70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【法話】緊張してもいい それを受け入れることとか 足下に意識を巡らすと落ち着くとかの工夫

南嶺管長の法話

今日も南嶺管長のお話を繰り返し聞いています。

円覚寺の若いお坊様を褒めていました。

たくさんの人の前に立つと修行しても緊張してしまう、

そう素直な思いを吐露されたからです。

緊張していい | 臨済宗大本山 円覚寺

緊張は非力な人間が生き延びていくための防御本能だから

素直に受け入れればいいんですって。

それに動悸がしてドキドキするのは、

血行をよくしてすぐ動けるように用意しているから。

 

そんなふうに理解して、緊張を受け入れるのです。

 

南嶺管長さんも他の管長さん達の前で儀式を執り行うとき

かなり緊張するのだそうです。

その時「ひっくり返らなければいい」と心に決めます。

そうすると意識が足下にいくので、気持ちが自然と落ち着くのです。

私も意識が上に上りがちなので、いいことを聞きました。

転ばないよう、慎重にあしを運ぶことを意識すればいいのです。

 

若いお坊様

話慣れていないという若いお坊様の動画も拝見しました。

円覚寺 居士林主事 内田一道和尚。

www.youtube.com

居士林は在家のための座禅修行施設です。

現在46歳でご自分の禅体験を話されました。

確かにお話に慣れているとは言えないです。

 

修行したら人前でも緊張せず、

心も動かなくなるかと思ったけどそうではなく

前日は眠れないほど緊張したそうです。

でも今は、

「緊張しないために修行するのではなく、

緊張してもそれを観察しながら冷静に話せればいい。」

という心境になっているそうです。

 

コロナ禍での円覚寺の座禅のメニューの解説も多かったです。

みなさん、座禅を一緒にしましょう!ということです。

いまは以前より広い場所でリアルでの座禅会が再開され、

オンラインでの座禅もこの方が担当されているようです。

たどたどしいところもありましたが、

ご自身の体験は共感できる点もたくさんあります。

 

心に残るお話がありました。

法話を聞いても、座禅をしてもすぐに役に立つわけではない。

でも何度も聞いていたら、将来役に立つときがくる。楽になることが出来る」

 

私も法話や講義を聞いてもすぐに忘れてしまったり、

身についていないのを嘆きがちなのですが、

何度も何度も聞いていればいいのだと思い直すことが出来ました。

 

法話を聞き続け、座禅について学ぶことで、

心を整えるとか平常心とか客観的に見るとかを

日常の中で少しずつ意識していくようになればいいのです。

日常が少しでも変化していく、

将来気持ちが落ち込んだとき思い出すかもしれない。

そんなことでいいのだと気持ちが楽になりました。

 

コロナのおかげでこんなご縁も出来たのだと考えました。

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円覚寺の鉛筆写経を送ってもらいました