心に残っている声とは
管長日記の中で紹介されていた松居 桃楼さん。
私はよく知らなかったのですが、
劇作家で社会福祉でも活躍なさった方。
南嶺管長は中学の時にラジオ放送でこのかたの講話を聞いたそうです。
そして今でもその声が心に残っているのです。
もう今から四十年以上前に、中学生の時に聞いたラジオの講話ですが、今も私の耳には、松居先生の優しく、暖かい口調で、
『ひとつぶでも まくまい
ほほえめなくなるタネは。
どんなに小さくても大事に育てよう
ほほえみの芽は。』という声が耳に残っているのです。
声というのはウソがつけません。声にはその人が現れます。
いろんなご苦労をされて、嘘偽りなく真実を求めて生きてこられた方の穏やかで、そして内に秘めた力のあるお声でありました。
なんて声の力は素晴らしいんでしょう。
一人の少年の心にここまで染みこんで、生き方を支える力になっています。
受け止めた少年の心も、素直で道を求める情熱に充ちていたことと思います。
ラジオ放送
ラジオの宗教の時間は南嶺管長にとって、
実生活では得られない心の問題の解決への糸口だったようです。
松原泰道先生の講話も夢中になって聞いていたとお話しになっています。
今それに匹敵するのがYoutube動画と言えます。
南嶺管長のお話を毎日聞くことができます。
そのほかに大学の講座、般若心経の講座も聴くことができます。
たくさんありすぎて贅沢な悩みです。
他の宗派の動画も見ますが、南嶺管長のところに戻ってきます。
一筋に修行し、その結果が「いつも微笑んでいる」
優しいお人柄だからです。
落語の枕のように、いつも人の楽しませる小話を用意されています。
笑うと免疫力が上がります。
心の安寧を得るとは、ストレスがなくなることです。
南嶺管長の言葉には嘘偽りがありません。