70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【管長日記】服装と笑顔と姿勢 外見を飾るというわけではないけど、自分を表現することの大切さ

お坊さんのスキルアップ

お坊さんの仕事ってよくわからなかったのですが、

法話っていうのも大切なお仕事なんですよね。

知人のお坊さんは友達と集まってもビールを飲まないそうです。

それは「のど」が商売道具だからって言い方をしていて、

私は「お経を読むからだ」と思っていました。

 

でも南嶺菅長のお話などを聞いていて、

法話をするためにも喉=声が大切なのだとわかりました。

滑舌が悪く声が通らない方の法話は、

聞いていても何を話しているか聞き取れないです。

南嶺管長のお話(講演や法話)が人気なのは

落語などの研究をしたりの努力の結果だと思います。

 

絵解きという職業

ある日の動画でそのことを再確認しました。

絵の解説をしながら仏教の教えを説く「絵解き」というものがあるそうです。

地獄の絵を見せて宗教心を煽るってだけでなく、

お釈迦様の誕生図や涅槃図で描かれているシンボル(?)

の解説をする専門家です。

話術が巧みなんですよね。

南嶺管長は涅槃図絵解きをなさっている岡澤恭子さんについて、

もちろんのこと、内容が大切なことはいうまでもありませんが、その声や表情や服装などの姿、そしてリズムが大切であります。

 

www.youtube.com

 

ともあれ、悲しい切実な別れの場面や、動物たちの微笑ましい話などが、交互に入り交じり、独り特のリズムがあって、聞いていて飽きることがないのであります。

心地よいリズムに身を委ねていると、体の全身から教えが染み渡わたってくるように感じます。

そのリズム感や間の取り方、今回の岡澤先生の絵解きから大いに学んだのでありました。

 

こんな風に解説できる管長さんは、

自らもそれを実践しています。

 

落語家さんとの法話会を開催していた頃、

落語家さんと共通の話題があった方が良いだろうと、

落語の咄を勉強なさったそうです。

そんなおもてなしの心、若々しい好奇心、

に加えての勉強熱心なのはさすが菅長。

どんなときも感動する心の若さ、

それから学ぼうという姿勢を続ける南嶺管長は

まさにスキルアップを続けているのです。

 

声だけでなく服装から姿までのスキルアップが必要です。

70歳過ぎたからと行ってぼんやりしているわけにはいきません。

 

鎌倉でみつけたお地蔵様