70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

【アマプラ】『禅と骨』 禅僧っていってもいろいろなんだと改めて思いました

アマプラ?

Amazonプライムビデオのことを「アマプラ」って勝間さんがいっていました。

読み放題サービスのことも「アンリミ」なんですって。

これポピュラーなのかしら?

猛暑が続いた後急に寒くなりました。

数ヶ月かかった録音図書が自分の未熟さを知る結果となったり、

張り詰めた張り切った生き方について、

どうなんだろうと考えを巡らしたり、

本を読んだり、のんびりした時間を過ごしています。

体が重くてゆったりとしたい日は、アマプラで新しい作品を探します。

「禅」という言葉に惹かれてみたビデオが「禅と骨」。

 

執着

取り上げられている禅僧は、ヘンリ・ミトワさん。

父親はアメリカ人実業家、母親は気っぷのいいきれいな新橋の芸者さん。

裕福だったけどアメリカの大恐慌で一気に貧乏に。

父を訪ねて渡ったアメリカでは日系人として強制収容所に。

母の死後日本に戻り、禅僧に。

映画作りに執念を燃やしています。

 

私のイメージする禅僧とは大違い。

まずその部屋はゴタゴタと雑多なものでいっぱい。

アメリカから呼び寄せた家族とはけんかばかり。

わがままで頑固、声を荒立てて手まで出るありさまです。

 

執着のかたまりのようなんです。

 

日本でもアメリカでもスパイと疑われ迫害されました。

それが、伝統的な日本文化に執着する原因かも。

茶道・弓道・陶器・禅すべて自分のよりどころとなる軸を探す旅だったのかも。

 

戦争

8月15日は日本が負けた日でした。

戦争さえなければ、彼と彼の母親は別れることもなく、

彼が日本を追い続ける旅をして、それに家族を巻き込むこともなかったのでは。

 

アフガニスタンではなお戦争が続いています。

タリバンが勢力を拡大しているということは、

マララが自分の故郷に帰ることがもっと難しくなったこと。

 

南嶺管長のお話にもありましたが、

争いとは執着から出てくるのだと。

まずは自分の執着とか我欲をすてることから。

そのための瞑想。

 

執着にもがき苦しんでいる、その様をありのままに生きることが

日本の大乗仏教のあり方だとしたら、

禅僧にいろいろあってもいいのだと改めて思いました。

禅僧はこうあるべき、人間はこうなるべきと思い込む自分は、

イメージに執着して理想化していたようです。

どんなふうでもいい、どんな人でもいいのだと受け入れること、

見失いがちです。

禅と骨

禅と骨

  • ヘンリ・ミトワ
Amazon

 

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目をこらせば道ばたにも