70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『禅の教室』藤田一照・伊藤比呂美 著  詩人が禅僧に「これってどういうこと?」って徹底的に突っ込みます

伊藤比呂美さん

図書館のサイトで伊藤比呂美さんの著書を検索していたら、

『禅の教室』という本を見つけました。

藤田一照さんとの対談でした。

一照さんは南嶺管長との対談などでもおなじみの禅僧です。

東大の大学院で発達心理学を学んでいたのに中退して禅寺で修行。

アメリカの禅堂で18年禅を指導。

今も寺を持たない革新派の禅僧。

比呂美さんは仏教の教えを広めた説経節に興味を持って、

お経の現代日本語訳まで出しています。

そんなお二人の対談は、直球勝負の所もあり、

思わぬ所に話が飛んで行ってしまう所ありの面白さです。

 

 

直球の質問

比呂美さんは

「禅ってなに」

「どうして全部仏教なの」

「座禅は苦行でしょ」

「それって何よ」

とどんどん質問していきます。

外国人の参禅者を長く相手にしていたからでしょう、

一照さんはどんな質問にも上手に答えます。

これが、今のわたしにとっても知りたいことを解説してくれることになります。

 

飛び跳ねる

身体の使い方の例では、お二人の会話が盛り上がります。

合気道や居合などの古武道が共通の話題。

比呂美さんは乗馬やズンバ(ダンスの一種)と座禅との共通点を見いだし、

一照さんもそれを解説しています。

筑波大学では座禅が出来るような「体育て(からだそだて)」の授業もしているのだそうです。

比呂美さんはリラックスできる座禅を一照さんに教えてもらいます。

賢い身体作りの実習です。

比呂美さんがどんどん質問してくれるので、かなり具体的な説明があります。

座禅は苦しいものでなく、楽になる方法、これって南嶺管長がいつも追い求めていることです。

 

世俗のままで

比呂美さんは詩人です。

宗教家になろうとも、仏典を研究したいわけでもないのです。

自分の感情の赴くままに、自由に仏教と関わりたいと思っています。

世俗のままで出家する、たしか佐々木閑先生がそんなことを仰っていたような。

アメリカで流行っている、ナイトスタンド・ブディストだったかしら。

仏教徒とは断言しないけど仏教に興味を持っている人、

伊藤比呂美さんもそうですが、わたしもそうかもしれない。

 

お経を読むのは何だか恥ずかしいけど、

音訳の発声練習、息を長くするための練習と思えばお経を読むのも出来ます。

今日も須磨寺の小池陽人さんの動画で、一緒に般若心経読んでみました。

 

お経を読むのも音痴ってあるみたいで、とってもたどたどしく音痴な般若心経でした。

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今日は孫達とステーキ店 世俗人です