音訳って何
指導者養成講習会も7回目からは点訳と音訳が別れます。
音訳に特化しての実践的なお話になります。
一番最初に問われたのは「音訳って何ですか」
ボランティア養成講座で、受講者に聞かれてなんと答えるか、
一人ずつ答えました。
・朗読とは違うこと
・目に障害のある方などに情報を伝える
・情報は文字だけでなく写真や表もある
私なら、
「実際に図書館や市の広報誌を読んでいる具体的な活動」
をお話しして、イメージしていただくのがいいのでは。
定義として
定義をしっかりしていくことが大切というお話の後で、
講師の先生は音訳をこう定義しました。
「活字にアクセスすることが難しい人に、
目の代わりとしてそれらの人に情報を伝える」
あくまでも利用者が主体だと言うことです。
読む人が自分の作品を作るのではないのが朗読との違い。
音訳では利用者さんが欲しい情報を、わかりやすく正確に伝えることが必要。
必要な情報を必要なときに与えるためには、
十分なスキルとたくさんの時間を費やすことが必要となります。
だから音訳ボランティアは片手間ではできない
私も音訳を生活の中心にしようと改めて思いました。
指導者に求められる資質・要件
技術面はたくさんあるのですが、心持ちで大切なこと。
上から目線でなく仲間として接すること。
だからわからないときは素直に
「わからないので次回までに調べてきます」
具体的な指導法として、
①まずはほめる 良い部分を見つける
②この部分は「 」と言っていたと受講者の口まね
③「 」とした方が良いんじゃないかしらと、正しい読み方実践
④受講者に直した読み方を口まねしてもらう
⑤正しい読み方の理論も解説
仏頂面しないで!
大切なのは笑顔と対話と強調されていました。
仲間だと思えば笑顔になれるのではないかしら。
質問しやすい雰囲気で、いつでもどんな質問でも応じる姿勢が大切。
ベテランになっても疑問は出てきます。
だからお互いに疑問点をいつも確かめ合う「仲間」意識でいる、
それが新人さんの定着にもつながるそうです。
怖い先輩、怖い先生にならない、
でも技術はしっかり伝える、そのバランスを取りながらですね。
笑顔、笑顔、
南嶺管長の「いつも微笑み」と同じです。
ベテランさんに「私もそうだった」と言われたらとてもうれしかった。
「修正が多くってイヤになっちゃった」と言われて悲しかったです。
その時の気持ち、忘れないようにしたいです。
先生ではなく仲間だとしたら笑顔でできます