デジタルデバイドを無くす
IT用語辞典によると
デジタルデバイドとは、コンピュータやインターネットなどの情報技術(IT:Information Technology)を利用したり使いこなしたりできる人と、そうでない人の間に生じる、貧富や機会、社会的地位などの格差。個人や集団の間に生じる格差と、地域間や国家間で生じる格差がある。
これからシニアにとって大きな問題になります。
キャッシュレス決済、病院などの予約がどんどんスマホでの利用に集約されていきそうです。
シニアも「関係ない」と言ってられません。
市役所関係も今のところ窓口でも対応してくれますが、
ほとんどがQRコードを読み込んだり、HPからダウンロードして下さい
という言葉が並んでいます。
東京都や市でもスマホ教室を開催するようですが、
小さな手のひらの高機能な機械を相手に
老眼の進んだ方が新しい機能を覚えるのは難しい!
視覚障がいの方
中途失明や進行性の病気で視力が弱くなっている方。
スマホが便利だとはいうものの、使いこなすのは簡単ではないです。
私はITサロンで視覚障がいの方のサポートをしていますが、
私自身は音声ですべての操作するVoiceOverの操作はできません。
一般的な設定とかアプリについてだけです。
全盲の方はVoiceOverを使っていますが、
弱視で少しでも目が見える方は
読むには文字を拡大し
メールを書いたり操作は音声入力、
そして「Hey! Sili」を活用しています。
病気が進んで見えなくなっていくと、
VoiceOverが必要になるのですが
習得のハードルは高いです。
「視覚障がいの方向けのスマホ教室」というお話があるそうで、
関係者が協議しているようです。
どんな形で開催されるのか興味があります。
私たちのITサロンではマンツーマンの形で
・生協への注文
・好きなラジオ番組をお気に入りにしたい
・連絡先の名前の削除と追加
・○○アプリの使い方を知りたい
・読み上げの早さをもう少し遅く
・ホーム画面をカスタマイズして使いやすくしたい
などのリクエストにその場で考えながら対応しています。
スマホを手に取ってもらいたい、というだけなら簡単ですが
「使いこなす」
とまでは行かなくても、
「使いたい機能が使える」
まででも1回2時間とかの講座でできるものではないです。
始めてスマホを手に取る人が対象だとしたならば。
VoiceOverを使っている人でも、
同じ操作をするのに複数の方法があるので、
人によって使い方がまったく異なるという問題もあります。
PCやスマホを使い慣れている私ですが、
これからVoiceOverを使いこなして教えられるかと言ったら疑問です。
正直なところ、私だって覚えられない。
覚えられないのは、必要に迫られていないからかな・・