70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

鎌倉旅行2日目

朝食

朝は8時からヨガのレッスンがあるので、朝食はどうしようかと迷いましたが、軽くいただくことにしました。

レッスンが終わってからでは、朝食時間が終わってしまうからです。

食パンとシリアル、飲み物が用意されていてセルフサービスです。

おかずはポテトサラダだけですが、それで十分だと思いました。

ファミリールームもあるので家族づれもいましたが、若い人が多いようです。

外国人も、もしかしたら半分くらいいたかも。

その日の観光を楽しみにしている人たちの、明るい活気の感じられるいい雰囲気でした。

 

光則寺

長谷寺への参道がとても混んでいたので、横の道を登っていったらお隣の「光則寺」についてしまいました。

丁度朝市をしていて、休憩用のブルーシートが敷かれていたのでお花を眺めながら人々を観察しました。地元の人たちが、コーヒーやお菓子、エスニック料理、鉢植えや小物露店を出しています。顔なじみも多い様子で、くつろいでのお花見に交じることができて、私もちょっと鎌倉人気分を味わいました。

お寺の中もお花が多くて見ごたえがありました。


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長谷寺

今日の本命の長谷寺です。ここでは、毎日写経体験が出来るということで早速書院での写経から始めました。


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椅子席と座っての写経とあるのですが、ほとんどが椅子席を使っていました。

小筆と筆ペン、ボールペンや鉛筆まで用意されていたような気がします。

私は筆ペン。

 

私と同年代の女性二人が、正座して写経をしていたのですが、なんだか字まで上手そうに見えました。手元はよく見えなかったのですが、小筆で真剣に書いているよう。

書道をしているお仲間かしらなんて妄想していました。姿勢もよかったし。

 

そんな妄想してはいけないと気を取り直し、これも一種の瞑想なのだからと写経に集中しました。小一時間で書き上げ、奉納(?)しました。

持って帰れないのがいいですね。

下手に書いても、あとくされがないと言ったら罰当たりでしょうか。

 

たくさんの観光客に交じって、境内を回りました。

 

 

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境内はとても広くて、外国人も含めた観光客がたくさん詰めかけていました。

見どころもいっぱい。


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他人とは違う、ちょっとあぶなかっしいところに置きたい気持ちはわかります。

私もそうしたい欲望に負けそう。

 

見晴らし台からは湘南の海もきれいに見ることができ、明るく温かい幸福な場所でした。

もっと眺望のいいらしい散策路がありましたが、これも膝のことを考え今回はパス。

「観音ミュージアム」が面白そうでそそられましたが、これもパス。

初めての鎌倉は、今回は疲れすぎないよう下調べ感覚です。

 

一日1つくらい見るのがいいのではないかしら。鎌倉に来るごとに一つのお寺をゆっくり味わうような旅にしたいです。

 

それぞれ拝観料もかかることですしね。

 

今回はお気に入りを探すための、探索を兼ねての鎌倉一人旅。

 

鎌倉文学館

鎌倉文士という言葉は知っているのですが、どういう人たちがいてどういうくくりになっているかはよく知りませんでした。

この文学館は鎌倉ゆかりの文学、特に鎌倉文士をテーマにした鎌倉市立の資料館です。

ただ鎌倉に住んでいたというだけでなく、グループを作って活動していたことなどがわかりました。

戦後皆が本に飢えていたとき、自分たちの本を持ち寄って「貸本屋」をしていたなんてことを知ってびっくりしました。

川端康成(だったかな)がお店番をしてたなんて!!


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建物も鎌倉を代表する別荘建築だそうで、加賀藩前田家の別荘だったところで、そのあと有名人が所有滞在していたという年代ものでした。

邸宅の前に広がった芝生のお庭、ここでガーデンパーティなんかも催されたかも。

漱石の「それから」で外国人を招いたガーデンパーティの場面があったけど、こんな場所だったのかしらと想像しました。


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ここは三島由紀夫の小説の舞台になったようなので、それも読んでからまた来訪してみようと思います。

 

 

温泉と懐石料理

2泊目の宿泊は和風リゾートホテル

箱根から運んだという温泉を楽しみ、夕食は目に鮮やかで季節の野菜をつかった懐石料理でした。

由比ヶ浜のすぐそば。

山側で海が見えないお部屋だからという、お得プランでした。

シングルルームはそれしか選択がなかったのですが、せっかく海のそばに来ているのだから部屋の窓から海を見たかったと思いました。

翌朝も海岸を散歩したのですが、海はいいですね。映像も音もアルファ波で癒してくれます。

普段デジタルばかり見つめている目には眼福です。

そのためにだけ、鎌倉に来てもいい。
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部屋でいながらに夜明けや夕闇の浜辺を見ることはそれだけの価値があります。

お天気も良かったので余計そう思いました。

海の青、空の青、白い雲、やはり気持ちいいです。

 

『こころ』の主人公と先生が出会った場面を想像しながら、はたして二人の関係はボーイズラブだったのかしらと、考えてみました。

それまですごく年輩だと思っていた「先生」がすこしマッチョな青年像に変化しました。

でも、二人の結びつきはとても精神的なもので惹かれあっていたのだと思うのです。