更けていく夜
同世代女性4人の旅行の、夜はおしゃべりが止まりません。
普段はそこまで深く話し込むことはないのですが、日常を離れて時間を忘れて深い話ができました。
気持ちは若く、活動的な私たちですが真剣に話し合ったのは
「葬儀」
「遺書」
「遺影」
のことなど。
笑い転げながらも、大切よね!っと様々な知恵や意見を出し合ったのです。
1日でも早く写真を撮りたい
一番盛り上がったのは、遺影に使える写真を用意しておくことです。
それぞれ親や配偶者の遺影にまつわるエピソードを披露しながら、自分用の遺影は納得できるものを自分で用意したいという結論に。
若くして亡くなった夫と並べてもらうのに、一日でも若い自分の写真が欲しいというのも納得です。
以前からカメラマンに撮影してもらいたいと話していたのですが、具体化できないでいました。
一人が近くの公民館でみつけたチラシを見せてくれました。
ヘアメイクをして、写真を出張して取ってくれるというのです。
ネットで調べてみると、本職はヘアメイクとかメイクマナーのセミナーをしている方。
デパートの美容部員で、たくさんの方のメイクの実績があります。
公民館に手作りのチラシを置いている位なので、地元で割とお安い料金です。
早速次の日に電話で内容を聞いてみることにしました。
一人では躊躇するようなことでも、4人だと「押せ押せ」です。
「誰かが先に試してみて、よかったらにしようか」
「誰が人身御供になるの!?」
「どこかの公園で、きれいなお花とかも一緒だといいけど今からでは枯れてるよね」
「洋服はカジュアルな方がいいかしら?あんまり実物と違ってもね」
笑いが絶えることなく、夜は更けました。
電話してみたら
次の日、早速電話で概要をお聞きしました。
メイクは経験豊富だけど、カメラ撮影の方はまだ一年くらいだそうです。
だからお安いんですけどね。
ひとり5000円で一度に4人もOKだそうです。
ご自宅をスタジオにされているようなので、みんなでスケジュールを合わせていこうかと相談しています。
写真の経験は浅いとのことですが、私たちは結婚後の女性が意欲的にキャリアをつくっていく お手伝いの気持ちで利用しようと思います。
写真ができたら、家族がわからないと困るからどこかに飾るのかしら???
とても楽しみです。
翌朝の食事はおかゆとご飯を選べて、みんな元気におかわりも!
おいしい自家製のちりめん山椒と醤油麹ドレッシングは、お土産用に購入することもできます。