修了書
講座が全部終わって修了書をいただきました。
よく読んでみたら「朗読奉仕員指導者養成講習会」って書いてあります。
音訳と朗読とは違います、その違いは・・・って勉強したんですけどね。
とにかく資格として履歴書にも書けます。
もう履歴書を書く場面が来るとは思いませんけど。
名刺を作るときに役立ちそうだけど、名刺を出す場面も想像できないです。
最終日のまとめ
主となって指導してくださった樫山先生から、
まとめとも補足ともいえる講義がありとても良かったので記録します。
樫山先生は本当にエネルギッシュで引き出しをたくさんお持ちです。
いつまでもご活躍いただきたい。
指導者として
○自信と見識を持って指導する
そのためには勉強をして引き出しにたくさん入れておくこと。
教室で初心者向けに講義したり、仲間内でのスキルアップ講座は
準備ができるからたくさん準備すればいい講義ができる。
それより大切なのは、日常で質問されたときに的確に答えられるか。
正解はなく、同じ物は一つとしてないからそのたび毎に見識が問われることになる。
○何のための音訳かを常に念頭に
利用者のために、利用者の目の代わりをすることが根本。
迷うことがあったら、利用者にとってどちらがいいかと考えてみる。
どう読んだかではなく、どう聞き取れてもらえたかが大事。
人が読んでいるときは、資料を伏せて音を聞くことを体験してもらうといい。
どう聞き取れたかを体験すると、どう読んだらいいかがわかってくる。
音訳者が楽をすると利用者が苦労する
○参加者を追い込まない
自分の経験特に失敗談をするといい。
反対に自慢話はしない。
先輩や利用者からの指摘を受けて、どう直したかの経験談がいい。
指導者ではなく、仲間という雰囲気を作り、質問しやすい講座にする。
鼻濁音や無声音は説明できる知識は必要だけど、10分くらいで流す。
養成講座では、鼻濁音や無声音で参加者を追い込まないで!
できなくても意味は通じる。
ただし、しなくていいところでの鼻濁音はその方が聞き苦しい。
例 5月15日
言葉に関するうんちくなどで息を抜いたり、場を和ませる工夫。
例 同音異義語で一番多いのは コウショウ
○例文をたくさん用意
気になった記事はすぐコピーして課題毎に整理。
新聞、雑誌、小説
テレビやラジオにもアンテナを立てて
○グループの勉強会を
毎月定期的に輪番制で行うといい。
5分くらいの課題文を出して録音してもらい、聞きながらの合評会。
新人も声を出してもらうためには指導者も仲間として参加。
コメントは極力出さず他の人に出してもらう。
講評をお互いにする。
他人の講評を批判せず「いい講評ですね、でも・・・」
と必ず最初はほめてから
漢字の読みやアクセントは指導者は指摘しない。
それは指導者でなくても他の参加者に指摘してもらう
指導者が指摘するのは
・読み癖 うねり読みなど
・助詞が上がったり伸ばしたり
・文末の「もの」「こと」の強調
・二重母音・連母音の不完全 母音の口が前をしっかり
例 日本などを紹介する
・意味のかたまり 修飾語のかかり受け
・全部指摘しないで2つか3つにする (優先順位をつける)
・口中音は利用者にとってそんなに大きな問題ではない
○そのほかに
・練習文は必ず全員に読んでもらう
・音の違いだけでしか状況のわからない人のことを想像する
○AIとの共存
AIが伝えられるか
例文
1.触媒は回収・再利用できない
触媒は回収、再利用できない
2.我が国では長らく「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)」と表記してきた
3.この告発を受け、福島の収容所に派遣された3名の警察官と通訳者と医者の5名が身柄を拘束された
AIでは正確に読むことはできない。
これから 表やグラフはどんどんAIが読んでいくだろうけど
図・写真・イラストはしばらく無理で音訳者の活躍する場
○高齢化対策
音訳者の数が減り、高齢化しているのはどこでもみられる現状。
地域や行政と連携して定期的に講習会を開催。
参加者があるかどうかは別に、定期的に開催することが大切。
説明会で10年は活動して欲しい旨を伝える。
本当は50歳までの人に入って欲しい。
それは今は無理だから、
平日だけでなく夜間や休日もスケジュールすることも考えたら。
養成講座終了後一年間くらいフォローするように、
勉強会や対面朗読を組み込んで強制的に参加してもらう。
講座は社協や図書館にまかせないで連携して企画する。
書ききれないほどの内容ですが、個々に記録して時々見直すことにします。
応援して講習会に送り出してくださった仲間の皆さんにも感謝です。
日程が重なったときには、講習会を優先させていただき
担当箇所を少なくして、なおかつ処理が簡単な部分を担当しました。
これからの活動でお返ししたいと思います。