仏教にある治療的役割
こんな言葉を見つけました。
仏教と言うのは総合的な文化でした。美術でもあり建築学でもあり天文学でもあり同時に医療の学問でもあって、その仏教的な思想に支えられて悲田院とか末期ケアの施設もありました。
世の中の事象(諸行無常・四苦八苦)を考えたら「苦」ばかりです。
自分の幸せを見つけるには「心」の中に見つけるしかないから、
瞑想をして悟りを得よう、というのが仏教の考え方です。
コロナで「病」「死」が身近になった今、宗教の出番です。
神秘的な大いなる存在を信じることができない現代の人に、
自分の学びと修行で不安から逃れることができる仏教は大きなツールになります。
与楽抜苦
仏教の慈悲とはウィキペディアによれば
仏教において慈悲(じひ)とは、他の生命に対して楽を与え、苦を取り除くこと(抜苦与楽)を望む心の働きをいう。
苦を取り除くという意味では、科学もその一分野である医学も同様の目的を持っています。
これからは科学万能の世界から、宗教へと人々の関心が移っていくと思います。
少し前のニューエイジの流行った頃もそう言われました。
歴史上パンデミックの後は宗教の時代になると言われます。
医学と宗教の違いを五木さんは
医学は生きると言うことが絶対的に楽しいことで、死ぬのは悪であると考えるから延命治療を優先させる。つまり生きている人間の苦しみを抜く抜苦と言う点が軽視されてきたのではないでしょうか
医学はもっと心の苦しみを取り除くことに、向き合って欲しいのです。
宗教の側も、いま苦しんでいる人のためにどんなことができるのか真剣に考えて行動するときです。
そこにこれから宗教が人々に必要なものになる道があると思います。
佐々木閑先生のことば
仏教そして宗教のついて佐々木先生が断言されました。
悩みのない人には仏教は関係ないのです。
仏教は病院のようなもので、病んでいる人痛みを感じている人が飛び込んでくるところです。
悩んでいる人、苦しんでいる人のためにある。
いまはそんな人がたくさんいる社会になっています。
そういう人たちのために手を差し伸べているのが、お釈迦様であり阿弥陀様だと言えるのではないでしょうか。
まだまだ学びが浅いですが、そんなことを考えるようになりました。