは 仏教用語で「笑顔を施すこと」を言います。
瀬戸内寂聴さんも
布施とは、相手の欲することを与えること。物施(ぶつせ)もあれば心施(しんせ)もあります。
でもわたしは、顔施(がんせ)ということばがいちばん好き。
だれに逢ってもにこにこ優しい表情をみせることで、
顔さえあればだれにでも可能なのです。
とよく仰っていて、確かに映像に出る瀬戸内さんはいつも笑顔でした。
笑顔を施すことは多くのひとに元気を与え、また自分自身も元気にする力があります。
微笑みとは慈悲の気持ちの表れでもあると思うのですが、
こんな本を紹介されています。
『ほほえみ読本』(健康生活舎)狩野誠 著
たびたび思い出したいのでメモしておきます。
『ほほえみ読本』にある「ほほえみの効用」は
一、食事がおいしい。
二、呼吸がととのい、心臓がらくになる。
三、血圧が安定し、血液が浄化される。
四、焦りや、イライラがなくなる。
五、疲れが早くとれ、ぐっすり安眠できる。
六、肩の力が抜けるから、姿勢が正しくなる。
七、目がきれいになり、顔が美しくなる。
八、言葉がやさしくなり、声が澄んでくる。
九、 他人の言葉が素直に聞ける。
十、花や風の心がわかり、植物や動物とも語れる。
十一、仕事に張りができ、人生が楽しくなる。
十二、ほほえみは磨くほど効果が大きい。
十三、ほほえみはどんな逆境にも、不退転の勇気を与えてくれる。
いいことたくさんです。
こちらが微笑むと、相手も柔らかくなります。
微笑んでいる人、という印象を与えるくらいにいつも微笑んでいたい。
そのためには自分の心が柔らかく、落ち着いていることが大切。
そのための訓練は、他の座禅の修行よりも日常生活で取り組みやすい。
まず家の中で微笑んでいることにします。
ご近所の方に会ったら笑顔で挨拶します。
背筋伸ばして、口角あげて、
これが私のおまじない。
気が付いたら何度も繰り返して
自然に身についていったらうれしい。
ほほえみのお手本は南嶺管長さんです。