70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

「ITサポートの会」 Uni-VoiceBlindアプリ制作者との懇談

Uni-VoiceBlind

今日のITサポートの会にはゲストがいらっしゃっていました。

音声読み上げアプリUni-VoiceBlindを開発されている方です。

Uni-Voice Blind

Uni-Voice Blind

  • uni-voice business plan and planning inc.
  • ユーティリティ
  • 無料

apps.apple.com

利用は無料でiOS版のみです。

音声コードを読み取り、ボイスオーバーを使って読み上げてくれます。

実際に掲載されている防災マップを使ってのデモもありました。

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切り込みが音声コードの場所を現わしています

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すべてのページに音声コードがあります

AIがどんな風に読み上げるか、音訳の参考にもなります。
 

 

福祉行政への注文

音声コード付きの文書作成には役所は積極的ではないそうです。

そこで利用者が大きく声を上げる必要があります。

 ところで、

コロナの感染拡大で役所の対応が劇的に変わったそうです。

スマホ利用が普通になってきたのです。

役所としては、

「なるべく役所に直接来ないで欲しい」という事態になりました。

そこでスマホをどんどん活用しようという方向にやっとなってきたそうです。

「情報はネットで」という方向にどんどん進んでいくでしょう。

文章を読めない、視覚障がい・外国人・識字障がい等の方には

音声コードを掲載することで解決できるようになります。

大事な手紙かどうか、封筒にも音声コードがあれば請求書や申請書を見逃さないですみます。

 

一人でもいたら

アプリ開発者はご自分も視覚障がいがあります。

役所の

「視覚障がいの方でスマホを使う方がどのくらいいるんですか?」

「利用者が少ないとコスト面で・・・」

という対応に対して

たとえ利用者が一人でも、役所はその人のために対策する必要がある、

と声を大きく主張されます。

 

対面で読んで欲しくない

視覚障がい者の方は、晴眼者に読み上げてもらうという方法があります。

でも、他人には読んで欲しくない文章がたくさんあることを知りました。

プライバシーに関わることです。

・健康検査の結果

・税金関係

助成金などの申請

・預金通帳

 

内容を人に知られたくない、というのはとっても大切な人権なのだと改めて知りました。

今まで、どんなに窮屈な思いをしなければならなかったのでしょう。

 

本当に正しく読み上げられているか

 単にプライバシーの問題だけではありません。

賃貸などの契約書も読み上げてもらったとしても、

それが文面どおりか判断できません。

それなのに印鑑を押しているのが現状なのです。

見えないということは、こういう不安もあることを私は今まで知らなかったです。

音声コードの普及はこうした不平等も無くす意味があるのです。

 

参加して

ITサポートの会ではiPhoneiPadの操作を教える、って簡単に考えていました。

そういうテクニカルなことではなく、人権の尊重とか情報の公平さとかも考えさせられる場でした。

想像力の足りないところを教えていただいたり、私も一緒に考えたり、濃密な時間でした。

どんな関わり合いができるか、試行錯誤しながら自分も向上できる場にしたいと思います。

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サクラタウンの角川食堂

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日替わり定食「だし巻き卵の春野菜のあんかけ」