70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

鎌倉文学館 小説を読み返す醍醐味

貴族の 別荘


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だったところ 有名な人が住んでいた 作品の舞台にもなっていた

 

三島由紀夫が小説の舞台にし、 佐藤栄作が国内外のお客をもてなしたという歴史ある建物です。

なんとも趣があります。 門までの坂道の木陰が 静寂。

その前に参拝した長谷寺の喧騒とはうって変って、 空気が違います。

 

鎌倉文士に関する資料がそろっているのですが、名前だけ知っていて 作品は知らなくて読んでいないものが多いです。

 

鎌倉文士

 

「鎌倉文士」という言葉が使われだしたのは昭和に入ってからです。もちろん、それ以前にも"萌芽"は確実に育まれていました。明治から大正にかけての泉鏡花島崎藤村夏目漱石芥川龍之介らの鎌倉滞在は、それぞれに、その執筆活動において重要な意味をもっています。

鎌倉文士

里見弴と久米正雄。大正13、14年に相次いで鎌倉に暮らし始めたこの二人が、いわゆる鎌倉文士のリーダー格。里見と久米は互いに求心力を発揮し、後に移ってきた文士たちのまとめ役となりました。それを象徴するのが昭和8年に発足した「鎌倉ペンクラブ」です。久米らが中心となって結成されたクラブには、里見はじめ永井龍男大佛次郎川端康成横山隆一小林秀雄島木健作ら42人の作家、文化人が名を連ねました。

鎌倉市観光協会のサイトから)

 

 

鎌倉つながりで少しずつ読んでいきたいです。これは、教養ってものですね。

日本の代表的な知性人を、知らないって言う事です。

 

鎌倉を舞台にした小説を読み、その場所を訪ねる、人生の楽しみ方を一つ増やせます。

まずは、川端康成の『千羽鶴円覚寺の茶室がでてくるのですから。

 

立原正秋

鎌倉と言えば、立原正秋が一番に思い浮かびます。

一時期彼の作品に読みふけっていたことがあります。

 

舞台になっている鎌倉は、観光地ではなく、古い伝統を大切にする人たちが自分を律しながらも心に燃え盛る炎を隠しながら生きている場所です。

 

出てくる女性は美しく着物が似合い、男性の厳しい審美眼に応えることができる知性と教養も兼ね備えています。

男性のというか、作者の理想像なんでしょう。

 

ちょっと夢物語のように美しい日本の姿が描かれていたように記憶しています。

あと、こんなに厳しい審美眼を持った男性のそばにいる女性は、緊張のしっぱなしでくつろげないだろうと思っていました。

作家の奥さんはどんな人かしら、本当に理想的な女性が身の回りにいたのかしらと考えをめぐらせてもいました。

 

たぶん30代で子育てに忙しかったころ。

現実離れした物語が心地よかったのでしょう。あの頃、鎌倉がとても遠いところのように感じていました。

 

今もう一度、彼の世界にも戻ってみたらどんな感想になるかしら。

 

小説を読み直す醍醐味です。

若いころたくさん小説を読んでおいてよかったと思えます。

 

 

 

毎日アサナの秘密を伝授される

秘密1

ウッティタ・トゥリコーナアサナとかウッティタ・パールシュヴァコーナアサナなどの基本の立ポーズで、広げた足の片方の膝は前向きでもう片方は真横に向けます。

アイアンガーではこのアライメントを厳しく指導されるのですが、難しいです。

特に身体は正面なのに、足先から膝・太ももまで真横にするのは、体の構造上無理なのではと思うほど、私には難しく思えました。

それを完成に使づけるための秘密を教えていただきました。それは、「平行線」です。

意識することで、自分の足がどのようになっているかを感じ、真横にしようとすることができやすくなります。

見えてはいないけど、足が気持ちの中で見えるようです。

 

デモしてくださる先生の足には、確かに平行線があります!!

 

これが秘密なのでしょう。

 

 

秘密2

今日は基本の立ポーズの秘密を、もうひとつ教えていただきました。

「かかと」です。

ウッティタ・パールシュヴァコーナアサナで90度になるまで曲げる足のかかとに乗ること、伸ばしているいる足のかかとの外側を押し続けること。

それが、腸骨を広げ身体を広げるための秘密。

 

道場に通うこと

アサナの秘密は道場でしか教えていただけません。

生徒の動きを見て、先生がこれぞという時に秘密を伝授してくださるのです。

 

受け取る側の準備も必要です。

 

同じことを聞いていても、生徒によって心に響いたり何のことかわからなかったりするのだと思います。

 

私も今までも何度も聞いていたけれども、体と心がまだそれを受け取る準備ができていなかったので、聞いていないことと同じです。

 

今、すごい秘密を教えて頂けたと思ったのは、それを理解し実践する準備が出来つつあるからだと思います。

 

「かかと」を押すように言われていても、今まではどうしても力が入らなかったのが、この頃ちょっとその感覚がわかり、押すことができるようになりました。

 

押すことができたら、アサナの完成形に近づき、気持ちよく胸に呼吸が入るのでしょう。

 

先生は、「今はきつくてできなくても、きっと気持ちよくなりますよ。」といつも励ましてくださいます。

先生たちのポーズは美しく身体が伸び、ポーズの後とてもさっぱりと気持ちよさそうなのです。

アサナで体が伸び、心が落ち着き、純粋になったようなのです。

 

 

純子先生がおっしゃいました。

「道場に来た時と違って、練習を終えて帰るときはさっぱりとした笑顔になる」

 

それが、道場に通うことです。

 

ホステルでヨガレッスン

ヨガレッスン受け放題

鎌倉旅行で泊まったホステルでは、ヨガスタジオ

another-world.jp

が併設されていてレッスン受け放題のプランがありました。

 

予約の段階では、宿泊日の夕方と翌朝の8時からのレッスンだけでした。

朝のレッスンの先生が良かったので、続けてもう1レッスン続けて受けて、合計3レッスン受けました。

アイアンガーヨガセンターに通い始めて、久しぶりに受ける他の流派のヨガのレッスンです。

身体が他のレッスンではどのように動くか楽しみでした。

 

しっかりアライメントに気を配る訓練ができているので、どんなレッスンでも大丈夫だと思っていましたが、いつもしていないアサナでは体が動かないだろうとも想像しました。(たとえば、後屈とか鳩のポーズなんか)

 

スタジオに行ってみて、ボルスターやブロックが用意されているので、ちょっと安心しました。アイアンガーに似ているのかしらと思って。

 

ヨガスタジオと言っても、ピラティスや骨盤調整のようなクラスもあります。

最初の日に受けたクラスはビューティ・ペルヴィスというインナーマッスルを鍛えて骨盤を整えるもの。秋津のスタジオでも受けたことがありますが、私の苦手な動きです。

 

 


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なれない動きに四苦八苦しながらも気持ちよく身体を動かしました。

 

地元の人と

スタジオもホステルも、昨年オープンしたばかりで設備もきれいでした。


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ヨガスタジオには、常連の地元の人たちと宿泊者とが参加します。

男性や夫婦連れの方もいて、もうしっかり地元に根付いているようです。

講師の先生も、営業っぽい愛想笑いをすることはないのですが、営業努力はしているなって感じがしました。

ヨガセンターが全然そういうことがないからでしょう、少しだけ感じました。

 

二日目のヨガの先生は、雰囲気も良く教え方もていねいでしたので、続いて2レッスン受けました。

どこかで練習してますかという話になり、志木のヨガセンターに通っているというと、遠いけどいつか行きたいと思っていたそうです。

 

初心者クラスだったせいか、アサナは簡単(たとえば足は揃えず腰幅)なものが多かったです。

疲れていたのかバランスのポーズはぐらぐらしたりしながら、ガイダンスに沿って動くことに集中していい時間を過ごすことができました。

初めての場所、始めての先生、知らない人ばかりの教室でもヨガなら自分に集中でき楽しめます。

 

帰りにロッカーで地元の叔母さま方と一緒になった時、わたしがジーンズをはいたとき

「あ、足がまっすぐだわ!」と言ってくれたのがとてもうれしかったです。

アイアンガーで

 

膝を上にあげて!

腿を骨に押し付けて!

 

と言われ続けていることの成果かも知れないです。

 

 

私の身体、だんだん変わってきているのかしら。

 

 

 

気持ちのいい空間

半地下のスタジオですが、窓からお庭が見えてとても気持ちのいい空間です。

 

次回もここのヨガレッスンを受けながら、海岸を散歩したりお寺を巡ったりの鎌倉散歩を楽しみたいです。

 

私の息抜きのとっておきの場所になりそうです。



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鎌倉旅行3日目

小町通り

由比ヶ浜のホテルから歩いて鎌倉駅まで行きました。

お天気も良く温かくて散歩日和。

鎌倉は狭くて歩いて回るのが便利です。

 

『受け継ぐ暮らしより子式・四季を愉しむ家しごと』の著者坂井より子さんが洋服を購入しているという洋服屋さんを探したのですが、御成店を探したのですが見つからず、そのまま歩いて小町通り店を探すことに。とっても近いのですから。

 

10時前についてしまったので、お目当てのお店は閉まっていて場所だけ確認してから小町通りをぶらぶら八幡様まで。まだ朝早いのでどこもゆったりしています。

洋服をみたりしているうちに、どんどん人が増えてきました。

 

 

鶴岡八幡宮ボタン園

鶴岡八幡宮は一日目に上から降りてきたので、今日は下から登っていきました。

太鼓橋を過ぎてすぐ横で、ボタン園があります。

神苑ぼたん庭園

*花と緑の図巻さんのサイトからお借りしました。

 

ちょうど花の盛りのようでボタン祭りが別料金で開催されていたので、それをゆっくりじっくりのんびり見て過ごすことにしました。

 
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人ごみはもう嫌だったので、こちらの有料庭園を楽しむことにしたのです。

おかげで、ベンチで座ったりもでき、リスを見つけて他の来園者とお話したりのんびり過ごしました。

 
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連日お寺を見てきたので、もうお寺の建物を見る気がなくなってしまったのです。

シラスどんぶり

小町通りを駅近くまで戻ってきましたが、お昼近くになり人出がどんどん増えてきました。

急にあたたかくなり桜も咲き始めてきて、お出かけ日和です。

横浜とか近くの方たちは、この陽気を見定めてから出かけてくればいいのでしょうから、うらやましいです。

 

鎌倉らしいものをと名物のシラス丼をいただきました。


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お昼少し前に着いたけど何人か待っていて、人気のお店のようです。

今日は不漁ということで生シラスがなかったのが残念。

他のお客さんも言っていたのですが、「今日は生シラスはありません」と外に表示してくれていたら、親切だと思います。

席に座ってから「生シラスはありませんがよろしいですか?」って聞かれてもね。

 
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でもごはんよりたくさんのシラスが盛ってあるどんぶりは健康的でおいしかったです。

身体にも心にもやさしくて、鎌倉に来たんだなぁという気持ちにさせてくれました。

シラス丼に赤だし味噌汁とおつけもの。

家に帰って早速真似してみました。

たまにはこんな簡単でおいしいご飯がいいです。

 

鎌倉の買い物 お土産はじゃこ

お目当ての洋服屋さん「テイクオフ」にもちょっと入ってみましたが、お値段を見てあきらめました。

あこがれのライフスタイルですが、今の私はもっとチープで飾らない洋服がふさわしいです。

お金を使うのも、ヨガのレッスンに集中したいし。

 

でもときどきはお店をのぞいて感性を磨いておきたいと思えるお店です。

いいものを買いたくなったときは、こういうお店でじっくりお気に入りを手に入れたいです。

本当に気に入って自分に似合うものを手に入れることの努力は続けたい。

鎌倉だけでなく東京の目白にもお店がありました。

 

お土産は身体にもよさそうな乾物類を鎌倉っぽいお店で。

だしとか乾物類をたくさん扱っていて、欲しいものがたくさんありました。

無添加のじゃこや煮干しをお土産に買って、私らしい鎌倉土産になりました。

 

つくづくわたしは見た目より実利優先なんだと、再認識。

 

 

旅行後

のんびりとした2泊3日の鎌倉旅行だと思ったのですが、その後

 

寝込みました。

 

二日くらい起きることも食べることもできなくて。

 

帰って次の日にはヨガセンターに出かけるほど元気だったのですが、その次の日くらいから。

1週間ほどしてヨガセンターには復活できましたが、体力に自信がありません。

こんな虚弱な体で外国バックパックやインド旅行なんてできそうもありません。

 

さしあたってゴールデンウィークに申し込んであるヨガ合宿が心配。

 

自分の身体を見つめなおします。

今回の鎌倉旅行とそのあとの不調、心身のリセットだったのでしょうか。

 

鎌倉旅行2日目

朝食

朝は8時からヨガのレッスンがあるので、朝食はどうしようかと迷いましたが、軽くいただくことにしました。

レッスンが終わってからでは、朝食時間が終わってしまうからです。

食パンとシリアル、飲み物が用意されていてセルフサービスです。

おかずはポテトサラダだけですが、それで十分だと思いました。

ファミリールームもあるので家族づれもいましたが、若い人が多いようです。

外国人も、もしかしたら半分くらいいたかも。

その日の観光を楽しみにしている人たちの、明るい活気の感じられるいい雰囲気でした。

 

光則寺

長谷寺への参道がとても混んでいたので、横の道を登っていったらお隣の「光則寺」についてしまいました。

丁度朝市をしていて、休憩用のブルーシートが敷かれていたのでお花を眺めながら人々を観察しました。地元の人たちが、コーヒーやお菓子、エスニック料理、鉢植えや小物露店を出しています。顔なじみも多い様子で、くつろいでのお花見に交じることができて、私もちょっと鎌倉人気分を味わいました。

お寺の中もお花が多くて見ごたえがありました。


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長谷寺

今日の本命の長谷寺です。ここでは、毎日写経体験が出来るということで早速書院での写経から始めました。


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椅子席と座っての写経とあるのですが、ほとんどが椅子席を使っていました。

小筆と筆ペン、ボールペンや鉛筆まで用意されていたような気がします。

私は筆ペン。

 

私と同年代の女性二人が、正座して写経をしていたのですが、なんだか字まで上手そうに見えました。手元はよく見えなかったのですが、小筆で真剣に書いているよう。

書道をしているお仲間かしらなんて妄想していました。姿勢もよかったし。

 

そんな妄想してはいけないと気を取り直し、これも一種の瞑想なのだからと写経に集中しました。小一時間で書き上げ、奉納(?)しました。

持って帰れないのがいいですね。

下手に書いても、あとくされがないと言ったら罰当たりでしょうか。

 

たくさんの観光客に交じって、境内を回りました。

 

 

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境内はとても広くて、外国人も含めた観光客がたくさん詰めかけていました。

見どころもいっぱい。


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他人とは違う、ちょっとあぶなかっしいところに置きたい気持ちはわかります。

私もそうしたい欲望に負けそう。

 

見晴らし台からは湘南の海もきれいに見ることができ、明るく温かい幸福な場所でした。

もっと眺望のいいらしい散策路がありましたが、これも膝のことを考え今回はパス。

「観音ミュージアム」が面白そうでそそられましたが、これもパス。

初めての鎌倉は、今回は疲れすぎないよう下調べ感覚です。

 

一日1つくらい見るのがいいのではないかしら。鎌倉に来るごとに一つのお寺をゆっくり味わうような旅にしたいです。

 

それぞれ拝観料もかかることですしね。

 

今回はお気に入りを探すための、探索を兼ねての鎌倉一人旅。

 

鎌倉文学館

鎌倉文士という言葉は知っているのですが、どういう人たちがいてどういうくくりになっているかはよく知りませんでした。

この文学館は鎌倉ゆかりの文学、特に鎌倉文士をテーマにした鎌倉市立の資料館です。

ただ鎌倉に住んでいたというだけでなく、グループを作って活動していたことなどがわかりました。

戦後皆が本に飢えていたとき、自分たちの本を持ち寄って「貸本屋」をしていたなんてことを知ってびっくりしました。

川端康成(だったかな)がお店番をしてたなんて!!


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建物も鎌倉を代表する別荘建築だそうで、加賀藩前田家の別荘だったところで、そのあと有名人が所有滞在していたという年代ものでした。

邸宅の前に広がった芝生のお庭、ここでガーデンパーティなんかも催されたかも。

漱石の「それから」で外国人を招いたガーデンパーティの場面があったけど、こんな場所だったのかしらと想像しました。


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ここは三島由紀夫の小説の舞台になったようなので、それも読んでからまた来訪してみようと思います。

 

 

温泉と懐石料理

2泊目の宿泊は和風リゾートホテル

箱根から運んだという温泉を楽しみ、夕食は目に鮮やかで季節の野菜をつかった懐石料理でした。

由比ヶ浜のすぐそば。

山側で海が見えないお部屋だからという、お得プランでした。

シングルルームはそれしか選択がなかったのですが、せっかく海のそばに来ているのだから部屋の窓から海を見たかったと思いました。

翌朝も海岸を散歩したのですが、海はいいですね。映像も音もアルファ波で癒してくれます。

普段デジタルばかり見つめている目には眼福です。

そのためにだけ、鎌倉に来てもいい。
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部屋でいながらに夜明けや夕闇の浜辺を見ることはそれだけの価値があります。

お天気も良かったので余計そう思いました。

海の青、空の青、白い雲、やはり気持ちいいです。

 

『こころ』の主人公と先生が出会った場面を想像しながら、はたして二人の関係はボーイズラブだったのかしらと、考えてみました。

それまですごく年輩だと思っていた「先生」がすこしマッチョな青年像に変化しました。

でも、二人の結びつきはとても精神的なもので惹かれあっていたのだと思うのです。

 

鎌倉旅行1日目



鎌倉と漱石

ポッと一人で自由にできる時間ができて、鎌倉にでかけました。

家でのんびりしているより、行動してみようと思い立ちました。

高野山に行きたいと思っているけど手始めに近場の鎌倉へ

・出かけると体調を崩してしまう虚弱な体質の訓練とか見極め

漱石が参禅した場所に自分も佇んでみたい

・社寺を観光するのではなく、写経や参禅体験で心の清らか体験をしたい

 

頭の中であれこれこねくり回しがちな私ですが、こんな風に行動するのもヨガなんだと思います。

ヨガセンターでは、苦手だったり初めてのアサナも「するしかない」のです。

何処に行ったらいいのか先達もない一人旅。

たくさん回らなくても、漱石の「門」で描かれたお寺に行き、「こころ」で主人公が先生と出会った鎌倉の海岸を見る、それだけでもいいと思っての鎌倉行です。

 

円覚寺


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朝11時前には北鎌倉の駅につき、拝観料を支払いながら写経したい旨を申し出たところ、なんと今日は急な法要で写経がないとのこと。

冷たい雨の中を遠くから来たのにと気の毒がってくださり、300円の拝観料を返金してくださる鷹揚さに感謝。

雨では見るところも少ないだろうからというのですが、せっかく来たので返していただいた300円をロッカー代に使わせていただき境内を散策しました。
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春の座禅会が1泊で行われていました。

次回は私も座禅体験をここでしたいと思います。

案内があります。


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桜はまだでしたが、山肌にたくさんの花木が植えられています。


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境内にはたくさんの建物があり、それぞれ趣があります。

個別に拝観料がいるところもありますが、ここは無料でした。

たくさん回らなくても、この小さなお堂とまわりの自然を眺めているだけでも2,3時間はいられそうです。もっともこの日は冷たい雨で、じっとしているわけにはいかないのが残念でした。


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塀越しにお茶室を見ることができました。

古都鎌倉、北鎌倉のお茶室、小説の世界だなぁと思っていたら、ここは確かに小説の舞台になっていました。

 

川端康成の「千羽鶴」ゆかりのお茶室だそうで、特別公開中でした。
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次回は是非リベンジで写経体験をしたいと思いました。

上の方の弁天堂に展望台と茶屋があるそうで一休みしたかったのですが、寒いし膝の具合を悪くするのが不安でやめました。鎌倉は階段が多いようです。ひざを痛めないよう用心しなくてはいけません。

 

 

東慶寺
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お花で有名なお寺だということは知っていました。

お花を楽しむだけでも、毎回訪れたいと思います。

 


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お花を見に来てください、というパンフレット。

お花で訪問客をもてなそうという配慮がここそこに見受けられます。


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山門からしばらく歩いて振り返ってみたところ。

両側にたくさんのお花が整然と植えられ、名前も紹介されています。


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墓地の中はアジサイが多くて、花芽をつけているようです。

 

春のお彼岸から日がたっていないせいか、墓前にきれいなお花がたくさん供えられていて、花のお寺という印象が強く感じられました。

有名な人のお墓も多いようですが、探せませんでした。

 

ここは季節ごとに何度も訪れたいと思えるお寺です。お墓探しは次回のお楽しみにします。


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アジサイの季節は人がたくさん来るでしょうね。

 

今日は寒くてお花も少ないけど、ゆっくり回ることができました。


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あと、「縁切り寺」としても有名です。

実はお土産によさそうなポストカードや便せんがあったのですが、購入を控えました。

「縁切り寺」のお土産はその人との縁を切りたいのではと、もらった人が気を回す恐れがあったからです。

ちょっと縁をはかなくしてしまっている人にと思っていたので、よりによって東慶寺のお土産ではなんだか深読みされてしまいそうなので、やめておきました。

他でもお土産はあるだろうから、無意識に心に波風立てないようにの配慮です。

 

でも、購入意欲をそそる趣のある花たちの小物がたくさんありました。

自分のためにもちょっと買い物したらよかった。

これも次回のお楽しみ。


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建長寺
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冷たい雨が降り続き、身体が冷え切ってしまいました。鎌倉駅行きのバス停があったのですが、時間が合わなかったので建長寺を参詣しそのまま鶴岡八幡から小町通りまで歩き続けることにしました。
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結局北鎌倉駅に10時ごろついて、鎌倉駅まで寺社を巡りながら数時間の散策をして、江ノ電に乗りました。

 

 

ホステル

初めてゲストハウスというかホステルに泊まりました。

WeBase鎌倉というきれいで近代的なホステルです。


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急きょ探したのですが、併設したヨガスタジオがあり「ヨガ受け放題」というプランがあったのが、最大の決め手です。

宿泊当日の16時からと、あくる日朝8時からのレッスンを申し込んでおきました。


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江ノ電由比ヶ浜」の駅からも数分、浜辺にも数分という便利なところにあります。


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コンビニも歩いて10分以内。次の日の宿泊予定施設にも徒歩10分くらいなのも好都合でした。

朝食前に浜辺を散歩しました。

気持ちよかった!!

 

フロントのスタッフは若くて、とてもフレンドリー。

和菓子つくりのワークショップを開催していたり、外国のゲストも多いようです。

メッセージボードには各国の言葉で、楽しかったよと書いてあります。

 

チェックインは4時からでしたが、3時ころついてロビーで休憩、4時からのヨガレッスンを受けました。

ロビーには読み物があり、レンジや湯沸しポット、冷蔵庫が用意されていました。

ゲストハウスでは、名札が用意されていて、それをつけて冷蔵庫を使えることが、帰るころに発見。

(う~ん、次回はもっとかしこく使いましょう。飲みかけの飲料パックを無理して飲み干してしまった私でした。部屋では飲食できないからと。)

 

 

ドミトリーで二段ベッド初体験

二段ベッドで4人部屋でした。隣室も同じつくりのようで2室で共通で使うトイレと洗面所がついていました。

他のお客さんがくるかと身構えていたのですが、結局来なくて一部屋貸切状態で快適でした。

フロントで、今日は何人ですかって最初に聞いておけばよかった。

でも、直前予約も入れるかもしれないから、答えられないかなっても思ったり。

 

相部屋でもと覚悟していたけど、カーテンを開けたままの着替えが出来たりドアの開閉の音がないなど、本当の意味でのドミトリー初体験ではなかったです。

 

外国にバックパックでの旅行とか、インドでのヨガ修行とか、もしできたらと妄想しているので、そのための準備段階の宿泊体験とも思っていました。

ちいさな第一歩を踏み出した気持ちです。

 

目撃者意識で心の平安を保つ

目撃者とか傍観者


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*ヨガセンターにて オランダからきたチューリップ 

 

ヨガの哲学では、目撃者とか傍観者の立場に身を置きなさいと言われます。

 

saksin :サークシン 承認・目撃者・傍観者 

喜び悲しみ幸福不幸など個人の到達するすべてを知覚するけど、すべてはマーヤー(maya)の戯れだと知っている

シャンカラー原典 湯田豊著 より抜粋)

 

雑踏で

駅のロータリーでバスを待っていた時の事です。

ちょっと戸惑っていたら人にぶつかりました。

 その時中年の労務者風の男の人が「ババアうろうろして・・」とつぶやくのが耳に入りました。

はっと思い、それが私に向けられてのだと思ったとたん、気持ちが落ち込みました。

 

でもよく考えてみたら ババアと言われても仕方のない年齢です 。

同年代の女流作家が自らババアと名乗ることもあります。

私にそれを言った人は、私のような年代の女性を呼ぶ他の語彙をもっていないのでしょう。

そんなふうに考えていたら 必要以上に落ち込む必要はないと思えて気が楽になりました。

それに、よく自分の行動を振り返ってみたら、他のことに気を取られて周囲への気配りが足りなかったのです。

もう少し考えたら、バスの順番をその男性に取られないようにちょっと強引な動き方をした私の心のさもしさもありました。

 

そういう私だったから、こういう言葉をかけられても仕方ないとも思えます。

 

なるほど、これからは気をつけよう、私に気付かせてくれてありがとうでもあるのね。

気分が落ち込むかどうかでなく、それを自分がどうとらえるかを考えていったのです。

 

他人の言葉に傷つくのは感情で、心の中に長く引きずってしまいがちです。

自分の何がそうさせたか、目撃者のようにみたら理性的に対応できます。

納得できて心も楽になります。

 

身内に病人がいると

配偶者の病気に悩んでいる人がいました。容態の一進一退に気をもんでいる様子です。

私は 「心を乱すことなく目撃者のようにしていたらいいんではないのか」と話しました。

冷たい言葉に思われたかもしれません。

 

周囲の人が気を揉んでも、病状が変わるわけではありません。

ただ病状の変化に対応して、気持ちと対応を変化させていけばいいのではないでしょうか。

大概が必要以上に心配しすぎます。私もそうなりがちです。

無用な心配はしないですめば、心はもっと楽になります。

 

身体も心もこの世の借り物意識

インド哲学では身体も心もそれが自分自身ではありません。

自分自身の本体とは 魂とも言い換えられる、身体や心とは別のものです。

たまたまこの身体を得てこの心を持って、 その両方を コントロールしながら 様々な経験を積んで 生きていくのです。

病を得た身体をどう見るか、病の身体をどう心で感じるか、それを本体である魂は傍観者のような目撃者のような立場で眺め、意思と智慧とでコントロールします。

 

身体のコントロールはアサナでの調整や免疫力の向上

心のコントロールは呼吸法とか瞑想

 

今のところの私の認識。

メモのように書いてみて、考えを深めてみます。