私も70歳
今ちょうど70歳を生きているから、
この本の題名に惹かれて読んでみました。
何からこの本を知ったのかもうわからなくなりました。
著者は一人でいる時間を確保するため田舎に引っ込んでも、
講演会や詩の朗読会で各地を回ります。
旅先では友達の家に滞在して語り合ったり、
自宅にも大勢尋ねてくると言う、
わりと交際が多めです。
庭いじりと犬と猫を愛する生活でもあります。
私と心境的に似たものがあまりないようにも思います。
70歳は「自由で解放された幸せな年代」と語るのには
私も親近感があります。
老いを受け入れるというより、
他と競ったり自分を飾り立てることがなくなる感じです。
みすず書房
とにかく私の知らない女性でしたが、
米国では著名な著述家です。
彼女の翻訳はみすず書房から出ています。
みすず書房のサイトに紹介があります。
みすず書房といえば、若いころ厚くて高価な本を購入した覚えがあります。
哲学書をよく出していたんじゃないかしら。
メルロ=ポンティとか全然わからなくて、
ただ文字を追うだけだったような。
この本は日記だから、そんなに難しくなく楽しんで読むことができます。
日記作品では自分の胸の内を正直に書くことになります。
他にもみすず書房でたくさん出ています。
『独り居の日記』(1991)『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(1993)『今かくあれども』(1995)『夢見つつ深く植えよ』(1996)『猫の紳士の物語』(1996)『私は不死鳥を見た』(1998)『総決算のとき』(1998)『海辺の家』(1999)『一日一日が旅だから』(2001)『回復まで』(2002)『82歳の日記』(2004)『70歳の日記』(2016)『74歳の日記』(2019)
日々の生活で何を大切にしているか、
どんなことや物が心をいやしてくれるのかが書かれています。
その生活を守るためには、自分がエネルギッシュであることも必要になります。
犬の散歩だけでも大変。
庭の落葉掃きも大仕事なんです。
我が家の狭い庭のお世話くらい、たいしたことないと思わされます。