服薬を断る理論武装
和田秀樹著『70歳が老化の分かれ道』の中から服薬についての部分を中心に。
私が高血圧や高コレストロールの治療薬を薦められても、
断るときの理論武装のために本の中から抜き書きします。
検診結果からお医者さんが進めるだけでなく、
家族や市の健康センターからも「指導」が来ます。
今の定説が正しいとは限らないことから
・以前は年齢+90までは正常値とされていた
・今の基準が正しいというエビデンスはない
・欧米と違って日本では心血管障害が原因で死ぬことは少ない
・薬の副作用 男性ホルモンが少なくなって非活動的になる
・健診は役に立たない
「判定」は健康と考えられる人の平均値を挟んで95%の人を正常とし
そこから外れた人を異常としている
異常値と判定された人が病気になるという明らかなエビデンスはない
生活の質が落ちてしまうこと
・血糖値や血圧を下げれば、
体はだるく、頭もはっきりせず、活動レベルはグッと落ちる
・コレステロールを下げようと食事制限をしたり、薬を飲んだりすれば
免疫力が低下、男性ホルモンの生成が落ち、意欲の減退、うつのリスクも高まる。
検診よりもドッグ
検診結果に一喜一憂するのは意味がないとする和田先生の考え方は、
心臓ドックや脳ドックで実際に異変のあるところを特定して手術するのが効果的。
著者は検診が長寿につながるエビデンスはないと書いてあるけど、
長野県は検診と食事指導で平均寿命が延びたのではなかったかしら。
その点は私はちょっと疑問です。
著者の主張は
健康で長生きするために参考にすべきは
統計データと長寿者の知恵だといい、
東京都老人総合研究所 柴田博先生の研究の
データが示すのは定説と逆
定説:肥満は良くない、コレステロールは低い方がいい
日本人は心血管疾患は少ない
和田先生の考え方を抜き書きします。
そもそも
血圧やコレステロール値を抑えるための食事制限は、動脈硬化を防ぐために推奨されているが、アメリカの統計や研究データに基づいている。
日本人を対象にした大規模調査の結果はない。
虚血性心疾患が多いアメリカとがんが多い日本といった疾病構造の違いがある。人種も食文化など環境も違うのだから、日本人に当てはまるか定かでない。日本人の死因のトップはがん。がん予防にとって1番大切なのは、免疫機能を維持すること。
節制ばかりの生活は、前頭葉の活性化や「幸せ感」をもたらさず、脳の老化を早める。
食べたいものを食べること、おいしいと感じることの方が、免疫機能を高めて健康のためになります。70代になったら、もう無理は利きません。無理して嫌々ながらにやっても、過度のストレスがかかって、あなたの免疫力を低下させたり、体と心にダメージを与えてしまいます。
70代は「楽しめているかどうか」が、免疫機能に大きく影響してきます。本当に嫌なことはなるべくやらない。
無理はしないで、楽しむこと。
楽しむことには、食事とか洋服、お出かけ、交友関係、
全部入っていると思います。
あと大事なことは、人に優しく、人のために行動すると
自分も楽しくなることが書いてあります。
70歳からの生き方が楽しくなってきました。
69歳の私、
楽しい人生にするための分かれ道に来ているんです。