禅宗研究第一人者小川先生
小川先生のことはぜんぜん知らなかったです。
禅宗研究者であり中国語の先生でもあるそうです。
管長先生との対談は幅広い話題で興味深かったのですが、驚いたことが研究者の現状です。
禅宗研究の第一人者と言われるけど、第一人者しかいないというのです。
つまり後継者がいないのです。
【お寺で対談①】巨人の星と禅 / 坐禅との出会い / 禅宗を知ったきっかけ | 禅宗研究者 小川隆先生・臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師
管長にお会いしたら愚痴を言おうと思ったけど、元気をもらえて前向き発言になってしまったそうです。
役に立たない?
人文学の研究者での話し合いは、最後には自分たちに続いてくれる人はいないから絶滅危惧種だねって落ちになるとか。
文学部に入る人が少ないとは昔から言われてきました。
情報・国際・コミュニケーションとかの学部が増えたのは知っていました。
その分、哲学とか文学を学ぶ人が少ないんでしょうね。
すぐには役に立たない → 就職に役に立たない
という流れで、学生が志望しないんでしょう。
幸せに生きるためには必要
古い文献を丹念にあたって、ああだこうだ想像していく研究はすぐには結果が出ないし結局わからないってこともあります。
そういう研究が許されるには、余裕が必要です。
あまりに効率ばかり求めると、時間的にも経済的にも余裕がないです。
これからしばらくは、コロナ以後も経済が逼迫していくことが想像されます。
人文系の「人間の生き方」を考える研究が、もっとないがしろにされるのを危惧します。
ワクチン開発だけでなく、地球全体の幸せの考え方を考えることにも目を向けたいです。
自分の心を強くする
三密を避けるなどの感染予防対策とともに、清々しい気持ちと環境のもとに個人の免疫力を向上させることも大切です。
ゴミためのようにたくさんのものに囲まれたら、換気もできないしカビなど有害物質が身体をむしばみます。
もし病気になったとき、どんな心持ちで病や死と立ち向かうか、そんな心構えは文学・哲学・宗教の得意分野です。
自分でできることは、幅広くあるように思います。