70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

人を喜ばせることだけでは 自分が救われないと思うとき

親の介護

友人で何年も母親の介護をしている方がいます。

要介護5で、意思の疎通もなかなか難しいご様子。

呼び出しが多い状態が続き、

長年楽しんでいた趣味の会をお休みすることにしました。

会では中心的な役割をしていて、責任を果たせないことを苦にしています。

 

よくよくお話を聞いていると、元気な風を装っているけど心が折れかけています。

ご自分では心を奮い立たせるのが難しくなっています。

 

私が言えたのは

「自分のことも大切にして、休ませてあげて」

「自分を大切にしないと、人は大切にできないから」

 

いつもと違う

そういいながら、あれって思いました。

いつもは、人に喜ばれるようにすることが自分の喜びにもなる、

人が喜んでくれると、幸福感を得ることができる、

そんなことを思っていたはずです。

ギーターにも報酬や行為の結果を求めず、ただ善行を行いなさい、ということが

書いてあります。

 

でも、親の長年の介護に疲れている人に、そんな言葉は役に立たない気がしました。

言葉をかけることは難しいです。

こんな時は「傾聴」つまりひたすら寄り添って、お話を聞けばいいのかしら。

 

自分が救われないと、人も救うことができないかもと考えてしまいます。

  

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クチナシは香りでも人をいやします 撮影 伊藤精美氏