管長日記
今日の管長日記の中で一番心に残った言葉は
「試練をいただく」
現代禅学の泰斗、小川隆先生を聞き手にしての対談に
恐縮しての言葉です。
これってとても力づけてくれるお守りになりそうな言葉です。
自分のとって手に余るような依頼を受けたとき、
心身の不調に心折れそうなとき、
この言葉を思い出したい。
私を強くするために「いただいた試練」だと思うことで、
楽しくそれに立ち向かうこともできそうです。
良い環境
管長日記を毎日聞き続けていることで、
たくさんの禅語にも触れることができます。
祖師たち、現在の実践者・活動家、求道者、の言動も
すぐに自分が良い方向に変っていくのではないけど、
少しずつ心の底にたまっていくでしょう。
それが、良き環境に身を置くこととも言えます。
楽しむ
視覚障がいの方に学ぶこともたくさんあります。
目の障害は大きな試練です。
絶望や不自由から気持ちを立て直すには人それぞれの物語があります。
全盲に近くても、仕事や趣味、遊びにと活発に出掛けている人がいます。
できないことを宣言することで、
周りの人がサポートのスキルを上げることができるのだそうです。
視覚障がいの方の集まりで彼女が
「楽しみましょう」というと、
皆さんが元気をもらうことができます。
私今まで受けたのどんな試練だって、
視力を失うほどのことではないです。
これからあるだろう試練も、
「いただいた試練」と思うことで受け止めていけそうです。
仏教は、楽に生き楽に死ぬための教えだと思います。
それを私は求めているのです。
すっかり秋めいてきました