70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【音訳奉仕者指導者養成講習会】④視覚障害者の情報アクセスの方法と現状について 他

MS-DOSが出てきた

PCの歴史の概要があって、そのときMS-DOSという言葉が出てきました。

講師の先生が「皆さんは知らないでしょうね。知っている人いますか?」

という問いかけに、何人かが手を上げているようです。(全員ZOOM参加)

受講生の年齢の高さがわかると同時に、

パソコンについてもベテランさんが多いことにも驚きました。

 

MS-DOSというのは、Windows  95が出るまでのOSです。

たぶん私も知っています。

結婚したときから家にはマイコンがあって、

チャチなゲームを作ったことがあります。

 

そんな頃からコンピュータを視覚障害者が便利に使う取り組みがされていたんです。

 

基本は点字

パソコンを使うと点字も読んだり打てたりできるんですね。

私は音訳しかしていないので点訳のことは全く知りませんでした。

音訳の方が便利かと思っていたら、

講師の先生は「基本は点訳で本を読むようにしている」とのこと。

音訳は流れてしまうからです。

考えながら読むとか、ちょっと戻って読むなどには点字の方が便利。

小説は音訳の方が良いかと思ったけど、

味わって読むには点訳の方が良いのかもしれないです。

また、カセットテープなんてもう古くて使い物にならないように思いますが、

アナログにはアナログのいいところがあるとか。

私の意識を変えるようなお話がいろいろありました。

 

新しいガジェット

スマートスピーカーやスマートグラスのお話もありました。

スマートスピーカーは値段も安く、便利に使いこなす方も多いよう。

GoogleAmazonがたくさん出しています。

スマホはスキップしてスマートスピーカーだけでいいのではと言う人も出ている。

音声で時間や天気・スケジュールとか教えてくれますよね。

でも設定にWifi環境が必要です。

 

スマートグラスはどんどん進化しているけど、

値段が高いのがネック。

ちょっと試してみるというわけにいかない。

利用者が多ければ開発も進み、コストも下がるんでしょうね。

 

挫折する人が多い

スマホは便利な機能がたくさんあるから挑戦する人が多いけど、

使いこなせず挫折する人が多いのが現状だそうです。

個人差がとても大きく、慣れが必要です。

これは、良くわかります。

特にシニアの女性は、弱視くらいだとどうしても目に頼ってしまいます。

全盲だと「どうしてもこれをものにしたい」とがんばるのですが、

それでも習得には時間も努力も必要です。

 

検索の困難

スマホでもパソコンでもそうですが、検索するのが難しいです。

一目でわからないので、全部を読み上げてその中から次に進むので

時間がとてもかかってしまいます。

私はよく音声で検索しますが、それでも候補の一覧を見えるか見えないか、

それで検索の手間や時間が大きく変わることは容易に想像できます。

 

本を読む

本を読むのにサピエ図書館のリーダーより便利なソフトがあると、

My Book Neo  を紹介してくれました。

パソコンや

「MyBook Neo(マイブック ネオ)」は、デジタル化された書籍を簡単操作で楽しめるスクリーンリーダー PC-Talkerシリーズ対応のバリアフリー読書システムの決定版です。

MyBook Neoのご案内

有料です。

自費割引(利用期間3年) 16,800円(税込み18,480円)

※利用期間1年 5,600円(税込み6,160円)からご利用いただけます。

 

情報障害

機器やソフトが開発されてきてはいても、

やはり今もって視覚障害者は情報障害者です。

検索ではスマホよりパソコンの方が便利ですが、

インターネットを閲覧するにも、利用する側のスキルが必要です。

 

音訳・点訳者は、その不自由さを少しでも解消するために必要とされるのです。

機械がまだ性能が良くないから必要だと言うだけでなく、

機械にはない配慮ができるのが人間の強みだと思います。

どんな情報がどんな緊急度で欲しいのかなど、

心を寄り添いながらの音訳ができたら機械に負けないです。

 

情報化時代と言われる中で、情報障害者を出さないようにする取り組みです。

猛暑に負けないサルスベリ