70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『老人の取扱説明書』『老化って言うな!』平松類 著 理解して受け入れることで楽しく元気をめざす

老化の正体を知る

著者は眼科医でお年寄りと接することも多いそうです。

高齢者特有の「困った」ことを解決するため国内外の

データや文献を読みあさってまとめたそうです。

困った行動をするのは「老化」が原因のことが多く、

老化の正体を知って正しい対処方法をすればお互いに楽になるのです。

 

高齢者の良くある困った行動15の具体例を挙げて

・周りの人のしがちな間違い

・周りの人がすべき正しい行動

・自分がこうならないために

・自分がこうなったら

 

という対処方法が書かれています。

 

赤信号でも渡る

これは老化として歩く速さが遅くなることが一番ですが、

まぶたが下がってきて信号機が見えにくいという点を上げています。

そんなこと考えてもみなかったですが、言われてみればなるほどです。

だから、

信号は赤になりそうになったら次の青信号まで待つよう心がけることが必要です。

まぶたが下がらないよう、ハードコンタクトレンズまつげエクステはしない。

まぶたをむやみにこすらないなどの、心がけを書いています。

 

その他にも、外出したがらないのはトイレが近くなるから。

話を聞かず頑固なのではなく、聞こえていない。

人の会話が良く聞こえないから、無口になり人付き合いが悪くなる。

 

など老化による体の機能(特に目、耳、歯)の低下による行動の変化を

丁寧に解説し、老化を遅くするための方法が解説されています。

 

老化ではなく「変化」

膝が痛かったり目が疲れたりしてお医者様に行くと、

「老化ですね」の一言ですましがちです。

でもそれは、老化ではなく年齢と共に起きる体の「変化」なのです。

いくつになっても成長はできる、体の変化を理解し予防に努めることで、

100歳を超えても元気で楽しい生活ができるのだと筆者は書いています。

その変化に、自分が自覚し周りの人が理解することでトラブルも避けられます。

 

高齢期になっての体の変化を理解する一助になる本でした。

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