書くことが好き
『赤毛のアン』シリーズが有名ですが、モンゴメリのもう一つの青春物語シリーズです。
子供向けで上中下3巻ですが、一気に読んでしまいました。
両親に早く死に別れた少女エミリーが主人公で、モンゴメリ自身エミリーの方が自分に近いと書いています。
想像力あふれたところはアンと同じですが、詩や物語の創作へと結びつく気持ちはエミリーの方が強いです。
現実世界と違う、理想的な夢の世界を信じています。
垣間見える夢の世界を、急いで書き留めずにはいられないのです。
書くことをやめろといわれるなら、息をするのをやめろと言われる方がましと考えます。
隠れて書きためて、それが見つかることを恐れます。
本当の心をさらけだし、そのときの怒りのままに(無作法に)感情をぶつけて書いているからです。
以前書いたものが、その時は傑作だと思っても今はたいしたことない再評価する賢さがあるのに感心しました。
わたしだったら、そんなに潔く過去の作品に見切りをつけることはできないなぁ。
モンゴメリーは日記も書簡も大量に残っています。
詩語50年たって日記も公開されています。
本当に書くことが好きだったのが、よくわかります。
困難に立ち向かう
孤児となったエミリーは、頑固で保守的なおばさんに引き取られます。
それも誰も引き取りたくなくて、くじ引きで当たったからです。
愛されていない悲しみのなか、なんとか受け容れて(置いて)もらいたくて努力します。
でも、どうしても譲れないことがあると、原始的とも言える力が湧きでます。
エミリーには立派は祖先から受けついできたものがある。ーーーーそれは戦う力ーーー耐える力ーーー思いやる力ーーー深くあいする力ーーーそして、最後までやり抜く力。
生きることには思いがけない困難にであうことです。
そんなとき、自分の中にもこんな原始的な力があることを信じたいです。
茂木健一郎さんが『赤毛のアン』の中でいっていたひたむきな生き方 です。
どうしても譲れないもの(こと)、私なら何かしら。
そうそう、この本を読んだのは茂木健一郎さんの本を読んだからです。
こんな本も読みました。
大人にとっても読み応えのあるモンゴメリ作品です。
まだ読んでいませんが、 他にもエミリーシリーズがあるようです。
Kindle版があるので、ワンクリックですぐ読めます。
危ない危ない。
猛暑の中、エアコンの効いた部屋での読書三昧。
幸せのまっただ中です。