親の介護
友人で何年も母親の介護をしている方がいます。
要介護5で、意思の疎通もなかなか難しいご様子。
呼び出しが多い状態が続き、
長年楽しんでいた趣味の会をお休みすることにしました。
会では中心的な役割をしていて、責任を果たせないことを苦にしています。
よくよくお話を聞いていると、元気な風を装っているけど心が折れかけています。
ご自分では心を奮い立たせるのが難しくなっています。
私が言えたのは
「自分のことも大切にして、休ませてあげて」
「自分を大切にしないと、人は大切にできないから」
いつもと違う
そういいながら、あれって思いました。
いつもは、人に喜ばれるようにすることが自分の喜びにもなる、
人が喜んでくれると、幸福感を得ることができる、
そんなことを思っていたはずです。
ギーターにも報酬や行為の結果を求めず、ただ善行を行いなさい、ということが
書いてあります。
でも、親の長年の介護に疲れている人に、そんな言葉は役に立たない気がしました。
言葉をかけることは難しいです。
こんな時は「傾聴」つまりひたすら寄り添って、お話を聞けばいいのかしら。
自分が救われないと、人も救うことができないかもと考えてしまいます。