講習会2回目
法律について学びました。
難しい単語が多いのですが、講師の先生がかみ砕いて説明。
実際に運動に参加し法律の成立にかかわった方です。
障害者がデジタル社会の中で今現在取り残されていること、
法整備は10年以上の運動の成果として、
この2.3年でようやく形になったことを知って驚きました。
でも、この法律は理念が書かれているけれども罰則規定はないのが弱点です。
読書バリアフリー法
2019年6月成立
正式名称は
視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律
「等」がついたのが大きいのです。
発達障害、肢体不自由など範囲を広げて
書籍について視覚による表現の認識が困難な人などを含みます。
ページをめくることができない人、
長く本を支えることが難しいなど。
高齢者は気力が衰えても本や新聞が読めなくなります。
誰もがそういう状態になると思います。
でも視覚障がいには認められている、
郵送料無料とか機器の購入補助が他の障害の人にはありません。
地方自治体には、計画策定の努力義務が課されていますが、
東京都はまだ計画が策定されていないそうです。
情コミュ法あるいは情コミ法
2022年5月19日成立
【衆院厚労委】「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が成立 - 立憲民主党
全日本ろうあ連盟 » 障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法成立における4団体声明
正式名称
障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律
目的
障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策を総合的に推進し、
共生社会の実現に資する
基本理念
③障害者でない者と同一内容の情報を同一時点において取得できるようにする
基本理念にはあるけど
同一内容→写真や図表はどうしたって性格には伝えきれない
同一時点→音訳・点訳の必要があり同時には無理
この点は仕方がないけど、まったく諦めてしまうのではないとのこと。
感想
コロナ感染が拡大して、ZOOM参加もできるようになりました。
今のところ特段の理由のある人だけですが。
視覚障がいの方が情報弱者であること
情報の取得と利用を当然の権利として保障すべきだと
運動してきたことが良くわかりました。
そのための機器の開発について、
障害者用の特別な機器でなく、
みんなが使えるユニバーサルな機器という方向が良い。
その方がコストも安くなる。
例えばiPhoneではどの機種でもVoiceOverがあって、
読み上げ機能がついている。
障害のある人も使いやすい、一般の人も使う、
そんなユニバーサルなデザインが社会的に広まって欲しい。
そんはお話がなるほどと思いました。
情コミュ法では施策に実施のための財政上の措置をすることも明記されました。
ここのところを関係者は大いに期待しているようです。
コロナ対策で税金がたくさん使われていますが、
こういう所へのお金が回ってこなくなるのが心配です。