70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【指導者実習】3 視覚障がい者理解 誰のための音訳か

移動と情報

目の不自由な方が不便に思うことは移動の自由と情報の入手です。

移動に関しては点字ブロックや駅のホームのホーム扉など物理的な改良がありますが、

まだまだ普及は進んでない

ガイドヘルパーは同行サービスですが、

病院行き帰りは利用できるけど待ち時間などは対象にならない

など使い勝手が悪いようです。

 

情報の8割以上は視覚から得られるので、

かなり不便だということは想像できるけど、

想像できないことがたくさんあります。

ちょっと想像してください。

 

たとえば、踏み切りはとても恐いそうです。

踏切の中にいるか外にいるかわからないのです。

 

電車の中で扉のそばに立っている白杖を持っている人がいます。

そのかたはどうして扉のそばに立っているのでしょう?

席が空いているかどうか、わからないのです。

 

いつも通い慣れた道に工事中の看板が立っています。

でも見えない人は、いつも通りに進んでしまいます。

マンホールの蓋があいていたらとても危険です。

 

音訳をするにあたっては視覚障がいの方への想像力を持ちたいです。

 

情報環境

PC・スマホタブレットなどでの読み上げソフトはあるけど、

課題もたくさんあります。

これらを使いこなすには慣れが必要で、個人差が大きいです。

高齢者や女性は苦手意識が強く多くの人が挫折してしまいます。

 

各種申請や手続きも以前から困難でしたが、

QRコードの普及でもっと難しくなったのではないでしょうか?

ITの発達が情報弱者にとってかえって使いにくいサービスを増やすことになっています。

ルフレジの導入はいいけれども、

使いこなせない人に対処できる人員配置などが求められます。

差別解消法の精神が発揮されてほしいものです。

 

音訳ボランティアの必要性

たくさんの出版物のうち、点訳や音訳されているものは圧倒的に数が少ない。

点字の習得には忍耐と努力が必要で、

中途失明の方は、点字を利用できない方が多く音訳を利用しています。

 

○○市の3つのボランティアグループの活動

図書館

文学作品 

郷土の情報

趣味の雑誌

受験参考書などリクエス

子どものための作品

 

 

広報

市報:イベント・各種手続き・サークル仲間募集・

生活便利帳:生活全般の情報 転入してきた人へのサービス

ハザードマップ:命を守る情報

 

声のボランティア

リクエストに応じて

地域のトピックスや耳より情報

 

AIとの共存

AIの発達で音訳が必要なくなるのでは?

日本語は漢字仮名交じりなので欧米の表音文字とは違う。

日本独自の音訳が残っていくのではないでしょうか。

実用書とか即時性が求められるニュースなどでは

合成音声でもいいだろうけど、文学作品は無理。

旧仮名遣いや古典など、韻律の文芸なども。

子どもの向けの本には質の高い音訳が求められる。

 

これからは「本物の音訳」「質の高い音訳」が求められるだろう。

 

何を音訳して何をAIにまかせるかを考えていくことになるのでは。

乾燥した冬日が続きます