佐々木閑先生
いつもの仏教講義と違ってゲストを迎えての回がありました。
禅宗のお若い僧侶二人。
佐々木閑先生の教え子と親友と紹介されていました。
現代に仏教とかお寺がどう役に立つのか、
原始仏教を学びながら人に役立つ仏教を考え続けるお仲間。
「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」
コロナで会えなかった人との再会を
本当に楽しんでいる様子です。
僧侶であること
お二人を一緒にタイの僧院に滞在したときのこと、
僧形のお二人は尊敬されて大事にされ、
先生は在家として末席に侍したとのエピソード。
僧侶が人々に尊敬されるのは、
古今の知識を広く身につけているからだけでなく、
そしてそのたたずまい、立ち居振る舞いがそうさせるとのこと。
べらべらしゃべるより、訥々と述べている姿も尊いと重ねています。
立ち居振る舞い
この立ち居振る舞いという言葉、
仏教の教えの大切なことがすべて含まれているような気がします。
姿勢を正す、腰を立てる、それによって身体を調えることが出来ます。
身体を支える筋肉と鍛えることができ、
内臓はゆったりとして働きが良くなります。
無駄口をたたかず本当だと思うことだけを少なく話す。
身辺整理と共に、自他の境目をなくして室内や家、庭へと片付けを進める。
今私が出来ていないこと、でもそうでありたいことを
この言葉が表現していると思います。
自分だけでなく他人のためにも
心したい「立ち居振る舞い」です。