統廃合
住んでいる市の議会委員会に傍聴に行ってきました。
その委員会で図書館の統廃合が議決されるのです。
多くの市民にとって突然のような発表です。
わたしもポストに入っていたチラシで初めて知りました。
反対委員の熱弁にもかかわらず、議案は可決。
6カ所あった図書館が2カ所になるのです。
それとともに管理運営は民間委託に。
これが世の中の流れなのでしょうか。
図書館で町おこし
ほかの市では魅力的な図書館を作って、
町おこしをしているような報道もあったような気がします。
古い町立図書館を起点に仕掛けたヒトを呼び込む地域活性化|特集|NECネクサソリューションズ
町のブランド力を上げるとか、子育てに魅力的な町、
そういう方針を実現化するためにも、
今ある図書館の資源を有効活用する方法がもっとあると思うのです。
お金の使い方
統廃合の理由としては、
市民の13%しか利用していないことが第一でした。
限られた予算を有効に使うため、という理由です。
来館しない人のために本を宅配することで利用増をめざすというのです。
図書館に来ない、ネットでリクエストをしない人が、
宅配で本を読みたいと思うのかしら?
ハンディキャップサービスでも本の郵送は行われています。
図書館まで来られない人は、別の方法でサービスできるのでは。
いまでも正規の市の職員はすくなくて、
非正規の司書さんが活躍中です。
民間委託になったら、もっと人件費は削られる方向に行く恐れもあります。
ハンディキャップサービスはどうなってしまうのかしら。
ほかの民間委託をしている図書館の現状を調べてほしい、
と図書館の職員の方にはお伝えしました。
図書館が好き
図書館に足を運ぶのはシニアにとっては運動のモチベーションにもなります。
本棚から本を選ぶという楽しさは、全世代にとって重要です。
図書館が居場所になっている子供は絶対にいます。
市の教育長さんなどは、子供居場所は図書館だけではない、
ほかにも居場所を作ると仰っていました。
でも、ただ場所があるだけでは駄目なんです。
本があって司書さんのような大人がいて見守ってくれる。
物語の世界で自分の心を存分に遊ばせることができる場所は貴重です。
私も図書館が大好きです。
息子も図書館が大好きで司書さんも顔を覚えてくれました。
「あの子がどんな風に成長するか楽しみ」
と言ってくださったことが忘れられません。
挫折もいろいろ経験した息子が今生きて生活を楽しめるのは、
幼い頃の読書経験が心を豊かにしてくれたからだと思います。
図書館が少なくなるのはさみしい、悲しい。