70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

音訳での字説明の方法 語彙の豊富さ知識の深さが試されます

図書館の勉強会

音訳では聞いただけでは意味のわからない、意味を取り違えやすい漢字に

字説明をつけます。

例 コウキュー 高級 高給 考究

利用者さんの気持ちを想像して、説明をつけるのが難しいです。

決まりがあるわけでなく、前後の文章でわかるか、他の言葉と勘違いしないかなど考えることがたくさんあります。

 

録音図書を作るための勉強会で私が質問しました。

俳句です。

句の場所や背景が一切なく、ぽんと出されると本当に難しいです。

 

磔像や泰山木の花終んぬ 山口誓子

 

磔像はタクゾーと読みますが、音だけでは意味がわかりません。

「タクゾー、タクははりつけ」と私は考えました。

そこで「ゾー」まで字説明を入れるかどうかを質問したのです。

 

答えは

前後の文章で「はりつけ」だけでキリストの十字架磔が想起されるかどうかです。

聞く人の気持ちを想像するわけですが、どんな人が聞くかわからないのですからむつかしいです。

私は「ゾーは人偏に動物のゾウ」なんて考えていましたが、

漢和辞典では

「かたどる、かたち、すがた」などあります。

 

「タクゾー、タクははりつけ、ゾーはかたどる」の方が良さそうです。

なお俳句は2回読みで字説明は2回読み終えてから。

2回目の読みはピッチを少し下げて、意味がつながるような読みをします。

 

隠栖に露いっぱいの藜(あかざ)かな 阿波野青畝

隠栖はインセーですが、「院政」「陰性」などあります。

俳句だから隠棲とも考えられます。

わたしは「インセー、かくれすむ」と考えました。

 隠栖と隠棲の違いを調べてみました。

「栖」と「棲」は同語で現代表記では「生」に置き換えられるとありました。

漢字の知識が増えます。

 

「聞く人に意味がわかるように読む」が基本ですが、音訳者の知識とセンス、想像力が問われます。

 

ネットワーク

漢字の読みといえば、禅語は漢字ばかりです。

禅の法話を聞いていると、漢字の知識が増えますし漢字がだんだん好きになります。

 

なんだか自分の関心のあることがどんどん網の目のようにつながります。

キーワードは

・音訳

・漢字 

・呼吸法 

・禅 

・ヨーガ 

・声 

・姿勢

そうそう、ミシンで縫うことも禅に通じると気づいたばかりでした!

hoymin.hatenablog.com

全部つながっています。

学ぶことが楽しいです。

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