英語が聞きたくて
Audibleという耳で本を聴くサービスがAmazonにあることは以前から知っていました。
音訳の読みの勉強にもなると思いながら、1ヶ月1500円で1冊というコストが高いと思っていました。
それが茂木健一郎さんの『「赤毛のアン」で英語づけ』を読んだら、これを耳で聞きたいと強く思いました。
英語と日本語を一人の人が読んでいます。
楽しいです。
合間時間に繰り返し聴いていたら、英語がわかるようになるかもしれません。
次回は漱石
1ヶ月たつとコインが一枚付与されて、もう1冊ダウンロードできます。
まだそんなに作品数が多いとも思えません。
ハウツー本や文学作品どちらにしようかしら、
聞き流して楽しい本、
何度も聞きたい本、などなど考えました。
読む(聴く)度に発見のある本にしたいとか欲張りなことを考えると、
なかなか決まりません。
このままAudibleのサービスをやめようかと思ったほど。
でも、将来目がわるくなったり、寝たきりとかになって、
読むことが難しくなったときのために、
オーディオブックを揃えるという目的もあります。
サンプルを聴いてみて、朗読者の声も気に入る人を探しました。
結局夏目漱石の「こころ」に決定。
聴く読書
目で文字を追うことなく、耳で聞いていると、作品の中に体中で引き込まれるような気がします。視覚障害の広瀬浩二郎さんが日本経済新聞の記事で同じようなことを書いています。
耳から声が体内に入り込むと、いつの間にか僕は本のストーリーの中に没入する。小説では登場人物に同化し、主人公とともに感じて動く。耳による読書とは、著者・読者の心の中の声が、音訳者の声でつながれるボイス・コンタクトということができる。
ここに全文があります。
http://www.zc.ztv.ne.jp/mieten/p/hana184/08_dokusyohou.html
『こころ』を聴いていて、登場人物のこころの動きがくっきり感じられてびっくりします。
下宿先の奥さんの態度が、こちらの心の持ちようで全く違うように感じられるという描写です。人間の心の恐ろしささえ感じられました。本で読んだときとは違うダイレクトさなのです。
耳で聴く読書っていいなぁと思いました。
私たちが作っている録音図書も、こんなふうに人々に聴かれるのかと思うと身が引き締まる思いです。