アマゾンプライム
連休の時、ドラマナイトというキャンペーンで映画の100円レンタルがありました。
いつもは無料ドラマばかり見ている私ですが、電車賃より安くいい映画を見ることできるので選んでみました。
草取り嫌いで園芸が苦手な私なのですが、ガーデナーはいつも憧れなんです。
ターシャ・チューダーの映画を見ました。
言葉
何度も出てくる言葉ですが、
「人生は短いのだから、楽しまなくては」
90歳過ぎた彼女がいうので、説得力があります。
もうひとつ
「忍耐のあとには喜びが来る」
庭仕事のほとんどは草取りであり、苦労して植えた球根がリスに根こそぎ食べられるときもある、そんな地道な努力の末に、自然は奇跡的とも言える美しさを魅せてくれるのです。
「きれいな庭が一夜でできると思ったら大間違い。何年もかかるの」
すぐ結果が欲しくなりますが、努力を続けることですね。
彼女の長男の言葉に
「母にとって夢は語るものでなく、努力して実現するもの」
絵本を書いて生活を支えながら、4人の子育てや家事、農作業をひとりで担ってきた彼女は、休む間もなく身体を動かしていたそうです。
「動いていれば太る心配もない」
このことばは、重いです。
LIfe is too short
人生は短いから、不幸でいる暇なんてないと彼女は言います。
植物は自分で動くことができないから、その植物が幸せに生きられる場所を用意するのがガーデナーの仕事になります。
適した肥料を用意し、酸性やアルカリ性を考え、日当たり水はけも大事です。
一つの植物を手に入れて植えるときには、3カ所に植えてみてどこが最適かを試すような庭仕事です。
退屈する暇はありません。
それに対して人間は、幸せに生きる場所を探すことができます。
彼女は名家の出身ですが、パーティを嫌って農村生活を選びます。
結婚と離婚を2回します。
より自然と関われる環境を求めて、引っ越します。
彼女が人生の指針としてきた言葉があります。
自給自足をしたことで知られるソローの著作から
夢に向かって自信を持って進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう。
(ソロー著 『ウォールデン 森の生活』)
If one advances confidently in the directoin of his dreams, and endeavors to the live the life which he has imagined, he will meet with a success unexpected in common hours.
Walden
夢を諦めず努力し続けた彼女は、理想の家と庭をつくり、いちばん輝いていたという1800年代の暮らしを実行します。
時間をたっぷり使った、ていねいで心を込めた生活です。
何が魅力的か
私は草取りが嫌いなのに、美しい庭に憧れます。
衣生活を合理的に考えたいのに、フリルのあるスカートも好きです。
合理的、大量生産と反対の彼女の生活は、今になって私たちの心を打ちます。
走り続けていてふと気がつく心の空虚さなのでしょうか。
効率を求めて進んできて、取りこぼしてきた何かに気がついたと言うことでしょうか。
ターシャ・チューダーの映画は、彼女のたどり着いた世界を見せてくれます。
私の夢、私がたどり着きたい世界はどんな世界なのか、具体的に浮かんできません。
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