70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

「阿武隈の詩(うた)」が心にしみます たくさんに人に聴いて歌ってほしい

福島に心を寄せたい

友人がとてもステキなうたを作ってくれました。

Facebookで見つけました。

作曲者がピアノの弾き語りで謳ってくれている動画もあります。

たくさんの人に聴いてもらいたいので了解を得て載せます。

www.facebook.com

作詞のすげの正寿さんは、福島県二本松市の東和地区で、有機農業を営みながら、原発に負けない農業、地域のコミュニティをつくっています。

        阿武隈の詩(あぶくまのうた)
                  すげの正寿 詩  藤村記一郎 曲

わらび ぜんまい たらの芽の
いのちの芽吹く里の山
黒い土が顔を出し
カエルがピョンと飛び跳ねる
耕す春に心が躍る
 ああ 君は忘れていないか
 いのちの春を 忘れていないか

トマト きゅうり なすも また 
汗ばむ躰を冷やすから
丸かじりして田んぼ走る
夕立の来る入道雲
稲に花咲く 稲妻の夏
 ああ 君は忘れていないか
 ホタルの光を 忘れていないか

きのこ 白菜 大根は 
芋煮で躰を温める
飴色に輝く稲の穂に 
山の神 田の神 水の神
老若男女 酔いしれる祭り
 ああ 君は忘れていないか
 優しいさざめきを 忘れていないか

干し柿が北風に輝き
臼から白い湯気と餅 
みそと納豆を仕込むころ
甘酒できたと ばあちゃんの
こたつに入る寒い冬
 ああ 君は忘れていないか
 里の温もりを 忘れていないか

 ああ 君と歩きたい 美しい野の道を
 ああ 君と歌いたい 阿武隈のうた

 

 

震災を忘れない

新型コロナ肺炎騒動で、震災関連のイベントが軒並み中止になりました。

地元密着でドキュメンタリー映画を作っている人、

福島の人たちの味噌造りに毎年出かけている人、

それぞれ地元の福島県人会での活動も続いています。

 

みなさんに今一度思い出してもらう場を無くしてしまいました。

 

この歌を聴いていると、いまこのコロナ騒動だからこそよけい身にしみます。

何気ない日常がどんなに大切だったかです。

 

震災から9年たっても、いえ何年たっても元の生活は戻せません。

悲しみを抱えて生活している人たちのこと、忘れてはいけないと思います。

 

歌ってこころをギュッとつかむ力があります。

文章とか音訳にも、そんな力があったらいいなって思っています。