70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

才能よりも努力 バレエダンサーのドキュメントが教えてくれたこと

バレエ学校

ロシアのバレエ学校のドキュメンタリー番組を見ました。

「バレエの王子になる!〜“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春〜」

2019年に放送されたものですが、賞も受け何度も再放送されているようです。

現在フィギュアスケートの鬼コーチが話題になっているだけに、

厳しいレッスンは「虐待」ともいえるのでは、と危惧しました。

 

確かに厳しい教師が踊る生徒をぼろくそにけなしています。

でも彼の情熱は、生徒達の将来を見据えての愛があることが垣間見られます。

見た後はこの教師のことが好きになりました。

番組がそういう作り方だったのかな。

 

才能とか持って生まれた身体

キリルは長い手足で顔もきれい。

容姿に恵まれモデルのアルバイトをして故国の家族に仕送りをしている。

アロンは日本人の母親と米国人の父親でイギリスのロイヤルバレー学校出身。

背が低くて足が短いのが欠点だが、バレエが大好きで努力を惜しまない。

 

キリルは見栄えがいいだけに、バレエに対する必死さが足りないと教師は見抜きます。

だから卒業公演に出しませんでした。

アロンは背が低くってロシアのバレエ団では王子の役は出来ないだろう、

だから卒業公演で王子役に抜擢します。

「背の低い彼が出てきたら客席は落胆するだろう。

だが彼のジャンプを見たら観客は喝采を上げるだろう」

厳しい言葉ですが、現実なんです。

彼もダンサーとして現実を認めて、「でもこれが自分なんだ」と受け入れます。

そして彼のソロパートのジャンプに、

客席から大きな拍手とブラボーが飛び、汗まみれの彼の顔が輝いていました。

 

さすがに生徒達を2年間育て上げた教師の目配り気配りです。

 

卒業公演に出してもらえなかったキリルが、

公演を舞台袖で見守り演技を終えた同期生にエールを送ります。

自分のバレエに対する態度が甘かったことを反省し、

これからは今までと違ってバレエだけを追求して努力することを心に誓います。

 

教師はロシアのバレエ団で生きていくための、

将来を自分の努力で生き抜く力を育てたいのです。

才能があっても努力し続けないと生き残れないのです。

 

わたしの努力

彼らは大好きなバレエのために、たゆまぬ努力を続けています。

その姿が美しい。

 

わたしは何のために努力するのかと思ったら、

今は音訳のための練習をもっとするってことです。

今必要とされている技術であること。

まだ未熟な段階だということ。

年齢による劣化はあるけど、練習で補う可能性はある。

 

練習すればそれだけ伸びることが出来る対象がある、

それがあるのは幸せなことです。

 

毎日の管長日記、毎日2回大きな声で読んでいます。

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www.engakuji.or.jp

そのうちお経を大きな声で読むようになるかも。

 

昔のわたしだったらそんなの考えられないこと!!

だから人生はおもしろい。